芸能・アイドル

2016年12月19日 (月)

ノンスタ井上裕介が当て逃げ、タクシー運転手は軽傷

お笑いコンビNON STYLE(ノンスタイル)井上裕介(36)が12月11日午後11時半すぎ、東京・世田谷区内の道路で車を運転中、タクシーに当て逃げしていたことが12日、分かった。NHKが報じた。
報道によると、井上が運転する乗用車が走行中にタクシーとぶつかり、そのまま走り去ったという。タクシーを運転していた40代の運転手は首や腰に軽いけがを負ったという。車のナンバーなどから車両が特定され、井上は事故を起こして走り去ったことを認め「事故を起こしたことが世間に知られたら大変になると思った」などと話しているという。(朝日新聞:12月13日)


芸能人の事故について考える。


今回の事故は、過失運転致傷・救護義務違反になる。ということは、当て逃げではなく、ひき逃げになる。報道は事実を歪めているようだ。時系列で事実確認をしてみる。12月11日午後11時半すぎに事故が発生し、ナンバーと車両情報から井上容疑者が特定され、翌12日の午前2時頃に、警視庁の捜査員が井上の自宅に行ったということである。この部分については、警察と容疑者にくい違いはない。井上は、午後11時30分ごろまで世田谷区内のスタジオで番組収録を行っていた。警視庁によると、自宅に戻るべく、1人で都心方面に向かっていたとされたが、実際には、芸人仲間のスーパーマラドーナ・武智が同乗していたことが分かっている。井上も武智も、よしもとクリエイティブ・エージェンシー (以下、吉本と称する) の所属芸人ということである。所属という言葉に抵抗を感じる。番組制作を行っている会社ではあるが、所属しているという書き方をされる芸能人は、職業紹介に関する専属契約を、代理人なのかマネージメントなのかは分離は難しいだろう、結んでいるということに過ぎない。つまり、従業員としての労働者ではない。給料制を取る会社もあるし、歩合制の会社もある。どちらの方式を採用するかに大した違いはない。
吉本の発表は、

「12月11日深夜、世田谷区路上においてNON STYLE井上裕介の運転する車両と、タクシー会社の車両との接触事故があり、タクシー運転手の方が負傷するという事態が発生しました。井上は前を走っていたタクシーを追い越そうとした際に同車に接触したかもしれないと認識しておりましたが、事実確認をせずにそのまま帰宅してしまいました」
「弊社としてはこのたびの事態を深刻に受け止め、井上とともに誠実に被害者対応に努めてまいります。被害者および関係各位に多大なるご迷惑をおかけしておりますことをおわび申し上げます」


として謝罪している。代理人契約をしている会社としては、事実関係が明らかにならないうちに無暗にお詫びする訳にはいかないが、法律違反の行為があったと認識されているから、お詫びしない訳にはいかない状況である。被害者対応に真摯に取り組むのなら、正しく救護措置を取れば良いだけの話だと言ってしまえば、身も蓋もない。スポニチアネックスによると吉本は、

「(後ろの車に)触れたような感覚はあったが、(誰にも)止められなかったので、そのまま帰ったところ、警察から呼び出しを受けた」

と説明し、井上の大変になると思ったという供述については、

「警察から"これが分かったら大変なことになると思いますよね?" と言われ"そうですね"と答えたら、そういう話が出た」


と説明しているそうである。部分的に誘導があったように見えるところであるが、気が付かなかったからといって、問題なしになるような問題ではない。十分に安全に配慮し、事故が疑われる際には、被害者の救護にあたる義務がある。感覚があったと認めてしまえば、後の文脈に誘導があったにしても、その部分を捨て去ればいいだけで、事故の全体像に変化がある訳ではない。繰り返すが、当て逃げではなく、ひき逃げの容疑者である。

事故の状況が明らかになっている。井上は11時半頃まで世田谷区内のスタジオで番組収録を行っていたという。これからすれば、飲酒運転の可能性は非常に低い。同乗者があったことからすれば、スマートフォンを触っていての事故というのも可能性は低いだろう。事情を知っているであろう同乗者であるスーパーマラドーナの武智は、後になってコメントを発表している。

相手の方、仕事関係者、応援してくれている方にもすごく申し訳ないと思っています。どんな理由があったにせよ、その場から離れてしまったのはダメなことだった。警察の事情聴取を受けるまで公表できない。すみません。やましいことがあるとかそういうことではない。後で明らかになると思います。


井上は1980年生まれで36歳、武智は1978年生まれで38歳で、吉本の中では同期ということになるようだ。同期の意味はよく分からない。年齢が上の同乗者が、やましいことはなくて、後で明らかになるというのは、ぶっ飛んでいる。やましいことがないが、ひき逃げをしたのだということに、後になって説明が加わるとすれば、やましいこと以外にないだろう。やましくない人は、ひき逃げをしない。吉本から、申し訳ないと言え、逃げては駄目だったと言えと命じられ、警察から事件関係の事柄を公表しないように命令されているだけのことである。武智は、自分は何も知らないという最小限の権利はあるが、井上を有利に動かせる材料は持ち合わせていないようだ。

吉本と専属契約を結んでいる同業者のコメントを拾う。
● 極楽とんぼの加藤浩次 (47)
  「何してんだよ」
  「逃げた方が絶対に大変なことになるからね」
  「しっかり反省して戻ってきてもらいたいと思います」


情報番組の司会をしていては、不用意なことは発言できなかろう。

● 木村祐一 (53)
  「しっかり反省してもらいたい。(通報しなかったのは)間違いは間違い。反省することで勉強にもなるだろうし」

こちらも常識的である。吉本は、武智に指示したであろうことからすれば、契約芸能人にも同様に指示しているのではないかと想像する。問題を複雑に、大きくすることは、井上にも事務所や契約芸能人にもプラスには働かない。そう思っていたら、そんな考えには従わないのか、あるいは命令されていないのか、異なる言動も出てきた。

● ウーマンラッシュアワーの村本大輔 (36)
  井上責める権利は誰にもなし。法律は厳しくあっていいけど、人は優しくあれよ。 12月13日 00:49
  この叩きたがりがいる世の中でこんなことを言うのはあれだけど、おれも怖いし逃げるかもしれない。そう考えたら、単純に責めれない。 12月13日 01:00


村本の狙いは、井上の芸能活動を制限することにあるのだろうか。この手の発言に、ひき逃げ容疑者に有利に働く要素があるようには思えない。もっと凄いのが出てくる。

● 笑い飯の哲夫 (41)
  普通ぶつけられたら言いますもんね。本人がすったかどうかも気付いてないのにもかかわらず病院にって全治2週間だと
  いうようなことを言うてる。
  ちょっとだけぶつけられて『痛いわぁ。首ムチ打ちになったわぁ』って言うてくるヤツ。これ極悪なんですよね。
  それでお金をもらおうとしてる。殆どのタクシーの運転手さんはものすごく素晴らしい方ですよ。


12月15日19時30分からのMBSラジオ「笑い飯哲夫の明るく楽しいニュースシャワー」で正しい情報を言うと告知して、この発言をラジオで流した。当てられたタクシー運転手が、ことを大きくして、当て逃げに過ぎない事案を、ひき逃げにしているという論理である。タクシー運転手は当たり屋だというのに等しい主張である。このブログではひき逃げだと書いているが、報道では当て逃げとされている。幾ら軽傷であっても、ケガがあるとされる状況なのだから、ひき逃げで捜査するのが警察の仕事である。実態として当て逃げが相当と判断するのはその先に、検察がすれば良いことである。ここまで潔い発言は、井上の問題というより、発言した当事者の問題になる。放送局も困ったことになるのだろう。その後、番組内で 「誤解を与えてしまうような、苛立たせてしまう腹立たしい思いをさせてしまうような発言」 をしたとして謝罪している。誤解するのはリスナーだろう。苛立ったり、腹立たしい思いをするのは、被害者であるタクシー運転手か、極悪な運転手がいるとされた業界関係者全体かもしれない。もしかしたら、誤解したと考えるのは番組スポンサーで、腹立たしいのは、訂正をしなければならない自分自身というのが正解なのだろうか。

テレビでの事故の扱いもあった。「羽鳥慎一モーニングショー」は15日、40代のタクシー運転手へのインタビューを報じている。運転手からテレビ朝日に直接連絡があったということだ。番組によると、運転手は井上から14日に直接謝罪を受けたという。運転手の発言として、

「井上さんが涙を流して謝罪をし、その誠意が十分に感じられたので、もうこれ以上井上さんを責めないでほしい。十分に制裁を受けたと思う」


と語ったと報じている。笑い飯の哲夫の発言は、テレビ朝日の放送内容は認識していなかったのだろう。それ以前に告知しているから、変更することもないということか。

芸能事務所は大きなお金を動かしているのに、事故発生のリスクについての認識が弱いようだ。番組収録の行き帰りなら、タクシーを使えば良い話である。売れている芸能人なら払えない金額でもないだろう。収録の前後の事故では、番組側の責任にまで波及する可能性を考えれば、当然の判断であると思う。例えば、収録で飲食するシーンがあって、当人は無関係でもアルコールがあったとなれば、制作サイドへの聞き取りもされるだろう。飲んでないから良いというのは、子供の論理である。飲んでいると疑われて迷惑を掛ける行為を回避するのが大人であるということだ。別に、こんなシーンもなかったのだろうが、基本になる考え方が、所属芸能人と称する個人に、すべてを任せる=押し付けているように見えて仕方ない。


空いた席には誰かが座る。それが同じ事務所なら問題ないという考え方もあり得る。

2016年8月15日 (月)

SMAP解散 所属事務所コメント全文

弊社所属アーティスト「SMAP」今後のグループ活動につきまして

いつもSMAPをご支援いただき、有難うございます。これまで皆様に大変なご心配をおかけしておりましたSMAPの今後の活動につきましてメンバーと協議を重ねた結果をご報告させていただきます。またメンバーの意思を尊重し、書面でのお知らせとなりましたことをお許しください。
デビューより25年間アーティストとしてグループ活動をして参りましたSMAPは2016年12月31日を持ちまして解散させていただくことになりました。
本年1月にSMAPメンバーより事務所に残りグループ活動を存続させたいという意向を受け、事務所一丸となってSMAPをサポートするべく各部署で様々な準備を進め、2月より8月10日まで半年以上の時間をかけて個々のメンバー並びに全員と面談を重ね、例年どおりの音楽番組への出演、ファンへの感謝をこめたコンサートの開催、さらには冠番組の20周年とCDデビューを記念したイベントの企画等を提案し、協議を進めてまいりました。
しかしながら議論を続ける中で「今の5人の状況ではグループ活動をすることは難しい」というメンバー数名からの要望を受け、7月の音楽特番を辞退させていただいた経緯がございました。
8月に入り、待っていて下さる方々の為にも、落ち着いて考える時間を持ち、前向きな状況が整うまでグループ活動をしばらく休むことを提案致しましたが、メンバー数名より「休むより解散したい」という希望が出たことを受け、苦渋の選択ではございますが、これまで一生懸命に走り続けた彼らの功績を尊重し、全員一致の意見ではないものの解散したいと考えるメンバーがいる状況でのグループ活動は難しいと判断し、本日の御報告となりました。
25周年のコンサートやイベントを待ち望み応援してくださっているファンの皆さま、そして彼らを今日まで支えてくださった関係者の皆さまのご期待に応えることができず本当に心苦しく、私どもの力不足をお詫び申し上げます。誠に申し訳ございません。
本年を持ちましてSMAPは解散させていただくことになりますが5人それぞれの所属が変わることはなく、より一層個人活動につきましては精進して参ります。
彼らの活動を、これまで同様温かく見守っていただけましたら幸いです。今後ともご支援とご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

株式会社ジャニーズ事務所
(朝日新聞:8月14日)


芸能事務所と所属タレントについて考える。


SMAPの解散が話題になったのは、今年の一月のことである。公開処刑と称されたテレビ番組でのお詫び会見は、誰にお詫びするのか分からなかったし、そもそも何を詫びているのかさえ理解不能であった。芸能事務所というのは、映画がイベントの制作会社である場合もあるし、単純に職業紹介事業を行っている会社である場合もある。大手と称される会社はその両方を営んでいるようだが、後者がない事務所というのは珍しいだろう。宝塚歌劇団が制作会社で職業紹介を行っていない会社に思えるが、宝塚歌劇団の団員は阪急電鉄の正社員として扱われているそうだから、職業紹介というのが成立しない。もしあるとしたら、歩合給ということになる。SMAPの所属事務所であるジャニーズ事務所については、コンサートや舞台制作を行っているが、SMAPに関して言えばどちらの活動も少ないから、職業紹介事業を担っているということになる。レコード会社であるジャニーズ・エンタテイメントが子会社にあるが、SMAPに関してはビクターエンタテインメントでこれも違う。
一月の解散騒動の後、SMAPの所属事務所であるジャニーズ事務所のタレントが集まって、SMAPメンバーを囲む会があったという報道があった。なんと気持ちの悪い話をするのかと思ったが、誰もそんなことを書かないから世の中の標準とは違うということだ。気持ちが悪いと感じた理由は、所属事務所の先輩が集まってという部分である。ジュニアという練習生として一緒にレッスンを受けたという関係はあったにせよ、現状は個人事業主である芸能人としてのタレントの集合体である。先輩が相談に乗ることは社会に幾らもあろうが、指導や命令をするような習慣はない。繰り返すが、同じ会社に勤務しているのではない。同じ職業紹介会社と契約している、ある部分では競合する可能性さえある芸能人である。百歩譲って、相談しようと思ったとして、一人か二人ではなく、多くの人を集めた、抱えた事情の違う複数名が相談するという図式が描けるだろうか。この気持ちの悪い儀式を経ないと、事務所には復帰出来ないということのようだ。この事務所は宗教集団なのだろうか。仮に相談が合った後に、和解の会を設定したのだとしよう。それなら、その会があることが秘密にしなければならない重要事項である。なぜ参加メンバーが簡単にリークされるのか。その程度の集まりであり、気持ちの悪い会合だというのは、こうした理由からである。

SMAPという五人組で活動する機会は最近減っていて、ばら売りの方が圧倒的に多い。グループでの出演料が合計100万円として、三人の出演なら60万円かというとそうではなく、0になるというのが商品性というものである。個人での出演で30万円だから、グループだと150万円になるかというと、それもなく100万円になる。商品価値というのはそう言うものである。個別の活動が多くなっているなかで、グループの活動を優先する理由は、経済的な理由としては存在しない。しかし、SMAPというグループに属していることが商品性を上げているというのも、また事実なのだろうから、解散しない理由にはなっている。
会社に所属するタレントの序列で、SMAPが低いというのを週刊誌で報じていた。売上に貢献しても評価が低いというのは、なんとも寂しい話である。落語の世界では、香盤というものがある。他の芸能でも似たようなもので、簡単に変更されない序列というのはあるものだ。宝塚歌劇団でもトップは明確に意識される。しかし、どちらも閉じた世界の話である。広く芸能活動をする事務所の中の香盤というのは、なんとも難しい定義であると、世間の平均的な理解としては、幹部のお気に入り順程度のものと思うことだろう。それを平気で外に出すという感性が独自のものである。

今回の騒動で、次回の契約更新時期に独立するか、独立しなくとも仕事に干されるという表現があった。タレントとして契約している事務所が、職業紹介を怠るというのは、誠実労働義務違反というか、契約違反なのだろう。こんな違反行為を当然生じると報道するのも如何なものかと思う。事務所は名誉棄損だと主張して良い話である。また、独立したら、あれやこれやで仕事が行かないようにするとも報じられる。作業としては、同じ番組などに、所属事務所のタレントを出演させないと圧力を掛けるのだそうだ。これは、独占禁止法でいうところの、優越的地位の濫用ということだろう。仮にテレビ番組でこうした作業がなされ、独立した小さな事務所所属の元SMAPメンバーが仕事を失ったとする。これにはテレビ局の制作側も協力することになる。行動の主体がジャニーズ事務所で、そのお先棒にテレビ局があり、独占禁止法に違反すると弱小事務所から公正取引委員会に訴えたとしよう。この先にあるのは、企業CMの提供停止を当該テレビ局に申し出るかもしれない。反社会的な活動をしている企業に、民間企業が積極的に協力する訳にはいかないご時世である。
能年玲奈というタレントが独立問題で所属事務所と争いになっているようだ。その都合で、本名である能年玲奈を名乗れないので、「のん」に改名したという。契約上の義務違反が能年にあったのなら、それについて遺失利益を求めるのは当然である。しかし、その過程で、本名を使った芸能活動は許されないというのは行き過ぎがあるだろう。大手の芸能事務所なら、本名ではなくタレント用の名称を作り、登録商標に登録すれば良いだけの話である。本名使用に制限を加えるほどの反社会的な活動をしたのだろうか。ショバ代とか、みかじめ料とかを、地場のヤクザに支払うのと、所属事務所に支払いするのは同じ種類ということなのだろう。現在の世の中は、ヤクザに優しくしなければならない。
社会秩序を乱す行為を禁じているのが法律というものである。事務所からの独立など、契約期間が満了すれば可能になるものである。その後に、干されるなどという言葉が飛び交うのがおかしい。それを許せば芸能事務所が成立しないという意見があるが、世の中の秩序より優先するものでもない。干すなどという行為にテレビ局が加担すれば、高市でなくても放送免許の取り上げが有り得る。少し売れて、もう芸能界に興味が薄れたタレントは、干されたと騒ぎを起こせばよい。テレビ局は一生分の出演料で和解を希望することだろう。


興行主のヤクザの世界から進歩がないようだ。

2016年6月13日 (月)

芸能人の不倫報道

芸能人のニュースで不倫関係の報道が多く見掛ける。そんなことを考えてみる。


2016年の最初の大きな芸能ニュースが、ベッキーとゲスの極み乙女。のボーカル、川谷絵音との交際であった。これは過去に扱った。CMタレントであるベッキーの違約金を考えると、所属する芸能事務所のサンミュージックは大変な事態に陥っただろうと想像する。広告代理店は上を下への大騒ぎになっていただろう。まあ、これが仕事という見方もできる。既婚者は川谷であったのだから、そっちで面倒を見て欲しいとサンミュージックは考えるだろう。心中察するに余りあるが、折半にしたとしても川谷の事務所で処理できる金額でもない。一部払うと言えば、全部払うことになりかねないのがこの手の争い事である。恐ろしくて口にするのも憚られることだろう。川谷には、サンミュージックに支払ったら、離婚した妻nへの慰謝料の話との整合性が付かないかもしれない。川谷の立場に昔の芸能人がなったのなら、手持ちの財産は全て離婚した妻に渡して、将来の金額を弁済に充てるというのが正解になるのだろう。遊びというのは、人生を賭けて行うものである。遊びだから気楽にというのは、間違っていると感じるが、こっちの方が今日的な雰囲気をおびている気もする。

ファンキー加藤とアンタッチャブルの柴田英嗣の元妻というのが報道されている。これだけならニュース性は低いが、元妻が妊娠しているという。倫理観というのを強制できないが、複雑怪奇な話である。子供が近く生まれることを考慮すれば、一定の配慮が報道に求められる気はするのだが、配慮などという言葉は芸能マスコミには存在しないのだろう。
勝手な妄想である。上記関係者に特殊な性的嗜好があったとする。合意して参加したプレイであったが、その時に事故があって妊娠してしまったとする。これだとしたら、誰を批難するのだろうか。特殊な嗜好が社会的に理解されないにしても、犯罪だとして責めることもできまい。ということは、これは特殊な嗜好を本人の意思に反して公表したことになる。これだとマスコミに非があることになる。
実態としては、妄想のような話ではなく、単純な浮気話に過ぎないのだろう。しかし、妄想のような状態に、極めて近い日常がある世界に暮らしている人達であるのは間違いない。ということは、報道すべき事柄があるとすれば、一般の日常とは違う世界であるということに落ち着く。世間ののぞき趣味にも合致しないだろうから、報道するに値しないという結論になる。


時の人になっている舛添要一がいる。これもなかなかの艶福家である。艶福家の意味も時代によって変わってきているのだろう。勝手に解釈すれば良い。舛添の焦眉の急は、都議会の集中審議である。マスコミは舛添がいつ辞めるかに焦点をあてている。間違っている。都民から選ばれた都知事を、簡単に辞めさせて良い筈がない。
政治家が辞めなければならない理由は幾つもない。一つは法律を犯したこと、もう一つは嘘をついたこと、そして最後の一つは反社会的な行動を取ったことである。政治資金の扱いに関する指摘事項である。これは違法行為として問題になることはあるまい。政治資金規正法という名のザル法は、政治家が自分たちの正当性を担保する為に作った法律である。そんな法律に触れる筈もない。仮に抵触したとすれば、解釈上の問題があって訂正したとすれば良い。税法上の問題発生の際の対応と同じである。
二つ目の嘘をついたというのがある。ホテル三日月での面談が当初の変わっている。これを記憶違いとするには内容を鑑みるに無理がある。頑なに舛添が回答しないのは、第三者弁護士の回答から外れない為と考えるよりない。これから外れなければ嘘をついたことにならない。都議会の質問がぬるいのは、こんな想定可能な質問をすれば、矛盾の生じないよう余計なことは言わないという対応を取るのが必然だからである。狙いは理解する。しかし、工夫も感じないし、知恵も見えない。幾らか得るものはあったろうが、頭の良い舛添にかわされたということだろう。議会の質問の目的が、舛添の不誠実さを示したいという狙いであるのなら、最低限の目標には到達したと言える。嘘をついたというのなら、多摩地域の新興を選挙時に話したことは果たされていない。保育園が大事な話をしても、することは美術館巡りである。
反社会的な行動というのは、堅気の政治家 (そんな奴はいないか) で該当するのは、差別的な思想を有することを表明したことで代表される。舛添が湯河原より遠いと称した奥多摩は、この地域差別を許してはならない。舛添は奥多摩も東京都であることを再度認識しなければならない。第三者弁護士の佐々木善三と森本哲也が不適切と判定した支出であるクレヨンしんちゃんは、この両弁護士を含め、美術や書より下等なものであると認識したことに同意したことになる。何を根拠に順位付けをするのか。そして、それにマスコミの誰も反論しないのはどうしてか。いやしくも政治家が適切な支出として申請したものを、指摘があったから修正しますというものではない。取るべき選択肢は二つで、指摘の直後に訂正しお詫びすること、もう一つは適切な支出であると主張することである。友好姉妹都市であるパリ市の市長のアンヌ・イダルゴ (Anne Hidalgo) がアニメに造詣が深いと主張すれば良い。(フィクションであるので、事実関係に責任は持てない) 政治家の矜持として、ここは譲れないところである。
問題などあげれば幾らもある。しかし、問題の本質は不誠実な態度である。法律に表面上違反していないから良いというのは、刑事被告人の主張である。彼は刑事被告人として追及されているのではなく、都民の代表として相応しい行動であるかを点検されている。これに協力するのが、都知事の務めというものだろう。
間抜けなマスコミは辞める時期の話に移っている。自民党などは、参議院選への影響を気にしているとされる。東京都の行政というのは、国政より幾ランクも下に位置するという認識のようである。舛添の見下した態度、表面上の言葉使いは丁寧にしているが、と、自民党のそれは、ランク付けをして順位を上げることに血眼になり、順位が下の者を見下すという姿勢で共通する。順位で確定するのは、大相撲だけで十分だ。それでも、こんな思惑で、いやしくも選挙民から選ばれた代表のクビを切ってはならないと思う。クビにするのは、この不誠実な対応を改めて、事実関係を詳らかにしてからの話である。


不倫は誠実に欲望に忠実に行動した結果と言える。そうかそれなら舛添も誠実だ。

2016年5月13日 (金)

ベッキー1月会見のウソ認める 川谷と「恋愛関係だった」

ロックバンド「ゲスの極み乙女。」のボーカル・川谷絵音(えのん、27)との不倫騒動で休業中のベッキー(32)が5月13日放送のTBS「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(金曜後8:57)で復帰。騒動直後の1月6日の会見に「ウソがあった」と涙ながらに認め、後悔した。
1月の会見時は、川谷との関係について「ただ、お付き合いということはなく、友人関係であることは間違いありません」と話していた。この日は「(川谷と)恋愛関係でした。1月の記者会見にたくさんの間違いがありました。言葉を届ける仕事をしているのに、事実と違うことを言いました。本当に深く反省しています」とした。4月30日、茨城県内で行われた番組の人気コーナー「ひとり農業」のロケに、SMAPの中居正広(43)らとともに参加。番組終盤、中居とのトークで本音を語った。会見前夜、通話アプリ「LINE」で「ありがとう、文春」とやり取りしたことも認め「感情に溺れていた」と語った。(スポニチアネックス:5月13日)


芸能人について考える。


不倫は犯罪ではないのだから、という意見も見る。法律が倫理の最上位に存在するという考えということだが浅はかである。人を殺してはいけないというのは、刑法も倫理観も近しい考えになっているだろうが、飲食に関する宗教上の制限を説明するのは難しかろう。これは法律でないから罰則はないと反論する者もあろうが、宗教的な戒律違反は宗教的な意味で死刑に等しい。他の宗教に変えれば良いという意見は聞く必要もない話である。信仰を理解しないか、否定する考えである。信仰するか否かは自由だが、他人の信仰に余計な口を挟まないというのが、今日のこの国のレギュレーションだ。これが刑事事件に立ち入るのが遅れる原因にもなっている。しかし、戒厳令下で自由に公安部門が治安維持を目的に行動すれば、一般の国民にとって大きな制限を加えることになる。不自由はあるが、そんな中で折り合いを付けているいるのだから、文句ばかり言っても仕方ない。その一方で、何とかしなければと思うのは大切な行為であるのだが。
姦通罪がなくなったのは戦後で、姦通罪は夫のある妻とその相手を罰する規定である。男女平等の考えに馴染まないと廃止になったが、男女双方に設定すれば問題ないとする意見もあったようだ。妾を囲う政治家が沢山いた時代に、そんな法律を通そうとは思わないだろう。つまり、ベッキーは古い日本の法律でも罰に当たらない。韓国は男女とも罰する規定があったが、2015年2月に違憲判決により廃止されている。イスラム教の例も確認してみたが、本筋からどんどん離れるから止めにする。

ベッキーが社会的に批判されるのに行き過ぎは感じるのだが、タレントの作られたイメージによって多くのCMに使われ、多額の収入を得ていたのだから、迷惑をかけた人には謝る必要はある。契約していたCM会社には、違約金が生じたとされる報道があるが、金額は抑えられたと考えて良さそうだ。ベッキーの所属事務所のサンミュージックは大手の芸能事務所ではあるが、活躍していたタレントのベッキーの売上割合は1/3程度あったとされる。違約金がすべてで生じてしまえば、少し前に噂された倒産というのが確実に生じる。ベッキーが払うとする報道もあったが、違約金があればまかないきれないだろう。今後の活動が見通せないとなれば、金融機関からの調達も難しい。
ベッキーというのはCM収入で成立する芸能人である。テレビ番組への出演は、CMを獲得する為の宣伝活動のようなものだろう。そのタレントに問題行動があれば、イメージに大きな金を支払っているのだから、違約金が生じることは契約書にも明記されているだろう。軽はずみな行動でしたで済むのは、タレントが経済的に処理可能な場合に限られ、今回の会社の存続にまで影響する事件になってしまっては、それで済むことでもない。批判されるべきは、ベッキーより事務所の危機管理能力の方かもしれない。

ベッキーが激しく働くようになったのは、酒井法子が覚醒剤で逮捕されたことが切っ掛けである。馬車馬のように働いて、クスリの失点が生じた事務所の穴埋めをした。事務所にとっては功労者である。のりピーの覚醒剤とベッキーの不倫とでどっちが重いか軽いというのは、刑法の罰則の重みで決められるものではなく、CMタレントとしては、視聴者の不快感の大きさによって決定されると理解するのが相当だろう。視聴者の側から見れば、そもそも多額の契約金を貰っていることへのやっかみが乗る。このゲインが結構大きい気がする。
今後の活動については未定とされるが、週刊文春に手紙を公開して、TBSの番組で謝罪するというのは、他の出版社や放送局から反発が出ることだろう。こうなると何をしても叩かれる。かといって、開き直っては火に油となるから、そうもいかない事情がある。困ったものである。ところで、ベッキーの仕事ってどんなものだろうと考えると、イメージで売っているタレントがイメージが悪化すると仕事が限られる。歌手活動もあったろうが、余技に近いもののようだ。大変そうだ。

ベッキーの事件 (と呼ぶのが適当か悩むが) がもたらすのもは、案外CMの契約金に出るのかもしれない。高い契約金を結んでも違約金で処理しきれないし、これが抑止力にもなっていないとなるなら、安い契約金で問題が無かったら分割して支払うという方式の方が妥当である。テレビを視る人が減って、広告費がテレビからインターネットに動いている中で、多額の広告契約金が妥当かという時代が来ているのだろう。


舛添要一に目が向くのを期待するよりないのだろう。

2016年3月29日 (火)

岡本夏生「5時に夢中」卒業発表

タレントの岡本夏生(50)が3月29日、火曜日コメンテーターを務めていたTOKYO MX「5時に夢中!」(月~金曜後5:00)に生出演。エンディングでこの日限りでの番組卒業を発表した。「4年半ありがとうございました」とあいさつした。
MCのふかわりょう(41))が「岡本さんから視聴者の皆様にお知らせがあります」と伝えると岡本は「はい。すべての出来事には理由がありましてね。実はきょうが5時に夢中最後の出演なんです」と報告した。(スポニチ:3月29日)


たまには趣を変えた話題で考える。


東京MXは視聴率調査の対象になっていない。キー局と違い、受信可能エリアが狭いということが理由のようだ。視聴率調査方法がたかだか数百件で算出しているのを、対象を一桁増やせば地域分布まで算出可能になる。それをしないのは費用が掛かるからであろうし、ビデオリサーチしかない状況で、競争原理が働かないという背景も影響しているのだろう。視聴率が視聴者に向いているのではなく、番組に資金を提供するスポンサー企業に向いているからと考えれば当然である。データ端末をテレビのUSBやLANに接続するような方法で調べる方法も出来そうな気がする。専用の端末を作る必要はあるが、一万個も用意して調査すれば費用回収は可能だと思う。そんな仕事をされると不都合が生じる人もいるのかもしれない。
さて、5時に夢中!である。この番組の視聴率は5%程度はあるとされる。視聴率調査の対象になっていないというのは集計上の都合の話で、9チャンネルを見ている人を調査会社は知っている。視聴率が上がった理由は、地デジ化により容易に視聴可能になったことが背景にあると思われる。一方、地盤沈下したのは、チャンネル番号3に割り振られるテレビ埼玉、千葉テレビ放送、テレビ神奈川の三局なのだろう。看板番組として局を引っ張っているのだが、視聴者の関心を集めるのは、キー局が当り障りのない話に終始するのに、尖がった発言を許す部分にある。本当は許されない部分もあるのだろうが、見る人が限られれば放置されるという結果になる。岡本が番組の最後に読んだ手紙を引用する。

「辞める理由のひとつになったことを手紙に書いたので読みますね。インフルエンザのあと診断書も持たないまま8日のテレビに出てしまったことで佐々木健介さんはじめ、すべての演者、スタッフの皆様にとてもご心配をお掛けしました。ご迷惑をお掛けした皆様、本当に申し訳ありませんでした。深く反省し、きょう限りで番組を降りることになりました。いままでありがとうございました。でも、お医者さんには5日からは解熱しており、うつらないから8日の勤務は可能といわれています。そこはご安心ください」

インフルエンザに罹患していて、熱は下がったといっても体調がすぐれないなか番組出演をしたことが批難されている。この番組に岡本より以前から出演していた北斗晶が、ガン治療中ということで出演を休んでいる。当日は北斗の夫である佐々木健介が出演していた。つまり、岡本のインフルエンザが佐々木にうつり、それが抗癌剤治療で免疫力と体力が低下している北斗にうつると、深刻な状況が発生することが予想されるという論理である。病人に優しい視聴者に支えられていると解釈するか、岡本より北斗が人気と読むかは難しい。
季節性のインフルエンザは、第五類感染症に分類される。国からの就業制限はないので、企業で判断する種類である。(一から三は就業禁止になっている) 岡本の行動は、法令違反による出演とまでは言えない。それでも、長く北斗といっしょに仕事をしてきて、事情を知る立場にあるのだから、軽率な行動と指摘されるのは必定ではある。しかし、インフルエンザに関連して、もし佐々木が怒ったとするなら、それを説明するのは制作している東京MXの責任である。佐々木が怒っているから岡本を辞めさせるのは流れが違う。そもそも、佐々木は時々出演する、それも北斗が出演していた流れで、というタレントに過ぎない。出演者の要求を無制限に聞き入れて番組制作が出来る筈もない。ということは、インフルエンザの件は、辞める理由ではなく、表面上の理由に過ぎないと理解して良さそうだ。

岡本の扱いについては、3月3日のプレスリリースで、アシスタントの内藤聡子が三月いっぱいで辞めることを発表する一方で、四月以降も火曜日のレギュラーコメンテーターとして告知されていた。つまり、三月の頭はレギュラーで、末には辞めると急転直下の決定となった。岡本の問題発言は常態化していた。それを自由な発言と歓迎するのが、東京MXを選ぶ視聴者である。面白がっても構わないが、事実誤認を伴う発言は批判にさらされることになる。実際、当日の放送でも、埼玉県の中学生誘拐事件に関連して、中学生が家出したことを前提にするような発言をし、その後司会者が訂正している。誘拐事件は事件の全容が明らかになっていないが、中学生が家出であったか否かに無関係に、この中学生の将来に配慮した報道をするというのがマスコミの基本姿勢になっている。誘拐された中学生を探しているときは、親もテレビに出演していたし、当然のことながら中学生の写真も名前も当たり前に報道されていた。しかし、救助されて以降は、全てが匿名化されている。過去の記事を閲覧すれば確認は容易だが、現時点の報道というのは、中学生の将来に悪い影響が出ることを最大限配慮するということである。岡本の発言主旨は、中学生の軽率な行動を戒めるものであったのだろうが、デリケートな扱いを求められる事案に、無神経に土足で上がった印象は残る。それでも、当日契約打ち切りにはならないだろうが。

商業放送で最大注意しなければならないのは、人を傷付けないことではなく、資金を提供しているスポンサーを悪く言わないということである。同じ番組で、2012年3月に、漫画家の西原理恵子が、単行本の装丁を競うコーナーで、表紙にある牡丹の花を女性性器のようだと隠語で言って問題になったことがある。番組の最後に司会者が不適切な発言があったと謝罪したが、西原はその後出演停止になっている。これに対して、西原の恋人である高須クリニックの高須克弥が、東京MXのスポンサーは絶対にやらないと表明した出来事があった。
このコーナーの制作に、単行本の出版元が協力して成立しているものなのに、番組に出したら悪く言われたとなると、出さなければ良かったという話になる。本が売れない時代に様々な本を紹介するという意図があるだろうし、資金の乏しいローカル局が金を出さずに、場合によれば出版元が資金提供している可能性もある、特徴的な番組をつくれるというなら喜ばしいことである。悪く言われるなら出さないというのは、出版社の理性的な判断である。実質的にコーナーのスポンサーであった会社の商品を悪く言ったのだから、会社としては何らかの行動をしなければなるまい。それが西原の出演停止であったという話だ。放送禁止用語を口にしたから、という話では説明が付かない。(東京MXからの表面的な説明はそうするのだろう) 高須の行動も低レベルだ。高須クリニックで美容整形の提案があったが、センスがないとコメンテーターが発言すれば、それこそ怒るだろう。西原を出さないのは、スポンサーが許さないというのは、逸脱した行動と判断して良い。高須クリニックがスポンサーを続けるかどうかは自由に決めれば良い。病院の広告は法律により制限されているが、美容整形の宣伝がこの状態で良いのかという疑問は、ひとまずここでは扱わないことにする。

降板の背景に、大手の芸能事務所関係者からの圧力があったのではないか、という見方が出ている。キー局であれば、番組制作数が多いから、芸能事務所の協力は必須である。しかし、ローカル局の東京MXでは、番組数が少ないからこのリスクは低い。逆に、こんな圧力が掛ったので、然るべく対応しますと放送されれば、現時点では噂話か都市伝説であるものが、白日に晒されて不当な圧力を掛けるというマイナスイメージが作られてしまう。ゲリラ戦を主戦場にするローカル局なら、この位のことはやりかねない。とすれば、穏やかな注文は付けても、それ以上にはし難かろうという想像が付く。
そうは言っても、問題発言があれば関係者に謝罪するということもある。謝罪に出向くのは、岡本ではなく局のスタッフである。ということは、岡本の降板理由は、謝りに行くすスタッフに嫌気が生じたというところにあるのかもしれない。自由な発言と言いつつも、単純な勉強不足による誤解が多いのも事実である。視聴率が上がって、放っておけない事情が生じたという東京MXの事情もあるのだろう。
岡本が自費出版本を予定して、番組内で紹介、というより宣伝して購入希望者に予約金を求めるも出版を取りやめたことがある。また、形見分けと称して、私物の販売を行うイベントを企画しているが、個人情報を求めるなど、少々問題がある行動を行っている。個人で行うなら我慢のしようもあるが、メディアへの露出がこの番組に限定され、それを利用している状況で、問題が生じてしまえばテレビ局も連帯責任を負うことになる。これは困る問題である。
それぞれの問題は許容範囲であっても、方々問題があるとなれば、視聴率より優先して対応することを選ぶということなのだろう。現在のテレビ放送では、岡本は許容範囲のギリギリか、キー局のコードでは超えたレベルにあると思う。映してはいけないもの、人というのがあって、それに該当するのかもしれない。視聴者には怖いもの見たさがあるのだろうが。

佐々木がインフルエンザの件で、岡本の行動をスタッフに注文を付けたとしても、それは当然のものである。それを理由に降板を求めたのなら、佐々木のこの番組への出演は無くなるだろう。北斗についても同様だ。追い出せば、追い出される。肯定することも否定することもないだろうが、結局のところ、辞めることになるのだろうと思う。そう考えると、誰の為になったというのだろうか。


岡本は隣の火事より怖いということのようだ。

2016年1月18日 (月)

SMAP存続!スマスマ生出演で騒動決着 キムタク「前を向いて…」

分裂騒動の渦中にあるSMAPのメンバー5人全員が、急きょ1月18日放送のフジテレビ系列「SMAPXSMAP」に生出演し、一人一人が視聴者にメッセージを送った。
番組冒頭でファンからのメッセージを流した後に5人が登場。それぞれが謝罪の言葉を述べた後に木村拓哉(43)は「これからは何があっても前を見て進みたい」と語った。13日の騒動発覚から5日。ついにSMAPのメンバー5人が自ら現状について語る機会が訪れた。番組には木村拓哉(43)をはじめ、独立を画策していた女性マネジャー(58)に同調した中居正広(43)稲垣吾郎(42)草なぎ剛(41)香取慎吾(38)の4人もそろって登場した。生出演は心配や存続を願う声が芸能界の枠を越えて日本中に広がったことがきっかけ。事務所側は「メンバーの口から直接、現在の心境を語らせていただくことが、せめてもの誠意を尽くせることと考え」とし、急きょ番組に組み込まれた。今回の騒動は13日のスポニチ本紙報道で判明。育ての親と言われる女性マネジャーとジャニーズ事務所の間に大きな溝ができたことにより、SMAPの独立を画策。中居、稲垣、草なぎ、香取の4人が同調し、木村だけが残留を決めていた。(スポニチアネックス:1月18日)


芸能事務所について考える。


SMAPという人気グループの事務所からの独立問題ということのようだ。この手の話は、外部に情報を漏らしては自分が不利になるから駄目なものだが、この一週間、芸能情報として賑やかしたのは、事務所からの意図的なリークがあったということだろう。背景にあるのは、事務所側からすると、圧倒的な戦力により収束可能という判断があったとみて良かろう。
ジャニーズ事務所というのは、株式会社ジャニーズ事務所で社長は喜多川擴(きたがわひろむ)である。従業員数は百名強という。SMAPのようなタレントは従業員ではない。タレント活動をしている人は個人事業者だから、有料職業紹介事業所である事務所と契約をして仕事を紹介しているという形態である。例外はあるだろうが、多くはこのタイプになっている。タレントが休みがないとは、長時間労働を強いられるという話があっても、法律違反にならない理由には、個人事業者であって労働者として守られる立場ではない。未成年の場合には児童福祉法の対象であるが、成人していればこれにはあたらない。
ジャニーズ事務所に戻す。所属タレントの人数は、ジャニーズJr.を含めれば500人を超える。女性のタレントはいないという。似た組織に宝塚歌劇団がある。こちらは、宝塚音楽学校の卒業生で構成され、全員が未婚女性である。学校は各種学校で、二年間で入学者数は毎年40人だという。受験に年齢制限があり、義務教育終了している15-18歳になっている。宝塚歌劇団は阪急電鉄の部門となっている。そして、劇団員は宝塚歌劇団の社員として扱われる。ジャニーズJr.は年齢制限の設定は明示されていないが、小学生が含まれているのが確認できる。そのくらいからということなのだろう。帝劇のジャニーズ・ワールドというミュージカルは、ポスターに出ている出演者の見た目も子供だが、名前の出ない出演者においてはもっとなのだろう。児童福祉法との戦いになっているということか。ということで、宝塚音楽学校の生徒に似てはいるが、違いは大きいようだ。

視点を変えて、商標の登録を確認する。SMAPは、スマップ、エスマップの読み方で商標をジャニーズ事務所が取得している。合計6件あり、1988年10月7日出願が3件、1992年8月28日、2010年5月19日、2010年8月27日の出願が各1件ある。同じ商標を複数出願しているのは、商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務が異なることによる。
ものは試しと、ジャニーズ事務所のタレントで商標がどのくらい取得されているかを確認した。括弧で示したのはCDデビュー年である。1992年8月28日出願に、ジャニ-ズ、ジャニ-ズジュニア、 ジャニ-ズファミリ-クラブ、少年隊(1985)、光GENJI(1987)、男闘呼組(1988)、忍者(1990)がある。この他に、TOKIO(1994)は2009年9月30日、KAT-TUN(2006)は2009年9月30日、ジャニーズWESTは2015年3月18日に出願されている。ジャニーズ事務所は1992年に商標の権利に目覚めたということだ。なお、たのきんトリオ、シブがき隊、NEWSは登録されていなかった。NEWSは多くの出願があるから権利化が難しかったのだろう。
SMAPに話を戻す。事務所が商標を取得しているから、独立してこれまで同様の活動をするには、ジャニーズ事務所と合意する必要がある。金銭的な問題だから、5人が同時に別の事務所に一緒に移るのなら話し合いになるが、複数に分裂するとなると誰に渡すか、あるいは、誰にも渡さないということになる。

商標など本当のところどうでも良くて、五人が別に活動するのが普通になっているグループでは、事務所内の都合による制限が加わることの方が邪魔くさいのだろう。木村がドラマさながらに、グループと事務所の危機を救うというのは、脚本家のセンスが疑われる仕上がりになっている。専属のマネージャーごと出ていけという話だったのが、よくよく考えたら利権が大きいからもったいないと思い直して、木村を切り崩したということの方が説得力がある。そう言えば、日刊よスポーツニッポンの報道があったのは1月13日であるが、翌日である14日発売の週刊新潮が同様の記事を報じている。つまり、新潮の報道を潰す意図をもって、都合の良い情報をスポーツ紙に提供した (行動の主体は事務所になる) ということが想像される。一見都合の情報でも、その後の対応を有利に導けるのなら価値はある。対立の図式を演出して世間が大騒ぎしている中で、事務所はその後に向けた仕事を進めているということである。華やかな芸能界の裏の部分を担当するのが事務所であるのだから、当然の仕事ではある。

芸能マスコミの報道を読んでいると、事務所からの独立によって仕事を干されるとか、他のタレントとのバーターで出演するとか、怪しい言葉に溢れている。優越的地位の濫用とか、抱き合わせ販売とか、独占禁止法に抵触しそうな言葉である。タレントの出演については適用外ということなのだろうか。商習慣として存在しているという話であったとしても、悪しき習慣であるのは間違いない。独立したら困る事情があれば、契約書に記載すれば良く、記載している内容にしても公序良俗に反しないことは当然求められるだろう。きっと、そんなことを主張すれば、芸能人がサラリーマン化してつまらなくなったと言われるのだろう。それでも困ることなどしれたものだろう。一般的な話としたら、広告費が若干圧縮されて製品やサービスの質が向上することが起きるかもしれない。そんなものだろう。

これだけ注目されたのだから、契約期間が切れる九月まで在籍し、中居は独立したら良い。その後、テレビ局や映画製作会社で過去に所属した事務所からの圧力を感じたのなら、それを公にする。それが違法か否かというより、妥当か否かというのは、裁判所ではなく、一般のファンが判断するものである。その結果を通じて中居の独立について正当性が判断される。自分を犠牲にしてまでする実験でもないのだが、四十過ぎの男が覚悟を決めたのなら、それくらいするものだろう。


いろいろと公表すると、表に出してはならない人が現れるのだろうか。

2013年6月10日 (月)

第5回AKB総選挙-2

昨日に続いてAKB48選抜総選挙の話である。

五回もやっているのだが、続けて出ているのは多いのかと思ったら、得票数が公表される順位 (当選というそうだ) に入って連続して出ているのは17名であった。第1回が98名であるから妥当なのかもしれないが、もう少しいても良いような気もする。17名の過去5回の獲得得票数と5回の合計を下に示す。

■ AKB48 5回連続得票数公開者
       大島優子    指原莉乃    柏木由紀   渡辺麻友    篠田麻里子
第1回      3,345      1,170      1,920       2,625       2,852
第2回     31,448      6,704      15,466     20,088      23,139
第3回    122,843     45,227      74,252     59,118      60,539
第4回    108,837     67,339      71,076     72,574      67,017
第5回    136,503    150,570      96,905     101,210      92,599
総得票数  402,976     271,010      259,619    255,615      246,146

       高橋みなみ   小嶋陽菜   板野友美   松井玲奈   松井珠理奈
第1回      2,614      2,543      2,281      1,073      1,371
第2回     17,787     16,231     20,513     12,082     12,168
第3回     52,790     52,920     50,403     36,929     27,804
第4回     65,480     54,483     50,483     42,030     45,747
第5回     68,681     67,424     63,547     73,173     77,170
総得票数  207,352     193,601    187,227     165,287    164,260

       宮澤佐江    峯岸みなみ  高城亜樹   北原里英   佐藤亜美菜
第1回      1,547      1,414     1,322      1,578      2,117
第2回     12,560      9,692     11,062      8,836      6,921
第3回     33,500     26,070     31,009     27,957     16,574
第4回     40,261     26,038     23,083     26,531     17,009
第5回     65,847     38,985     33,129     33,121     19,569
総得票数  153,715     102,199     99,605     98,023     62,190

      倉持明日香   多田愛佳
第1回     1,355      1,365
第2回     5,355      6,145
第3回    12,387      9,910
第4回    14,852      6,140
第5回    18,435      16,401
総得票数  52,384      39,961

名前を聞いたことがあるような気がするのがやっと半分である。上位になるには五万票が必要というのが第4回までの相場であるが、第5回からインフレ気味なので十万票を目指さないといけなくなった。連続出場して票数を毎回伸ばしているのは、上記の17名の中の11名である。指原莉乃、渡辺麻友、篠田麻里子、高橋みなみ、小嶋陽菜、板野友美、松井玲奈、松井珠理奈、宮澤佐江、佐藤亜美菜、倉持明日香というのは上を見れば分かることだが、記録しておく。
5回の獲得得票数の合計が上位の常連と比較して、1/10程度であるのに続けているのはなかなか大変なのではないかと思ってしまう。本当のところは想像もつかないが、上記で少ない三人を調べた。佐藤亜美菜は東京都出身の22歳、倉持明日香は神奈川県出身の23歳、多田愛佳は埼玉県出身の18歳とあった。アイドルタレントを調べても基礎知識が無いから何も分からない。だから、この三名の活動の程度を判断しようがない。唯一分かったのは、倉持明日香が元プロ野球選手の倉持明の子供であること位であった。これとて、何かを書けるほどの知識はない。
AKB48がそれほど注目されていない時代なら今より少ない票数で上位進出も可能であったが、マスコミが注目する状況では上位になるのは容易でない。シングル選抜メンバーである16位と17位は、43,252票と39,739票である。しかし、4万票のレベルであり、一人一票でないことも考え合わせると、特定の候補に票を集中させることはできる。ある候補に投票するようにモバイル会員になったとする。会員になることと若干の手当を含め千円を支払うとすると、一万票が1,000万円である。タレントを売れるようにする資金を考えれば、この金額は安くはないが、効果が確実な分投資判断はしやすい。しかし、16位になったくらいではメディアへの露出は十分とは言えない。3位までに入るには10万票必要となり、前の計算では1億円が必要となる。こうなると経済効果は難しくなる。
逆に、有料モバイルサイトを運営する側からすれば、総選挙が盛り上がれば資金にものを言わせた新規会員が期待できる。200名の立候補者がそれぞれ100名を勧誘 (実際に行うという意味ではなく、心理的な誘導程度の意味です) を行ったとする。1件300円だとすると600万円/月の売上増が期待される。日産スタジアムに6万人が集まったことからすると、この数倍程度の熱心なファンが全国に居ると考えられるから、仮に20万人いるとしよう。こちらも月300円を支払っているとすると、6,000万円/月の売上が基本になっているから、行事を催すことが一割の売り上げ増加につながる。
投票権の付いたCDと、総選挙に関係のない時期のCDの販売数の差を確認してみた。AKB48とその関連するグループについて、CDシングルの年間売上の上位25に入ったものを抜き出した。2011年と2012年の結果を下に示す。

■ 2012年年間CDシングル販売ランキング(全体25位までから抜き出し)
* 真夏のSounds good !  AKB48 1,820,056
 GIVE ME FIVE!      AKB48 1,436,519
 ギンガムチェック     AKB48 1,303,407
 UZA            AKB48 1,215,079
 永遠プレッシャー    AKB48 1,073,499
 片想いFinally       SKE48   592,947
 キスだって左利き    SKE48   587,993
 アイシテラブル!      SKE48   581,612
 ナギイチ         NMB48  449,098
 ヴァージニティー    NMB48  390,896
 純情U-19         NMB48  376,302
 北川謙二         NMB48  353,160

■ 2011年年間CDシングル販売ランキング(全体25位までから抜き出し)
 フライングゲット       AKB48   1,587,229
* Everyday、カチューシャ  AKB48  1,586,840
 風は吹いている       AKB48   1,418,888
 上からマリコ         AKB48   1,198,864
 桜の木になろう        AKB48   1,079,460
 パレオはエメラルド     SKE48    466,037
 オキドキ            SKE48    434,307
 オーマイガー!       NMB48    309,846
 バンザイVenus       SKE48    274,973
 絶滅黒髪少女       NMB48    263,187
 週末Not yet         Not yet    246,129

AKB48は100万枚売るのが当たり前に見える数字である。投票権の特権があったものに *印を付けた。販売数は投票権が付いたものが多いように思える。しかし、他のCDについてもいろいろ特権が付いているようで、公正取引委員会からお叱りを受けるのではないかと心配するような売り方をしている。また、同じCDでもいくつかの形態があるなど複雑である。ジャケット写真が複数あると、好みのものを選ぶ人や、複数求める人などいろいろあるのだろうと思う。こっちは公取委が怒らない商売の工夫の話に確実に留まっている。しかし、期間限定で44種のソロポスター1枚をランダムで付け、全44種のポスターを揃えれば特別イベントに参加できるという企画が設定された際に公取委に不公正な取引方法と指摘されている。行き過ぎがあれば商売上の工夫とは判断されないということだ。

AKB48について考えてきたが、会いに行けるアイドルというコンセプトというから、街で見かける可愛い子という印象が好ましいのだろう。これを超えていては特別になるし、下と多くの人が思うようではアイドルにならない。同じ様な印象のある、同じような年齢の女性が、同じ服を着ていては区別がつかない。むしろ、似た第一印象の子を複数集めることで競わせる方法なのだろうと思う。おそらく、私服であれば印象も違うのだろうが、そこをあえて制服を着せることで印象の差を小さくしている。この小さな違いをファンが贔屓にする根拠にしている。これで熱狂するのだからすごいものである。このことは、所属タレントの個性が薄いことを意味しているから、団体から抜ける (卒業というそうだ) ことで埋もれる心配が大きい。アイドルになりたい人の為というより、商売上手な大人が、子供に一時アイドルにする代わりに儲けさせてもらうということだと感じる。子供が納得していれば良いが、恐らく十分理解してはいまい。それを根拠に子供を金儲けの道具に使うという指摘も出来ようが、未成年者であれば保護者の同意書もとっていることだろう。おまけに、AKB48は芸能事務所ではなくいことで、タレントはそれぞれ芸能事務所と契約している。だから、少々の無理があっても、本人も保護者も芸能事務所も納得していると言える立場にある。この辺が、商売上マイナスになる要素を入れて、危険に曝させないという巧妙さを感じる。
良く知らない世界の話を想像して書いているから間違いはあるだろう。その節はお許し願うよりない。


左右の絵の違いを10ヵ所探すクイズに、メンバーが並んでいる2枚の写真を眺めるのは似ている。

2013年6月 9日 (日)

第5回AKB総選挙

人気アイドルグループ・AKB48の32ndシングル (8月21日発売予定) を歌う選抜メンバーをファン投票で決める『第5回AKB48選抜総選挙』が開票され、昨年4位だったHKT48の指原莉乃(20)が初の1位を獲得、センターに決まった。

世の中で話題になっていることは承知している。それ以上のことは知らないが過去を振り返って考えてみる。

知らないこと、興味の無いこと、関係の無いことを無視しないで取扱いのが、このブログの基本方針である。恐らくすべてを満たしている話題であると思われる。何かのときに話題になるから、数人くらいは名前を知っているのではあるが、知っていることが恥ずかしいと感じるのは、それだけ売れていることだろうから立派であるといえるだろう。
さて、過去のAKB48総選挙を振り返ってみる。まず、投票数から振り返る。

■ AKB総選挙総投票数
 回数   開票日    候補者数   総投票数   上位獲得票数
 1回 2009年7月8日    98名     ―          54,026 (1-30位)
 2回 2010年6月9日   104名     380,000      354,074 (1-40位)
 3回 2011年6月9日   150名    1,166,145     1,081,332 (1-40位)
 4回 2012年6月6日   237名    1,384,122     1,271,050 (1-64位)
 5回 2013年6月8日   246名    2,646,847      2,185,253 (1-64位)

第1回は総投票数が公開されておらず、第2回は約である。第2回から第4回までの公表されている上位の獲得票数が全体の92-93%であることから、58,000票くらいだろうと推定してそう外れてもいないだろう。
選挙方法は、AKB関係者(グループをひっくるめてこう称することにする)の候補者にファンが投票することで成立している。AKB関係者は、第4回まではすべてが候補者になり、第5回は過去の在籍者も含めた中での立候補制になった。選挙を行うのは、次回のCDに参加するメンバーを決めることにあるのだから、過去の在籍者を含めるとおかしなことが起きないか心配になる。おまけに今回は開票後に卒業 (意味不明な用語だが、今後参加しないということだろう) すると宣言するものもあり、卒業を表明して立候補する者もあることからすれば、これが国会議員なら大問題になるが、アイドルグループなら笑って済ませることになっているようだ。
投票権はファンにあるのだが、一般に言うところのファンではなく、古くから使われる言葉の贔屓筋に近い感覚で、グループの支援の為に金を使ってくれる人にある。一人一票などという非民主的な方法ではなく、CDに付いてくる票を大量購入することも可能である。昔の贔屓筋は大店の隠居だったりしたのだが、現在の贔屓筋はこじんまりしていて慎ましい。百万円使ったというのもいるようだが、贔屓筋なら普通の話だと思うが、現在ではそうでもないようだ。まあ、そういう私も大店のご隠居に知り合いはいないのだが。
CDを大量に捨ている人がいると問題とする意見もあった。CDはポリカーボネイトだから石油の無駄使いというのもウェブで見た記憶があるが、その手の無駄は沢山ある。旦那は上品でないといけないのでCDを捨てるなんという下品なことはしないで、千枚を積んで眺めるのが贔屓筋の正しい姿だろう。効率を言い訳にしても、全体が合理性と離れたものでは議論のしようがない。これを醜いと感じるか、面白いと思うかは感性の違いだ。
さて、CD売上とファンクラブのような有料会員になっている人に投票権がある。これがどんな割合になっているかは、第3回のみだが公表されていた。結果を下に示す。

■ 第3回の投票数の割合
総投票数                    1,166,145
CD購入者                    779,090
公式ファンクラブおよび携帯サイト会員  387,055

七割がCD購入者であった。対象になっている投票権付きCDについて、各選挙での該当するCDの年間販売数をオリコンの年間売上から抜出した。最新CDは速報値である。結果を下に示す。

■ オリコン年間販売ランキングより対象CDの販売数
     対象CD                 万枚
  涙サプライズ!                 14.5
  ポニーテールとシュシュ      65.9
  Everyday、カチューシャ     158.6
  真夏のSounds good !        182.0
  さよならクロール             187.1

第4回までの傾向と第5回のCD販売数と投票数の関係に差異が認められる。第4回以前のCD販売数が投票以降の分を含んでいることに注意を要するにしても、 第5回は異なっていると言える。下記の関係が第1回から第4回までにある。
  投票数 = CDの総売り上げ枚数 × 0.8 - 9,500枚
第4回と第5回で投票方法に変更はない。第3回と第4回の投票方式の差は、

■ 第3回
  当該シングル初回限定盤購入者
  AKB48公式ファンクラブ「柱の会」会員
  公式携帯サイト会員
  DMM.com 月額見放題会員

■ 第4回
  第3回に加えて
  AKB48公式スマートフォンアプリ会員
  AKB OFFICIAL NET会員

となる。スマートフォンアプリ会員が加わったのは、スマートフォンが急速に広まったことに対応する為だから、携帯サイト会員の延長線上に捉えて良いだろう。AKB OFFICIAL NET会員は、インターネットのプロバイダである。金になるものには飛びつく大人が沢山いるのだと理解する。
第5回で投票数が増加したのは、公式携帯・スマートフォンサイトに登録したのだろうと思われる。さよならクロール を買うと2,100円掛るが、iPhoneに登録するなら350円/月(携帯電話なら315円)で済む。友人に頼んでひと月だけ協力して貰うなど実費は負担するとしても同じ金額で6倍票数を稼げる。CDを無駄に買う (ように見えてしまうこと) のも世間体が悪いと感じるなら、熱心な勧誘は信者の務めである。
CDの売上がビックリするほどは伸びない (CDが売れない世の中でビックリなのだが) かなで、100万票の投票数の増加はこの辺に原因を求めるよりないのだろう。テレビのインタビューに答えるファンが、友人に頼んだ話を日常会話の様にしていることからすると、それほどトリッキーな手法ではないのだろう。

日産スタジアムを埋め尽くすのは、マリノスは見習いたいことだろう。一山幾らの商売は、モーニング娘。でも行われてきた。山を大きくすれば市場が拡大するという論理は平凡であるが、実際に行うとなると非常に難しい。
長くなったので、次回は個人の獲得票数を見ながら考えることにする。


独禁法に触れないかなと心配してしまう。法律に触れそうなところにうま味があるのは世の常だ。

2012年12月 5日 (水)

歌舞伎の中村勘三郎さんが死去

歌舞伎界きっての人気俳優の一人で、テレビなどでも活躍した中村勘三郎さんが、5日午前2時33分、急性呼吸窮迫症候群のため、東京都内の病院で亡くなった。57歳であった。

ご冥福をお祈りする。


芸能関係の人が亡くなると、お悔みに向かう人をカメラが追う。それが彼らの仕事であるが、どうかと思ってしまう。さすがに、自宅前でインタビューする記者はいないようだが、応える人もいないだろうから当然ではある。しかし、進む方向にカメラが寄ってくるのは嫌ではないだろうか。亡くなった人の周囲の反応で亡くなった人を量ろうとするのなら、あまりにさもしい所業である。
ニュースを別のイベント会場で聞いたタレントにコメントを求めるが、決まった答えしか返しようがない。記者がそれを期待しているなら、浅はかである。もし、非常識なコメントをする人がいたのなら、記者も同罪になりかねない。それ以上の回答がないことはお互いに承知しての問答であるなら、インタビューではない。記者の適性に欠けることになる。
追悼番組では、関係のあった人が思い出を語る。きっとうがった見方なのだろうが、映画やドラマで泣くシーンをやる俳優さんが悲しむ姿は、現実と演出の境目が分からなくなる。出演者が縁のある人であるなら、とても気の毒に思う。本当に悲しい人はテレビに出ないし、ニュースにコメントしないと思えてしまう。過去の番組を再放送するだけで十分な気がする。

『まだお若いのに』というセリフがある。歳を取ったら死んでよいとはならない。たとえ大往生と誰もが言う年齢であり、長病みも苦しみも無く(こっちは勝手な想像だが)亡くなった人であっても、『もう少しでも元気で』と言うものである。つまり、大往生と呼ばれる人以外は、お若いのにのカテゴリーに入ることになる。特別な宗教に基づく死生観があれば別だが、まだは誰にでもあてはまる。だから、お若いのには不要であり、『まだ生きて欲しかった』とするのが適切な言葉使いだろう。百歩譲って、遺族や親族が使うのはありだが、それ以外は聞き苦しい。
亡くなった人の家族はもちろん、仕事の関係を含め近しい人は悲しく、寂しい思いに沈んでいることと思う。静にしていることも大切なことだと思う。


嫌な感じは、何でも数字にする臭いがあるからか。

2012年11月26日 (月)

小林幸子紅白落選

11月26日、NHKは大みそかに行われる『第63回NHK紅白歌合戦』の出場歌手を発表した。四月に個人事務所の幹部解任騒動が勃発した小林幸子は落選した。

「元社長のバックに紅白の出場に絶大な影響を与える芸能界の大物が控えていたことで出場が厳しかったのに加え、騒動後、レコード会社をインディーズレーベルに移籍。紅白はレコード会社の枠も大きく関係があるのでそれからも外れ、先月発売した『茨の木』は2000枚程度しか売れなかった。つまり、どこにも出場させる要素が見当たらなかった」(音楽関係者)
という話があるようだ。
小林幸子はどうでもよくて、音楽番組もほとんど関心が無いので、これ以上の話はないのであるが、公共放送であるNHKが出演者を選んでいる過程と基準はある程度明らかにされる必要があるかなと感じる。
NHKが出演者を決める基準を推定してみる。優先度順で、
 (1) 番組に出演可能である。
 (2) 視聴者が希望している。
 (3) NHKの音楽番組に貢献している。
と言ったところだろう。
(1)は番組制作上成立しないから最も優先度が高い。(2)は、CD等の売上で決定されるものではなく、番組を見るであろう集団が対象である。NHKは全国で視聴可能であることが最大の特徴と言えるから、購買力の大きい都市部中心ではなく、地方を重視した対応となる。NHKの音楽番組の視聴者の意見を参考にされることだろう。(3)は、日頃の番組制作に協力して出演している人が重視される。(2)と連動することになるが、NHK総合だけではなく、BSもラジオのFM,AMもあるから、これらの番組制作に協力していることが重要である。HNKのAMの昼間の公開放送の番組には、演歌歌手が良く出演している。紅白歌合戦に演歌歌手が、楽曲が売れていないのに出演するのを不思議がる向きがあるが、AMラジオの番組制作への貢献度を重視するなら当然の結果と言える。
(2)、(3)とは別に、番組の制作側の企画ものとして出演する歌手はあるだろう。目玉であったり、ご時世を表すものであったりする。NHKだから公平公正にすべてを判断すると考えるのは正しいが、売上で算出される数字ではなく、公共放送の組織の内部で蓄積された数字によって、公平公正に判断されると考えるのが妥当だろう。
上のレコード会社への調整は、古くから行われている慣習である。それでも、昔ほどの影響力はなくなったという話もある。小林の新曲が2000枚しか売れないというスポーツ紙の報道があったが、最近の演歌の売上など1000枚程度に留まっている。演歌は会場での手売りが主な販売になるほど売れていない。その記事を書いた記者(ライター)は、”絶大な影響を与える”大物にへつらったのかもしれないが、現状認識が正しくない。2000枚を少ないと扱う音楽関係者は少ない筈だ。極限られた歌手の物だけが売れていて、他はほとんど売れないのが現在のCD販売である。
件の大物はNHKで番組制作を行っていることはないだろうから、タレントを派遣する、正しくはタレントに職業紹介をする代理人=エージェントであろう。そうであるなら、独占禁止法の優越的地位の濫用にあたる可能性がある。小林の事務所の役員を辞めさせられた者がこの大物に泣きついたという話が伝わっている。この元役員も営業妨害になるが、どちらも取り締まりの対象にはならないだろう。古い商慣習で固められた世界で生きていくにはそれに従うよりない。そもそも小林はその慣習によって今日まで活躍できた側面は否めまい。
小林落選の主な原因は楽曲が売れていない(以前から)、レコード会社を移ってレコード会社の推薦交渉が期待できないことが主な理由だろう。NHKは事務所のトラブルを理由には表向きしないだろう。小林は事務所トラブル以降もNHKの音楽番組へ出演していたから、貢献度はそこそこある。川中美幸が落選する(2010年の朝ドラに出演している)ことを考え合わせれば、演歌枠を減らす判断を制作サイドがして、その結果はみ出したと考えるのが妥当だろう。
あまり驚く話ではないが、大きな記事になるのだろうか。
NHKが数字重視の運営を表に出して久しいが、公共放送の役割は娯楽番組でもあると考える。数字より公共放送ならではの番組制作を期待したいものである。NHK総合はその流れになっているようだが、数字の呪縛の無い教育では、映像や音楽を限られた予算で作り出す強者が蠢いているようだ。その強者が生きていれば、最良の番組を作りたいと願えば何かをしてくれると期待できる、そんな予感を感じさせる。合理化は民放に近付くことになりかねない。後世に残る音や映像の記録とともに、画期的な番組に励んでもらいたい。


のりピーが碧いうさぎで出場すればもっと話題になる。

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