映画・テレビ

2016年3月 7日 (月)

フジ大改編も 「めちゃイケ」「みなさん」「スマスマ」は継続

フジテレビが3月7日、都内のホテルで4月改編記者発表を開催。大規模改編を発表する中、GP帯の長寿バラエティーの継続を発表した。
長年人気を集めた「ライオンのごきげんよう」、東海テレビの昼ドラを終了し、平日15時間生放送と大幅な改革を断行。改編率も全日19.9%、ゴールデン帯35.0%、プライム帯37.8%と大きいものとなった。そんな中、かつて人気だったが、視聴率低迷に苦しむGP帯の長寿番組の継続が決まった。1つはお笑いコンビ「ナインティナイン」がメーン司会を務める「めちゃ×2イケてるッ!」(土曜後7.57)。深夜番組「めちゃ2モテたいッ!」(95年10月スタート)をゴールデンタイムにリニューアルする形で95年10月nよりスタートし、この10月で放送開始20年を迎える長寿番組だが、近年は打ち切り説も出ていた。2月27日に放送されたスペシャル版では、番組唯一の素人レギュラーとして出演していた“三ちゃん”こと三中元克(25)が念願だったお笑い芸人になったことを受け、改めてメンバーオーディションを受験するも、“国民投票”の結果で番組を卒業することが決まったばかり。この春の継続は決まったもの、根強い打ち切り説がある中、20周年となる秋の改編でも動向が注目される。(スポニチアネックス:3月7日)


フジテレビについて考える。


テレビ視聴率がかつてのような数字にならないのは分かっていても、他社に比べて低いというのは商売に差し支える。その最たる局がフジテレビということである。年明けに、フジテレビのSMAP×SMAPで、緊急生出演と称した番組では最高視聴率37.2%を記録した。一桁が普通の時代にあっての数字である。強烈なインパクトがあっただろう。そうはいっても、視聴率が高かったのは番組が優れていたというより、世間の注目を集めた事件として認識されたからである。娯楽番組というより、報道番組の位置付けで視聴者の関心が向いたということに過ぎない。無論、これが作られたものであった可能性もあるのだが、テレビ局としても、この手の劇薬を使えば副作用があるのは承知していることだろう。その後はもとの視聴率に戻っている。

めちゃ×2イケてるッ!では、三中元克の番組への残留を投票結果で決めるという特番を組んだ。番組出演を獲得するオーディションなら問題もないだろうが、出演していた者を外すか否かで決めるという方法は、近年なにかと厳しい見解を出すBPOは大丈夫なのかと心配した。なにより、三中というのは素人であるということを売りにしていた。テレビ番組に継続的に出演していて素人というのも変な話だが、特定の芸能事務所に所属しないで活動をしていることを素人呼ぶとすれば外れてはいない。まあ、特定の芸能事務所に所属しないでいても、個人事務所を作る芸能人は多くいる。これは、最初は大手の事務所に所属していたから違うという説明をするのだろうか。いずれにせよ、素人という呼び方は馴染まない気がする。一般的な解釈としては、素人というよりフリーの方が合致するのだろう。それでは番組でのインパクトに欠けるということもある。
番組で素人と称する者を、投票によって外すというのでは世間からの批判に耐えられないと考えてか、大手の芸能事務所に所属して、学生時代の同級生とコンビを組むことになった。これをドキュメンタリーと思う人はいないだろう。コンビの相手も、公表するネタも、ネタに関する指導も、相応の技量の持ち主が指導していることだろう。そして、4時間の生放送となっている。当然、ドキュメンタリー風の番組構成となり、最後にネタ披露投票という流れである。投票の結果は、630,483票のうち56%が不合格で三中は卒業 (変な表現だ) となった。
63万票が多いという説もあるようだ。平日の夕方にNHK教育でLet's天才てれびくんという番組が放送されている。この番組中に、インターネット接続されたテレビでdボタンを押して参加するコーナーがあるが、これが10万人強というレベルである。小学生を対象にしていて、テレビでしか参加できず、テレビ1台で1つという数でこの位である。スマートフォンでの参加が可能というのは、利便性が高いだろう。時間帯も違うし、長く告知をしてきたという事情も考慮すれば、随分と低い数字だと感じる。その程度の関心であったし、正直に公表したということでもあったのだろう。

フジテレビとしては、SMAP×SMAPの謝罪会見 (誰に何を誤ったのだろう) で、作り物よりドキュメンタリーの方が視聴者にウケると思ったのかもしれない。ドキュメンタリーは好評でも、ドキュメンタリー風の番組がそうはならない。むしろ、ヤラセと称する行為への反感はかつてより強くなっていることを考えれば、良く出来た作り物を拵えるのがテレビという仕事だろう。その意味では、謝罪会見も実は風であった可能性もある。楽屋話で盛り上がろうというのが、すぐに底が割れる典型的な手法ではある。


今度は、不倫騒動のタレントの会見を企画すれば良い。

2015年3月 3日 (火)

沢田知可子「会いたい」裁判 対立姿勢が明確に

歌手沢田知可子(51)のヒット曲「会いたい」の歌詞改変や、タイトル変更をめぐる裁判で、双方の代理人弁護士が3月3日、弁論準備のため、大阪地裁に訪れた。原告、被告はともに現段階で「和解はない」との方針を示しており、対立姿勢を明確にした。裁判は、改変などで精神的苦痛を受けたとして、作詞した沢ちひろさんが、発売元「ヤマハミュージックアンドビジュアルズ」と、沢田の夫で所属事務所代表を務める音楽プロデューサーに200万円の損害賠償を求めたもので、1月20日に第1回口頭弁論が開かれた。前回の弁論に被告側代理人は「日程が合わず」出席できておらず、この日は、弁論へ向けた書面準備などが行われた。
被告側代理人は「タイトルの変更と、(原詩にない)歌詞の挿入、争点はこの2点だけ」とし、裁判所からの和解勧告は「なかった」。詳細については「申し上げられない」と語らなかったが、今後は第2回口頭弁論へ向け、準備を進めるとした。一方の原告側代理人は「主張は変えない」とし、現段階での和解は視野にない様子。一方で、沢さん本人は「絶対に許さないとか、そういう強い態度ではない」とし「(題名変更、歌詞挿入について)事前に相談があれば事態は変わっていたかもしれない」と語った。次回は4月28日に予定され、非公開の弁論準備の形で進められる。(日刊スポーツ:3月3日)


著作権について考える。


沢田知可子から「会いたい」を引くと残りは少ないように感じる。反対意見もあるだろうが、代表曲がある歌手はこんな傾向があるものだろう。「会いたい」の作詞か作曲が沢田知可子かと思ったが違っていた。実際には、作詞が沢ちひろ、作曲が財津和夫で、編曲が芳野藤丸である。財津和夫はチューリップのリーダーで多くの楽曲を手掛けている。芳野藤丸は、石田えりの元配偶者であるが、どうでも良い情報ではある。さて、問題の沢ちひろであるが、1985年にデビューしている。十年くらい前に誰それと付き合っていたという告白を週刊誌に掲載していた記憶がある。1990年前後に活動していたようだ。「会いたい」は沢ちひろにとっても代表曲である。

替え歌に関する国内の取扱いの現状を確認する。嘉門達夫は、替え唄メドレーを歌うことを生業にしている。このシリーズの楽曲は多数ある。CDをリリースする場合はもちろん、ライブで歌う場合でも著作権が関係する。問題がないのは、個人的に楽しむことだけが例外で、営業活動として行えば権利に抵触すると理解して良いようだ。嘉門は、ライブやCDリリースする場合に、原曲の著作権者 (作曲者・作詞者・歌唱者) の許可を得ているという。許可が得られないときは断念するという。ライブは良いがCDはダメという例もあるし、そもそも受け入れ難いというケースもある。著作権者が複雑になっていて、処理が出来ないという場合も出てくるようだ。嘉門本人は、「替え歌をリリースする時、一番大変なのが関係各所に権利関係の許諾を取ること」と発言している。

さて、記事の問題に戻る。以前から話題になっていたことではあるが、2013年9月のTBSが放送していたクイズ・バラエティ番組の「さんまのからくりテレビ」で、替え歌「安定したい」を問題視したということは今回の裁判の争点になっていない。この替え歌に関して、沢田は局が用意したものを歌うように依頼された、という趣旨の話を過去にしている。これだと被告はTBSであろう。沢田は権利関係の処理は済んでいると思っていたとすれば、善意の三社でしかない話である。訴訟になっているのは、2014年7月23日発売のCDである Sing with Me♪ に収録された曲である。このCDは7月末日に生産中止となっている。発売元であるヤマハミュージックアンドビジュアルズの、その後のイベントの告知から想像するに、店頭の商品は回収した可能性はあるが、発売済の商品についてまで回収することはなかった。そして、2014年9月10日に一部見直しとして Sing with Me -episode 1- が発売されている。後者の楽曲リストを下に示す。

■ Sing with Me -episode 1- (2014年)
 1. 池田聡「ハレルヤ」             (作詞/作曲:池田聡 編曲:森空青 ストリングスアレンジ:岡村美央)
 2. 杉山清貴「言葉じゃなくても」       (作詞:松井五郎 作曲:小野澤篤 編曲:松浦晃久)
 3. 河口恭吾「異国の街へ」          (作詞:河口京吾 作曲:平井夏美 編曲:小野澤篤)
 4. 中西圭三「ちいさなて」           (作詞:山田ひろし 作曲:中西圭三 編曲:松浦晃久)
 5. エバラ健太「キミと僕の永遠」       (作詞:Y U K A K O  作曲:小野澤篤 編曲:エバラ健太)
 6. ダイアモンド✡ユカイ「天使の分け前」  (作詞:ダイアモンド✡ユカイ 作曲:平井夏美 編曲:小野澤篤)
 7. 稲垣潤一「あなたと出会えた街だから」 (作詞:沢田知可子 作/編曲:小野澤篤)
 8. 中西保志「幸せのドア」           (作詞:沢田知可子 作曲:林仁 編曲:小野澤篤)
 9. 小野澤篤「私の花」             (作詞/作曲:財津和夫 編曲:小野澤 篤)


7月発売のCDとの違いは、8と9の間に
 
  

  会いたい (ア・カペラ) with INSPi


が入っていたのが除かれている。この処置について、公式ホームページでINSPi は、

今年の5月に沢田知可子さんの依頼でコラボアルバムに収録する「会いたい」の楽曲アレンジとレコーディングに参加しました。
権利処理に関してはすべて沢田さんの事務所(Water Planet)が行うと伺っていました。
7月に発売中止の説明を受けたときに初めて作詞家の方とのトラブルを知りました。このような事態となりとても残念です。


と表明している。INSPiはグループ名である。7月のCDでは、全ての曲名表示が、「曲名」 with 「コラボレーション」であった。1を例に取ると、ハレルヤ with 池田聡 となっていた。当該の楽曲の表記は、『 会いたい (ア・カペラ) with INSPi 』である。被告代理人の言うところの、タイトルの変更というのはこれを指す。なお販売価格は7月CDが3,000円だったのに対して、9月CDは2,800円になっていた。
沢が著作者人格権を侵害されたとして、沢田サイドに慰謝料200万円を請求する根拠の一つにタイトルの変更がある。ア・カペラは楽器の無伴奏であることを示しているから、例えば、アコスティックバージョンの表記でも同様となる。曲のタイトルにアレンジ方法を示して、それに加わったアーティストを併記したと解釈可能である。こう考えると沢の主張は無理があるように思える。もうひとつの、(原詩にない)歌詞の挿入の方は確認できなかったが、CD購入者の話によると気が付かないとのことだから、その程度のことだろう。

結局のところ、TBSの番組に端を発したものなのだろう。沢はTBSを訴えるつもりはなく、相手は沢田でなければならないということだ。沢田は過去に、会いたいの詞の中で表現されていることが、自分の学生時代の経験に似ていて運命的なものを感じたと述べている。内容は、学生時代、沢田が歌手になろうと決意したことを部活の先輩に告白したところ、「俺が最初のファンになってやるよ」と、その先輩は言ったが、数日後、交通事故で亡くなったというものである。沢田は埼玉県与野市 (当時) を卒業後、地元の運転免許試験場に勤務している。その時にライブハウスでアルバイトで歌っているところをスカウトされたということである。歌詞の背景にある学生時代という言葉には、高校だろうと決めてかかってしまうのだが、少し違っているようだ。というより、エピソードに脚色があると思うのが正しい理解のように思える。
一方で、作詞者の沢は小学生の頃に亡くなった母親の思って作ったということである。小学生の母親を思う曲では重くなるから、高校生くらいの男女の設定にしたということだろう。商業的な部分を考えればありそうなことである。勝手にエピソードを作るなというのが、我慢がならない部分なのかもしれない。嘉門達夫にこの曲で、歯が痛いというのがある。この許可は取れたのだから、感情的な話であるのだろうと思う。沢田には自分の曲という意識もあるのだろうが。


死んでしまったと直接的に表現するのに違和感を覚える曲ではある。

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