スポーツ

2017年4月11日 (火)

浅田真央、12日に引退会見 海外からも惜しむ声

故障に苦しみ、4月12日に現役引退の記者会見を開くことになったフィギュアスケート女子の浅田真央(26)。真摯に競技に取り組む姿勢は広く感動を呼び、引退を惜しむ声が相次いだ。(朝日新聞:4月11日)


テレビで追悼番組をやっていた。何があったのかと思ったら、引退発表とのことである。恥を知れ、である。
浅田真央は、世界選手権に3回優勝し、オリンピックで銀メダルが1回、GPファイナルに4回優勝、GPシリーズの優勝が11回といったところである。荒川静香が、世界選手権の優勝が1回、オリンピックの金メダルが1回、GPシリーズの優勝が1回と比べれば、オリンピックの金メダルの価値の大きさに大きな差があるという解釈で良さそうだ。オリンピックで金メダルを取るのは大きな価値であるが、何度も挑戦して取れないというのも、別の価値を生み出すということである。いずれにせよ、日本人はオリンピックが大好きだ。本当に好きなのは日の丸なのだろうが。

浅田真央は既に過去の選手である。全日本選手権での優勝は2013年が最後である。選手寿命が短い競技で、長くトップであり続けるのは難しい。選手としてのピークが20歳前後である場合の多い競技である。金の掛る競技でもある。多くの国内上位選手が、大学卒業と同時に競技を引退する。競技活動を中断出来る環境に浅田があったのは、スポンサーに恵まれたことによる。スポンサーが付いたのも、浅田に商品性があると判断したからで、誰に後ろ指さされるものでもない。今回の追悼番組が放送されたのも、視聴率が期待できるのと、放送に耐えるだけのソースが確保されていることがあっての話である。活躍期間が短ければそれも難しい。
結局のところ、引退は必然であり、もう少し前でも誰も驚かないし、先延ばししてもそうだろうということである。この時期になったのは、会見で明かされるような報道ではあるが、何も語られないだろう。この選手は言語表現に難がある。
人気のある選手なので、いろいろとご機嫌伺いをして、今後の番組に協力して貰いたいという下心が見えてくる。これも十分あるのだろう。しかし、商品ライフがそれほど長くないこと、気の利いた口をきけそうにないこと、きっと出演料が高くなること、これらのことは考慮されているだろう。本当のところ、棚ざらえであった可能性もある。

浅田は学校に行っていない。大学卒業しているが、スポーツ科なので、国際大会での活躍が評価されている部分はあるのだろう。中学、高校もほとんど行っていないという。村上佳菜子が制服を譲り受けて喜んだという記事が過去にあった。真新しいブレザーは、着ていないのだから、ほとんど新品であったろう。学校教育が万能だとは考えないが、学校教育というか、教育を否定しスケートだけに価値があるとした母親の躾は、競技を離れた瞬間に崩壊するだろう。競技指導をするにしても、大変そうではある。


真摯に競技に取り組まないトップがいるのだろうか。

2017年3月27日 (月)

高木元投手が球界復帰 巨人、育成で再契約

プロ野球の熊崎勝彦コミッショナーは3月27日、野球賭博に関与したとして1年間の失格処分を受けていた高木京介元巨人投手(27)の球界復帰を認めたと発表した。巨人は育成選手として再契約した。復帰した高木投手は東京・大手町の巨人の球団事務所で記者会見し「非常に罪が重く、簡単に償うことができないと十分に理解している。何で償えるかといったら野球しかない」と神妙に語った。
高木投手は復帰を目指した理由に周囲の支えを挙げ「大学の恩師にお叱りを受け、金輪際、賭け事をしないことをその場で誓った」と話した。処分期間満了後の23日に巨人が意見書を添えて日本野球機構(NPB)に復帰申請書を提出し、NPB調査委員会が本人と面談するなど精査。報告書を受けた熊崎コミッショナーは「痛切な反省の下に家族らへの思いも含め、賭け事に一切手を出すまいと固い決意をしたという経緯を承っている」と復帰を認めた。
野球賭博問題では2015年10月に巨人の元選手ら3人の関与が発覚し、無期失格処分を受けた。高木投手は16年3月に関与が明らかになったが、関わり方などが異なるとして、1年間の失格処分となっていた。(共同:3月27日)


■ 高木京介の投手成績
   年  登板  勝利 敗北 セーブ 投球回  安打 本塁打 四球 死球  三振 失点 自責点  防御率
  2012  34   2    0   1   31.1    16    0    10   1    28    2    2    0.57
  2013  46   3    0   0   47.2    37    8    27   3    40   27   23    4.34
  2014  26   0    0   0   28.1    24    4    9   1    26   15   15    4.76
  2015  33   1    0   0   41     31    4    13   0    43   10   10    2.20
  通算  139   6    0   1  148.1   108    16    59   5   137   54   50    3.03

4年間の通算成績が1年分なら立派な成績である。投手の規定投球回数を超える選手は、チームに2人程度と思って良い。リーグで10人前後というのが通例である。分業制と称する役割分担がシステムとして動いてから、規定投球回数を超えるのは、先発投手の成績の良い者に限られる。先発ローテーションにあっても、成績が悪いと届かないということである。一方で、中継ぎと称される1イニング程度任される投手は、規定投球回数には届かない。高木も中継ぎを主な役割としてきたようだ。

格別良い成績でもないが、一軍の選手として扱われるレベルには達している。野球賭博の容疑で逮捕された現役選手は、高木の他に福田聡志、笠原将生、松本竜也の三名がいる。笠原が、懲役1年2ヶ月執行猶予4年で、松本が罰金40万円、福田が罰金30万円、高木が罰金20万円となっている。機構からの処分としては、高木以外がいずれも無期の失格処分となっている。高木は球団から契約解除されている。高木の次に軽い刑事処分を受けたのは福田であるが、事件の前の2015年は登板なしであったから、引退してもおかしくない。松本は23歳と若いが、一軍登板実績の無い投手である。後から出てきた高木より、松本の方が重い理由は見出せないのだが、罰金の金額に差があることは、裁判中に明らかになった悪質性について松本の方が悪いということなのだろう。単純な理解としては、プロ野球で活躍する可能性の高い高木は復帰し、活躍しそうにない松本は切られたというので良さそうだ。松本本人と関係者はやるかたない気持ちだろうが、高木も同様にすべきだと考えるのが理性というものであるので、松本の不満より、高木への配慮を問題にすべしということである。

NPBが正しく認識しなければならないのは、自分達が生業としている競技を利用した賭博行為で、高木は刑事処分を受けているということである。これだけで永久追放相当で良かろう。松本に対する処分は正しい。一方で、類似した賭け行為が様々なところで行われ、それは士気を高める為の行為の範囲と言い訳していたのだから、これを処分しないで、社会的な批判をかわすには、罰金刑を受けた三人の内、高木以外は切り捨てるという判断になったのだろう。原理原則は見出せないご都合主義である。その程度の団体であるということである。


高木が活躍することもないだろう。賭けても良い?

2017年1月23日 (月)

初V稀勢の里、横綱確実に 白鵬破り14勝

大相撲の東大関稀勢の里(30)=本名萩原寛、茨城県出身、田子ノ浦部屋=の横綱昇進が初場所千秋楽の1月22日、確実になった。日本出身力士として3代目若乃花以来19年ぶりの新横綱誕生となる。21日に初優勝を決めていた稀勢の里は千秋楽で横綱白鵬に勝って14勝1敗の好成績で終えた。
日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は、昇進を審議する臨時理事会の開催を審判部から要請され、受諾した。23日に開かれる横綱審議委員会(横審)を経て、25日の春場所番付編成会議後の臨時理事会で、「第72代横綱稀勢の里」が正式に誕生する。番付編成を担う審判部の二所ノ関部長(元大関若嶋津)は「昨年は年間最多勝という実績があり、今場所も優勝を果たした。(審判部の)全員が賛成した」と述べた。(共同:1月22日)


大相撲について考える。


客を呼ぶスポーツというのは、強い者が勝つという図式が崩れないことが継続する前提になる。運とかあやとか呼ばれる要素で決定されるとなると、賭けの対象としては面白い部分が出るのだろうが、観戦すると言う意味では興味を削ぐことになる。もう少し書き加えれば、弱いから負けたと括れることが必要である。勝った理由をぐたぐだ解説することはなく、解説というのは負けた方で語られる。それを一言で片付けられれば、スポーツの残酷な部分が美しさとして評価される。
さて、大相撲である。人気が回復したとされるが、テレビ中継を見ると、空席が目立つのに満員御礼の札が掛っている。満員御礼の基準は近年緩くなっているようで、75%も埋まっていれば出すようである。仮にチケットが完売であっても、入場者数が九割を超えなければ出さないくらいの気骨のあるところを見せるのが伝統芸能の仕事だと思うが、結構近代化していてショービジネスの作法に従っているということのようだ。

モンゴル人横綱が続いていて、日本人の横綱、それ以前に日本人の優勝も少ない。モンゴル人であった相撲取りが、将来親方になることを考えて帰化している例があり、その優勝者をカウントしたくないばかりに、日本出身力士なる言葉も生まれている。この表現は結構な差別だろうと思う。日本への帰化基準は世界の中で厳しい。英語やフランス語で認められる国に比べれば、日本語を求められるだけで厳しい。そんな国に帰化して、この国で国技とされるスポーツの振興に貢献しようとするものを、元モンゴル人と呼ぶに等しい所業は許してはならないだろう。旭天鵬が帰化してから幕内優勝したことを消し去る様な無様な仕事を、公益法人がしてはならないだろう。
そうは言っても、人気の高い力士が横綱になるのは、相撲協会として喜ばしいことではある。集客効果は出るだろう。結構なことである。しかし、稀勢の里が横綱にならなくても、優勝したのだから次を昇進場所とすれば、相応の集客効果はあっただろう。つまりは、稀勢の里でも他の相撲取りでも、高度な力と技を見せてくれれば客は注目する。逆に、集客の為に作られた話題には感心を持たないということだ。良い取り組みが沢山見られるのならば、繁栄しない筈もない。


相撲好きは、人情話が好きである。

2016年11月28日 (月)

稀勢の里は「不思議な大関」 横審委員長、綱とりに言及

大相撲九州場所の横綱審議委員会が11月28日、東京・国技館で開かれた。
優勝に次ぐ12勝を挙げた稀勢の里について、守屋秀繁委員長(千葉大名誉教授)は「強い時は本当に強いが、平幕に3人も負けて理解に苦しむ不思議な大関だなと思う」と述べた上で、来場所の綱とりについては「優勝争いに全く絡まずに準優勝なので、来場所優勝してもどうかなと。もろ手を挙げて賛成というわけにはいかないなと個人的に考えている」と語った。(朝日新聞:11月28日)


大相撲について考える。


少し前なら日本人の優勝 (帰化した旭天鵬が優勝しているので、日本出身力士などと言う) 、最近だと日本人横綱というのが大相撲の流行りである。日本出身力士の優勝は、琴奨菊の後に、豪栄道が全勝優勝をするに至り、横綱の方に関心が移っていった。優勝した豪栄道が最有力であったがもとの不安定な大関に戻った印象もあり、毎度優勝争いに絡む稀勢の里に期待が戻ったという流れである。
稀勢の里は強い大関である。しかし、優勝争いの緊張が高まると脆い部分がある。逆に、緊張を強いられない取組においては、めっぽう強いといえる。相撲協会は大相撲の興行を担っている組織であるから、世間の注目を集める存在が必要であり、その為には人気のある力士を然るべき地位に置くのも当然である。それでも、質の低い取り組みばかりが目立つようになれば、地位や人気力士の存在とは無関係に人気は低迷する。

結論から言えば、稀勢の里は強い大関、欲を言えば史上最強の大関を目指して貰う方が協会には良いのではないか。豪栄道についても、大関にせずに、最強の関脇で良かった。まあ、それでは優勝できなかったという話にもなるのだろうが。三役在籍場所数が多い力士の在籍場所数と優勝、三賞、金星獲得数をまとめた結果を下に示す。

■ 三役在籍数が多い力士の成績比較 (*:大関、それ以外は関脇まで)
           関脇    小結  幕内優勝  殊勲賞   敢闘賞  技能賞   金星
  長谷川     21場所    9場所   1回      3回     3回    2回     9個
 *琴錦      21場所  13場所   2回     7回     3回    8回     8個
  貴闘力    15場所  11場所   1回     3回     10回    1回     9個
  安芸乃島   12場所  15場所    ―      7回     8回    4回     16個
 *琴光喜    22場所   8場所   1回      2回     4回    7回     3個
 *魁皇      21場所  11場所   5回     10回     5回    5回     6個
 *武双山    20場所  11場所   1回     5回     4回    4回     2個
  若の里    17場所    9場所    ―      4回     4回    2回      2個
 *豪栄道     ―      ―    1回     5回      3回    3回     1個
 *稀勢の里    ―      ―     ―      5回      3回    1回     3個


豪栄道は長谷川になれたものを、なり損ねたと言える。それが良いか悪いかの判断はそれぞれあろうが、野球賭博で処分されているのだから、ひたすら強くなることを目指す以外に道はなかったということである。
稀勢の里は大関になって以降、比較的安定した成績を残している。期待すると優勝争いから脱落することが特徴である。それで良いのではないだろうか。優勝争いに無関係な稀勢の里が、優勝争いをしている全勝の横綱を破り、観客をしらけさせる。そんな役で良いのではないか。将棋の世界では、自分にとっては消化試合でも相手にとって重要な勝負にこそ全力を尽くすべきだとされる。予定調和で括られるスポーツほどつまらないものはない。


激しい取り組み、力の入った取り組みを期待するものだろう。役はその後の話だ。

2016年10月31日 (月)

日本ハムが10年ぶり3度目の日本一 広島に10―4

SMBC日本シリーズ2016は10月29日、広島市のマツダスタジアムで第6戦を行い、日本ハム(パ・リーグ優勝)が10―4で広島(セ・リーグ優勝)に勝ち、通算4勝2敗として10年ぶり3度目の日本一に輝いた(東映時代を含む)。栗山監督は初の日本一。25年ぶりに日本シリーズに駒を進めた広島はシリーズ2連勝と好スタートを切ったが、32年ぶりの優勝はならなかった。
日本ハムは4―4の八回、2死からの3連打で満塁の好機を作り、中田が押し出し四球を選び勝ち越し。投手バースの適時打に続き、レアードの満塁本塁打で試合を決めた。広島は五回の丸のソロ本塁打や六回の下水流の適時打で一時追いついたが、4番手のジャクソンが6失点と大誤算だった。(日本経済新聞:10月29日)


プロ野球について考える。


日本シリーズは、広島の25年振りのリーグ優勝と黒田投手、日本ハムの大谷選手と注目する要素があって、首都圏での試合がないにもかかわらず盛り上がりを見せた。6試合の観客数と試合時間を下に示す。

■ 日本シリーズの観客数と試合時間
  1回戦     30,619人     3時間39分
  2回戦     30,619人     3時間39分
  3回戦     40,503人     3時間51分 (延長10回)
  4回戦     40,599人     3時間30分
  5回戦     40,633人     3時間32分
  6回戦     30,693人     4時間01分


固定客数で確認すると、マツダスタジアムが3,0350席、札幌ドームが41,484席と公表されている。立ち見も可能なようだが、消防法の規制が掛るので、この人数が収容数の最大に近いと考えて良い。1,2,6戦がマツダスタジアムで、他が札幌ドームである。どの試合も満員であったと解釈して間違いなさそうだ。
試合時間はというと、3時間30分を超える。試合開始予定が6時半が基本になっていて、セレモニーがある場合は遅れる傾向がある。6時半の場合には、終了が10時を過ぎるということになる。CSシリーズでは地上波中継がなかったりしたが、日本シリーズともなると中継される。しかし、中継時間が9時までの予定になっていて、後の番組予定を変更することで対応することになる。2時間半で終わると思っている人はほぼいないだろう。実務的には9時半の放送予定で計画するところではないかと考える。
ということで、優勝した日本ハムに敬意を表して、日本ハム主催のレギュラーシーズンの71試合について試合時間と観客数を確認した。ついでに試合時間をヒストグラム化した。結果を下に示す。

■ 日本ハム主催71試合の試合時間と観客数
       試合時間   観客数
  平均    3:19    29,186
  最大    5:10    41,138
  最小    2:20    10,737

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ざっくり言うと、3時間台で試合が終了するのが六割、2時間台が三割、4時間超が一割というところである。6時半始まりの試合で、9時まで中継予定では、これで試合終了となる割合は2%にも満たない。中継する気があるのかないのか分からない気分になるが、試合終了まで中継するとしているのだから、後の番組の視聴者を軽く見ているとも思えてくる。現実的には10時までの中継にして3時間半にすれば半分程度はカバーできる。
観客数に注目すると、その昔にあったパ・リーグの閑散として状態はなく、平均で3万人近い観客数がある。対戦相手によって違うのかと疑問に思って、集計したのが下である。

■ 対戦チーム毎の平均試合時間と平均観客数
    対戦相手     試合時間   観客数
  福岡ソフトバンク   3:31      35,746
  千葉ロッテ       3:20      31,611
  東北楽天        3:20      28,646
  オリックス        3:08     28,346
  埼玉西武        3:18      25,084
  セ・パ交流戦      3:19      24,342


交流戦は、広島 (19,211)、阪神 (32,712)、ヤクルト (21,104)と各3試合である。括弧内に示したのが平均観客数である。阪神は人気球団であるので客数が多いが、パ・リーグのソフトバンク戦より少ない。広島、ヤクルトとなると西武戦より入りが悪い。試合数が少なく、天候や日程に影響されやすいことは考慮しなければならないが、セ・リーグの人気球団に依存する状態から脱していると数字上は見える。それなら交流戦を無くしてもというのは、また別の問題もあるから、ここら辺りの問題は、観客数という興行収入との単純な組み合わせで判断するものでもないようだ。
試合時間については、ソフトバンクで長く、オリックスで短い。20分以上の差があるから、意味のあるものだと思う。戦力分析は今回の目的でないのでここまでにする。

プロ野球の試合時間の長さは四十年前にも問題にしていた。その頃は三時間を超えるのは長いという議論であったが、現在では三時間半を問題にする状況である。サッカーやラグビーは二時間でほぼ終了するスポーツで、英国系のスポーツで試合時間が読めない有力スポーツにはテニスがあるが、これは地上波での中継は少ない。2時間で済むこともあれば、4時間を超えることもあるというのはテレビ中継が難しい。有料のスポーツチャンネルが最適であろう。ゴルフ中継は最後の方をまとめて放送なので、厳密には生中継と違うかもしれない。そういえば、バレーボールの中継も試合時間が違う。アメリカンフットボールは2時間半くらいだろうか。
人気があるスポーツであっても、だらだらと長い時間を掛けていては、特定のマニアだけのものになってしまう。てきぱきを進めるのにマニアは反対するのだろうが、少なくともテレビ放送は時間が不確定なのは好まない。


テレビ中継がないから球場に足を運ぶということか。

2016年10月17日 (月)

箱根駅伝の予選、中大が88回連続出場逃す

東京箱根間往復大学駅伝(来年1月2、3日)の予選会は10月15日、東京都の陸上自衛隊立川駐屯地から国営昭和記念公園にゴールする20キロで行われ、最多の14度の総合優勝を誇る中大が11位に終わり、88回連続出場を逃した。1位の大東大、2位明大、3位創価大など10校が出場権を獲得した。
予選は各校上位10人の合計タイムで争われ、他に法大、神奈川大、上武大、拓大、国学院大、国士舘大、日大が通過した。12位は城西大だった。本大会は前回総合優勝の青学大を含む10位までのシード校とオープン参加の関東学生連合を加えた21チームが参加する。(共同:10月15日)


箱根駅伝について考える。


箱根駅伝は正式名称が東京箱根間往復大学駅伝競走で、関東学生陸上競技連盟が主催する大会である。正月にテレビ中継されるので、大学日本一を決定する大会と誤解する人も多くあるようだが、関東の地方大会に過ぎない。真に大学日本一を決定するという看板を掲げるなら、全日本大学駅伝対校選手権大会か出雲全日本大学選抜駅伝競走ということになる。箱根駅伝が217.1kmを10区間 (18.5-23.2km) で構成されるのに対し、全日本大学駅伝が106.8kmを8区間 (9.5-19.7km) 、出雲駅伝は45kmを6区間 (5.8-10.2km) と距離構成に大きな違いがある。最大の違いは2日行うのと、1日で完了することの違いとも言える。
箱根駅伝の注目が高くなったのは、1987年からのテレビ中継によるものだろう。これに大学が宣伝になると考えて乗っかったという理解で良かろう。過去に関東学連で本大会に出場した大学は40大学に留まる。歴史のある大会で、大学名が変わっている場合もあるので難しいところだが、この程度であると理解して良い。シードと予選上位30大学の初出場年と予選タイムを示す。予選会はチーム12人までが20kmを走り上位10人の合計タイムで争われる。

■ シード10大学と2016年予選結果・初出場年 (上位30大学)
 順位     記録        大学名      本大会初出場年
         シード      青山学院大学     1943年
         シード      東洋大学        1933年
         シード      駒澤大学        1967年
         シード      早稲田大学       1920年
         シード      東海大学        1973年
         シード      順天堂大学       1958年
         シード      日本体育大学     1949年
         シード      山梨学院大学     1987年
         シード      中央学院大学     1994年
         シード      帝京大学        1998年
  ------------------------------------------------------------
   1  10時間08分07秒  大東文化大学     1968年
   2  10時間08分17秒  明治大学        1920年
   3  10時間10分09秒  創価大学        2015年
   4  10時間10分18秒  法政大学        1921年
   5  10時間11分47秒  神奈川大学       1950年
   6  10時間12分12秒  上武大学        2009年
   7  10時間12分36秒  拓殖大学        1933年 (紅陵大学)
   8  10時間14分09秒  国学院大学       2001年
   9  10時間14分45秒  国士舘大学       1957年
  10  10時間16分17秒  日本大学        1922年
  ------------------------------------------------------------
  11  10時間17分01秒  中央大学        1921年
  12  10時間19分10秒  城西大学        2004年
  13  10時間20分50秒  東京農業大学     1921年
  14  10時間25分00秒  専修大学        1934年
  15  10時間25分29秒  東京国際大学     2016年
  16  10時間26分48秒  亜細亜大学       1967年
  17  10時間33分32秒  関東学院大学     1994年
  18  10時間33分32秒  日本薬科大学       -
  19  10時間34分59秒  駿河台大学         -
  20  10時間36分10秒  明治学院大学       -
  21  10時間36分15秒  平成国際大学       -
  22  10時間36分51秒  麗沢大学          -
  23  10時間37分07秒  流通経済大学       -
  24  10時間38分57秒  筑波大学         1920年
  25  10時間41分04秒  桜美林大学         -
  26  10時間47分45秒  東京経済大学       -
  27  10時間49分28秒  武蔵野学院大学      -
  28  10時間55分27秒  慶応義塾大学      1920年
  29  10時間57分50秒  松蔭大学          -
  30  10時間59分51秒  東京大学         1984年 (東大農学部実科:1922年)


出場している大学が難しいと書いたのは、東京高等師範学校と東京文理科大学と東京体育専門学校と筑波大学を同じ大学とカウントするかの問題である。同じだと考えることにしたが、異論もあるだろうと思う。
予選の20kmは、早い選手で1時間くらいだと思えば良い。つまり、10人実力者がそろえば10時間強ということだ。20kmを1時間というのは、5kmを15分ということである。このクラスの選手を5人そろえるのも容易ではない。予選トップに1人1分余分に掛る勘定で予選落ちとなる。こんなギリギリ通過を争っては本大会での繰り上げスタートは必定だが、テレビで放映されるメリットは大きいということだろう。
予選通過も2002年の大会までは記念大会を除いて、前年シード9、予選通過6で行っていた。関東学生連合 (以前は関東学連選抜) なる思い出作り混成チームが2003年からときどき認められ、2004年からシード10、予選通過9になり、2015年からシード10、予選通過10の形になった。出場数を増やしたのは、伝統ある大学に出場させようとする涙ぐましい努力なのである。伝統のあるというのは、中央大学、日本大学であり、明治大、東京農大、法政大を加えても良かろう。それでも、通過し難くなっているので、次なる方法は戦前出場している大学の永久シード権でも設定するよりない。

予選通過には1人出場が認められている留学生を使いタイムを稼ぐという方法がある。中央大学はこの策を採用しなかった。箱根駅伝開始にあたり掲げた日本の長距離やマラソンの向上の為というのは、今日では方向がずれてしまっていると言える。マラソンを狙うには距離が短いし、トラック種目を意識するには距離が長い。過去にあった箱根駅伝での中距離種目選手の出場機会をという考えも、距離が18kmを超えれば整合性は取れない。最長区間が20kmあるときに、5kmの区間を設けても結果に影響しないのだが、全日本大学駅伝のように幅があった方が様々なタイプの選手が出場することにはなる。区間はもう少し多い方がよいが、道路通行制限を掛ける関係で実施が難しいのだろう。
東海道に因んだルートで、最初の関所である箱根までの往復という、一見何か歴史のあるようなルート設定が大会の格式を感じさせる要因ではあるが、東海道に関係するなら、山梨の大学や群馬の大学が出場する理由も見出せない。それなら、静岡の大学が出場する方が合理性がありそうだ。


関東のローカル大会を必要以上に大きく扱うから、選手の競技選びを歪ませる。

2016年8月22日 (月)

リオ五輪閉幕、東京へバトン 小池知事が五輪旗受け取る

第31回オリンピック競技会リオデジャネイロ大会は8月21日(日本時間22日午前)、ブラジル・リオデジャネイロ市のマラカナン競技場で閉会式が行われた。南米で初開催となるリオを中心に繰り広げられた17日間の祭典は幕を閉じた。2020年の次回大会は、東京で開かれる。
閉会式は冒頭で花火が打ち上げられ、ブラジルの人気サンバ歌手らが華やかな雰囲気を演出。選手入場では各国選手が旗手を務め、日本は陸上男子10種競技の右代啓祐(30)=スズキ浜松AC=が開会式に続いて日の丸を掲げた。五輪旗の引き継ぎ式では、東京都の小池百合子知事が旗を受け取り、東京大会をPRするアトラクションには安倍晋三首相も登場した。(朝日新聞:8月22日)


オリンピックについて考える。


東京開催に懐疑的な者が書くことに無理があるからだろうが、何だか変な気がするところばかり目につく。安倍のことはまあ良いだろう。この人物の政治活動以外について、何か批判を加えることは差別している気分になる。東京大会のPRというのは、安倍という着ぐるみが、今日の表現としてはゆるキャラということだろう。ニュースを見ていたら、相撲取りが出ているのかと思って注意してみたら、小池百合子だった。裾が広がってしまったのは旗を振ったからとも言えようが、旗を振ることが前提であったのだから、それに相応しい衣装にすれば良い。和装ありきのものだとしても、足の位置を工夫すればもう少しなんとかなるものだろうにとも思う。着付けの専門家が同行しなかった可能性もあるし、それもこれも舛添の責任ということも可能であるが、和装をリオ市長から指定された訳でもなく、自分自身の選択であるのだから結果に責任を負うのは当然である。
相撲取りに見えた理由は、帯の位置にあるようだ。少し高いのは、若作りのつもりかもしれないが、若い女性の体形でもない。しかも、高いばかりではなく、少々前後で傾いでいる。結果として、姿勢が悪く見えてしまう。ショートカットなのだから、何か髪飾りを付けるくらいの工夫もあって良いだろう。そう思うと、手が空いているときに、ぶらんと両手を下げるのは無しだ。これでバカボンのように見えたのだと気付いた。
和装の素人が思うことだから的外れかもしれないが、日本の伝統文化を世界に広めようと思ったのなら、正しい情報発信でなければならない。フジヤマ、ゲイシャのゲイシャは小池百合子というのでは、花柳界に申し訳が無いではないか。


国威発揚につながらない行動は慎まなければならない。

2016年8月19日 (金)

レスリング吉田、4連覇逃し銀 バドミントン高橋・松友組が金

リオデジャネイロ五輪第14日(8月18日)、レスリング女子は53キロ級の吉田沙保里が決勝で米国選手に判定で敗れて五輪4連覇を逃し、銀メダルだった。13連覇中の世界選手権を合わせた連続世界一の記録は16でストップ。
63キロ級は21歳の川井梨紗子(至学館大)が金メダルに輝いた。初出場の川井は決勝でベラルーシの選手に判定勝ち。日本は全6階級のうち4階級を制した。バドミントンの女子ダブルス決勝は高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)がデンマークのペアを2-1で破り、バドミントンで日本初の金メダル。女子シングルスの奥原希望(日本ユニシス)は準決勝で敗れて、3位決定戦に回ったが、対戦する中国選手の棄権で銅メダルが確定した。日本バドミントン協会が明らかにした。日本選手団のメダル数は金が12、銀が6、奥原を含めない銅が18の計36となった。(共同:8月19日)


スポーツについて考える。


日本選手が勝つことに不満はないが、良い競技をすることを希望する。メダルの数を国単位で争うのは愚かな話である。オリンピックの種目に参加することが決定された時点で、競技者はどの程度の結果が得られるかは推定しているだろう。つまり、参加するだけのレベルか、入賞が狙えるレベルか、メダルか、あるいは金メダルか。自分自身の能力を最大限発揮して、過去の自分を超える、それも最大級の国際大会で、というのが本当の目標であろう。メディアは国民の関心を引く為に、メダルの話ばかりに集中する。しかし、メディアはメダルを獲得したマイナー競技の中継をすることはない。冬の大会の例で恐縮だが、女子カーリングについてメディアであれだけ扱っておきながら、テレビ中継をするのはHNKのBSくらいのものだろう。それも国内代表決定や国際大会であるのにである。中継時間が長くなるからという事情が最も大きな要因だろうが、スポーツニュースでの取り扱いも小さい。ダイジェストにし難いという事情もある。今回は出場機会を逃したが女子サッカーの扱いもその程度である。男子のフェンシングの中継はどうだ。バドミントンはどうだ。闇カジノの件はあれだけ扱ったのに、メダル獲得には興味があっても、競技内容には興味がないのか。そもそも、最高レベルのゲームの中継をしなければ、日本代表がどのくらい優れるか判断しようもない。競技会場に足を運べというのだろうか。

惜しいとか、運が悪いとか、ゲスト (要するに素人だ) が発言する。その愚かな発言が、競技の発展の脚をどれ程引っ張るか考える能力に欠けるようだ。その1cmの差が最高級レベルでは埋めがたい最大の差であり、運が悪いで片付けられることが、競技の本質、競技の楽しさを理解することから、視聴者を遠ざけることになる。弱いから負けた。そこから再スタートしなければ、目標には届かない。


愚かなゲストを呼ぶ悪い習慣はやめられないものか。

2016年8月12日 (金)

競泳・金藤が金、萩野は銀 水谷が卓球男子初の銅

リオデジャネイロ五輪第7日(8月11日)競泳決勝は女子200メートル平泳ぎで27歳の金藤理絵(Jaked)が2分20秒30で金メダルに輝いた。競泳女子で日本の金メダリストは5人目で、この種目では1936年ベルリン五輪の前畑秀子、92年バルセロナ五輪を日本勢最年少の14歳で制した岩崎恭子以来3人目。日本の金メダルは前回ロンドン大会に並ぶ7個目。
男子200メートル個人メドレーの萩野公介(東洋大)は1分56秒61で2位。400メートル個人メドレーとの2冠を逃したが、800メートルリレーの銅と合わせ、今大会3個目のメダル。藤森太将(ミキハウス)が4位。マイケル・フェルプス(米国)が4連覇を果たし、五輪史上最多の金メダル数を22とした。
卓球は男子シングルス3位決定戦で、水谷隼(ビーコン・ラボ)がウラジーミル・サムソノフ(ベラルーシ)を4-1で下し、銅メダルを獲得した。卓球男子で日本初の表彰台。個人種目では男女を通じて初のメダル。
柔道は男子100キロ級の羽賀龍之介(旭化成)が3位決定戦に勝った。日本勢の同階級メダルは2000年シドニー五輪を制した井上康生以来。日本柔道のメダルは10個となり、92年バルセロナ、04年アテネ両五輪の最多記録に並んだ。
日本選手団のメダル総数は銀2、銅13と合わせ22個。
初実施のラグビー7人制男子は、日本は準決勝でフィジーに5-20で敗れ、3位決定戦でも南アフリカに14-54で屈して4位。フィジーが初代王者となった。
テニスの男子シングルスは錦織圭(日清食品)がベスト8入り。
体操の女子個人総合決勝で、寺本明日香(レジックスポーツ)が8位、村上茉愛(日体大)は14位。
112年ぶりに五輪に復帰したゴルフは男子の第1ラウンドを行い、片山晋呉、池田勇太はともに3オーバーで50位と出遅れた。
バスケットボール女子の日本は20年ぶりの8強入りが決まった。ホッケー女子の日本は1次リーグで英国に敗れ、1分け3敗。(共同:8月12日)


オリンピックについて考える。


途中ではあるが、オリンピックについて考えてみる。
間に合うかということが話題になっていた施設については、なんとか問題がないレベルになったようだ。表面上の問題はなくても、本当は多くの問題はあるのだろう。ブラジル人には困った問題もあったろうが、何とか開幕し、つつがなく進行しているのは何よりである。
さて、メダルの話である。競技でメダル獲得を目指すのは結構だが、国威発揚などというアンティークな言葉で説明しなければならないのは不思議なことである。オリンピック憲章を読み直したらよい。国粋主義者を排除しようとは思わないが、国粋主義者でなければ国民でないという考えを押し付けるのは拒否する。国威発揚など頭の片隅にも無いままに、日本の選手が活躍するのを純朴に楽しんでいるだけの姿に過ぎなかろうが、不快な輩はこんなところから頭をもたげると決まっている。
メダルを獲得した競技者が口にするのは、支援者への感謝の言葉である。競技の周辺の環境整備がなければ、メダル獲得まで至らなかったというのには同意するよりない。しかし、環境のみで到達した結果でもないだろう。そもそも、インタビューに答えるのは、自身の行っている競技について環境整備が進むこと、競技人口が増えることを意識しているものだろう。それからすると、周辺への感謝は、結果として、恵まれた環境によるものと解釈される恐れがあり、若い競技者からすれば諦めるきっかけになり得る。自分自身の才能と努力で勝ち取った結果だと主張し、環境整備が進めばこの程度の選手などウジャウジャ湧いてくると発言したら、選手は叩かれるだろうし、競技人口増にもマイナスにしか働かないに違いない。そもそも、そんなマイナー競技のメダルにどれ程の価値があるのか、とコメンテーターが発言すれば良いのだが、マスコミから抹殺されるような発言をする筈もない。事前に作ったような感謝の言葉と、国威発揚とは同じ列に並んでいる気もしてくる。

柔道は精神論で勝つことから変更して結果を得たが、シンクロナイズドスイミングは精神論真っただ中にあるようだ。指導者の責任範囲は、選手の行き過ぎによる故障の発生の予防が重要であると考えるが、芸術性を競う競技は行き過ぎで故障するより、単純に選手が脱落することの方が多いということなのだろうか。そうすると、精神論で突っ走るのは、芸術系の競技になるということになる。体操ではそうでもないようで、シンクロの他には、新体操あたりが近いのだろうか。トランポリンとか、水泳の飛び込みとか、どうなのだろうか。
芸術点を採点する競技は難しい。上位と下位となら差があることが認識されるが、上位同士の比較は素人には困難である。専門家の高度な理解が必要となる競技は、観衆が観るという競技となり難いものだろう。分かり易さというのは普及するのに重要な要素で、陸上の男子100mとか、サッカーとかは分かり易いだろう。マイナー競技の普及への問題点は、競技に設備や道具が必要になること、周囲が観て楽しめないことにありそうだ。そんなマイナー競技をオリンピック種目にするのは、それ以外の方法で注目されないからである。
男子サッカーはフル代表ではなく年齢制限を設けている。つまり、W杯より劣る大会の位置付けである。女子はフル代表だが、プロスポーツとしてはマイナー競技である。ラグビーは7人制とルールを変えている。ゴルフは出場する価値を見出せていない。テニスも同様だ。ウィンブルドンのセンターコートに価値を求めるだろう。陸上競技はオリンピックが無いなら、世界選手権に価値を求めるだけのことである。1984年のロサンゼルス大会で始まった商業主義は、既に行き詰まりに達しているのだろう。テレビの放送料収入に期待して、競技時間を変更するのも、選手中心でなくなっているからだろう。開催時期を8月にするのも、他のスポーツイベントとの競合を避ける意味と聞く。つまり、最大のスポーツイベントではなくなっているのである。競技種目数を制限しつつ、新たな競技を追加する。会場の整備費用が膨らむから、途上国での開催はどんどん難しくなる。金メダルは一定以上の資金のある国の競技者が買うものになるのだろうか。

国威発揚に加担する公共放送は、表面上はスポーツ振興を口にするのだろうから、日本人が銅メダルであった競技のニュース放送時間以上に、金メダリストの競技ダイジェストを放送すべし。最高の競技結果を示さないで、公共放送と言えるものか。


国が表彰されるのではなく、個人やチームが表彰されるという理解は間違いか。

2016年8月10日 (水)

なでしこL 宮間、岡山湯郷に残留 福元ら3人は退団

なでしこリーグ1部の岡山湯郷は8月10日、9日付で就任した谷本有造・新会長(49)が岡山・美作市内で会見し、退団意思を示していた4選手の去就を発表。元なでしこジャパンMF宮間あや(31)は残留し、GK福元美穂(32)、DF高橋佐智江(31)、FW松岡実希(29)の3選手は退団する。
宮間ら4選手は7月、結城治男監督代行(当時53)人格を否定するような言葉を投げかけられたなどとして、同20日から練習をボイコット。退団を申し出ていた。クラブは結城氏を解任し、黒田和則GM(70)も引責辞任。谷本氏らが4選手の慰留に努めていたが、この日4選手それぞれからメールなどで最終的な回答があったという。残留する宮間は6月に両ひざの半月板を手術し、現在リハビリ中。9月復帰を目指す。クラブを通じ「このたびは、多くのファンの皆様や関係者の方々にご心配をおかけし、申し訳ありませんでした。話し合いの結果、チームに残留させて頂くことになりました。まずはリハビリに集中し、一刻も早く、チームに復帰できるよう頑張りたいと思います」とコメントした。退団する3選手の今後は未定。(スポーツ報知:8月10日)


なでしこリーグについて考える。


なでしこリーグの岡山湯郷は、宮間あやの為にあるチームである。町おこしとしてチームを作ったというのが本当のところで、その目玉が宮間ということである。しかし、選手が永遠に目玉になり続ける筈もない。実際、今年の宮間は故障により、リーグ戦に出場できない状況にある。
岡山湯郷のある岡山県美作市は、岡山県の北部というか内陸部に位置する。東は兵庫県であり、北は鳥取県である。人口は3万人に満たない。周辺に大きな都市がある訳でもない。こんな田舎でプロサッカーが成立するのか疑問も持つが、そもそも女子サッカーの入場者数など知れたものである。過去にまとめた結果では2,000人を超える程度が平均入場者数である。これなら、娯楽の多い都市部で成立させるより、他にない田舎で成立させることの方が夢があるかもしれない。男子では無理で、野球など話にならないレベルだが、女子サッカーとはそういうものになっている。
記事では三選手となっているが、退団を発表したのは四選手であった。コメントを転載する。

● 福元美穂
「この度は突然の退団発表となったことを心よりお詫び申し上げます。シーズン途中、そして、勝てていない今、このような形でチームを去ることは大変無責任に思いますし、私自身、悔しく重い決断でした。チームメイト、チームスタッフ、スポンサーの方々、サポーターの皆様、チームを愛してくれている全ての方々にただただ申し訳なく思っております。
勝てない現状に責任を感じ、とにかく勝つために必死の毎日でした。そのような中で気付かないうちに色々なバランスが崩れて、人を思いやるという部分が疎かになっ
葛間理代てしまっていたのかもしれません。
15年目の今日まで、たくさんの方々と出会い、多くの愛をいただき、チームと共に成長出来たことに感謝の気持ちでいっぱいです。色んな事情があり、皆様の前できちんとお伝え出来ず、本当に申し訳ございません。これからも続いていくサッカー人生では、今までの感謝を心に刻み、私なりの道を進んでいきたいと思います。私はチームを去りますが、今後とも岡山湯郷Belleを宜しくお願い致します。本当に長い間ありがとうございました」

● 葛間理代
「カップ戦が終了し、ここまででチームとして、そして私、個人としてチームに貢献して結果を残すことが出来なかったので、今回チームを退団させて頂くことになりました。
私がサッカーを始めた場所に戻って来ることが出来たこと、そして私のサッカー人生で最高の環境でサッカーをさせて頂いたこと、本当に幸せだったと強く、強く感じております。
今までも、そしてこれからも湯郷ベルを応援して下さるすべての方々に心から感謝いたします。本当にありがとうございました」

● 高橋佐智江
「この度はシーズン途中に退団を発表しなければならないことをお詫び申し上げます。2014年に入団してから、本当にかけがえのない貴重な経験をさせていただきました。
私自身DFとして改めて守備の魅力、チーム全員で守ることの難しさ、サッカーと真摯に向き合うことの大切さなど多くのことを学ばせていただきました。
どんな時でも温かいお声がけでチームを鼓舞し続けてくださるサポーターの皆様、チームを支え続けてくださるスポンサーの皆様、チームに関わってくださるすべての皆様に感謝しております。直接ご挨拶できない無礼をお許しください。本当にありがとうございました」

● 松岡実希
「シーズン途中にも関わらず、そしてチームが結果を出せていない中、突然退団をするということになり大変申し訳ございません。いつも温かいご支援、ご声援をくださっているスポンサーの皆様、サポーターの皆様にはこのような形でチームを離れ、直接ご挨拶ができないことを心からお詫び申し上げます。
私は8年間、岡山湯郷Belleという地域に愛されるチームでプレーできたことを誇りに思っています。それと共に、楽しい時も苦しい時もいつも一緒に戦ってくださったスポンサーの皆様、サポーターの皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。
本当に色々な経験をさせていただいた8年は私にとっての宝物です。今回このような途中退団となったことに、悔しさはありますが、ここでプレーできたことに悔いはありません。8年間本当にありがとうございました」


福元美穂は日本代表経験もある有名な選手である。他の三選手はそれ程有名ではない。一部報道で漏れていたのは葛間理代(31)である。松岡実希と葛間理代は、2015年のリーグ戦でほとんどの試合に出場しているので、主力選手と呼んで問題ないだろう。高橋佐智江は、2013年のシーズン終了後当時所属していたジェフユナイテッド市原・千葉レディースで引退を発表していたが、2014年から移籍している。2014年はリーグ戦24試合に出場していたが、2015年は4試合に留まっている。高橋佐智江は、岡山への入団会見も行わず、退団会見もしないということになった。四名とも年齢的には微妙なところにあるが、別のチームへの移籍もあるかもしれないと思わせるところである。

パワハラがあったというのはその通りなのだろうし、選手の主張にも行き過ぎがあったと思える。チームの看板である宮間を残すのは経営判断としてあるのかもしれない。宮間も切ったら、チームが残らない状態になる。しかし、そこまでして残す意味があるのかという疑問もわく。選手寿命など十年程度と思わなければならない。それを知ったうえで、チームの将来をいち選手に託し、それが永遠であるように思うのなら、冷静な経営判断など出来よう筈もない。その意味で終わっているとも言える。
2016年の11試合終了 (全18試合) 時点での岡山の結果を下に示す。

  順位  勝点  試合数  勝  負  分  得点  失点 得失点差
   8    10    11     3   7   1   8    23    -15

下位2チームは降格対象になるから、その上という位置である。下位チームの状態も良くないようだが、チーム内にごたごたを抱えていては苦しい状態ではある。


町おこしも大変だ。

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