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2017年2月 1日 (水)

「森のくまさん」替え歌、訳詞者と販売元が「円満解決」

童謡「森のくまさん」に独自の歌詞や旋律を加え、無断でCDを販売するなどしたとして、販売元の「ユニバーサルミュージック」(UM、東京)とネタを作った芸人のパーマ大佐さん(23)に対し、抗議文を送っていた訳詞者の馬場祥弘さん(72)は2月1日、「円満解決した」と代理人を通じて明らかにした。
馬場さんは1月18日、「著作者人格権を侵害された」と主張し、販売差し止めと慰謝料300万円を求めていた。会見した代理人の三木秀夫弁護士は、UM社は日本音楽著作権協会(JASRAC)を通じて使用許諾を求めており、「双方の認識にずれがあった」と説明。「(UM社側が)誠意ある行動をしていたことがわかった」と理解を示し、詩を加えたと明記することを条件にCDやDVDの販売、ネット公開を容認することにしたという。金銭のやり取りの有無については「公表を控える」とした。馬場さんは米国民謡を訳し、「あるひ もりの なか くまさんに であった」の歌詞で親しまれている訳詞を1976年までに著作権登録。パーマ大佐さんは新たに「ひとりぼっちの私を 強く抱きしめた熊」などの歌詞や旋律を加え、昨年12月にUM社からCDとDVDを発売した。歌詞カードには馬場さんを訳詞者として記載し、改変したことは明示されていなかった。(朝日新聞:2月1日)


著作権について考える。


著作権問題が生じることは二つあり、一つは金銭の支払いに不満があるもの、もう一つは使われることを不快に思うものである。通常使用については、日本音楽著作権協会に管理を委託している場合なら、使用料の支払いを行う契約で済むものだろう。協会というのは、その手間を省く為に存在するのだから当然である。今回の件は、作詞 (実際には訳詞) に書き加えることで個性的な作品に仕上げたというものだから、後者の不快に思ったという側に属するだろう。オリジナルの歌詞を変えずに、付け加えている作品であるので、使用については通常のCD販売と同様と考えて作業したのではないかと想像する。
替え歌を生業にしている人は、変更について著作権者や歌っている人やその他関係者まで、承諾を得る作業をしているという。これに比べるとお気楽な作業であった印象は否めない。つまり、オリジナルは変更せず、書き加えただけだという認識があったうえで、歌詞に加筆する承諾を得たいという作業を念の為実施した (が、拒否された)。という想像である。CDの訳詞者が馬場のままになっていることが、UMの認識を示している。

結局のところ、加筆した事実を表記することに落ち着いたのだが (経済的な話は不明)、どちらかというと、裁判で争って貰いたかった事案である。日本の裁判所における著作権の考え方は、パロディの類にオリジナリティを一切認めないものになっている。これが権利関係を複雑にしている元凶になっている。とても、裁判所が判断できるものでもないのは承知しているが、海外の権利の状況と比較して日本が制限が強いのは事実だから、日本のまだ売れていない芸人の一人を人身御供にして争って貰いたかった。


UMの仕事はお粗末である。

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