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2017年2月21日 (火)

将棋界初の外国人女流プロ ポーランド出身25歳

外国人で初めての将棋の女流棋士が誕生した。ポーランド出身のカロリーナ・ステチェンスカさん(25)が2月20日、東京都渋谷区の将棋会館で行われた対局に勝ち、正式なプロとして認められる女流2級になった。
対局を終えたステチェンスカさんは「今まで苦しかったが、プロになれてうれしい。ダイナミックな終盤戦に魅力がある将棋を、これから世界に広めていきたい」と笑顔で話した。日本の漫画「NARUTO(ナルト)」で将棋に興味を持ち、2013年に来日。山梨学院大で学びながら研さんを積み、15年10月に女流3級となって女流プロ棋戦に出場していたが、2年以内に一定の成績を上げなければ取り消される「仮資格」だった。この日の勝利で第44期女流名人戦の挑戦者決定リーグ入りを争う予選の決勝進出を決め、昇級条件を満たした。現役の女流棋士は現在約60人いる。(日本経済新聞:2月20日)


女流棋士について考える。


日本将棋連盟の中で、女流棋士の位置付けはお飾りのような存在であった。これは、プロ将棋棋士の存在価値は、技量が高い者であることであるという信念によっている。女性の棋士の存在を否定してはいないが、女性では奨励会で三段がいるから、将来女性棋士が実現する可能性はあるが、プロである四段になっても、真に価値があるタイトル戦への出場や優勝というのはその先の話である。
そんな将棋連盟、正式名称は公益社団法人日本将棋連盟という。この連盟の目的は、「将棋の普及発展と技術向上を図り、我が国の文化の向上、伝承に資するとともに、将棋を通じて諸外国との交流親善を図り、もって伝統文化の向上発展に寄与すること」と謳っている。本年は技術向上しかないのだが、それでは公益法人としての資質を問われることになるから、綺麗事が色々書いてある。しかし、四十年位まえには、全国への普及に随分と力を入れていたし、海外への展開を考えて行動していた様子があった。連盟の力が強かった訳ではないのだが、志は感じた。当時は、東京の将棋会館が完成し、関西の将棋会館を造る為に寄付を募っていたから、トーナメントプロだけで良いとは言い難い環境もあったのだろう。念の為年譜を確認すると、女流棋士制度が創設されたのが1974年、東京の将棋会館の竣工が1976年、関西将棋会館が1981年である。社会情勢が良く、企業からの寄付が期待できる経済環境であったとは思うが、それで簡単に賄えるものでもあるまい。なお、囲碁の日本棋院は、1971年に本院が市ヶ谷に建設された。何にも流行というのはある。
日本女子プロ将棋協会については過去に書いた。女流棋士を飼っていられなくなった連盟が、経費削減を計ったが、いろいろと問題が双方にあって、日本女子プロ将棋協会は風前の灯火となっている。仕事の進め方が致命的に悪かったと感じるが、連盟が筋の良い仕事をしていた訳でもない。世の中で良く議論されるプレーヤーが経営をすることの問題点が、思いっきり表に出ている例である。普及や指導を行うことを企画するのは、トーナメントプロの仕事とは別のものではある。しかし、相容れない課題でもないことが問題を複雑にする。
さて、ステチェンスカは連盟所属の女流棋士である。今更、日本女子プロ将棋協会を叩く必要もないだろうが、普及、特に海外について弱いという現実を大きく変える札にはなる。それを有効に活用できるような機転はこの連盟には期待しようもない。最強であることを最大の価値としてきた者達の集合体である。最強が半導体技術の進展と、プログラミングの最適化作業の結果として、人間の能力を超えたときに、その価値はコンピュータ技術に置き換わるのだろうか。それを否定して、自分たちのネグラに閉じこもるのも可能だが、それで誰から尊敬されるというものでもない。文化の向上、伝承に資すること、諸外国との交流親善を図ることは、コンピュータには期待できない。そちらを重視しなければならないということになる必然性は高そうだ。


日本将棋連盟の記事の扱いは、困った印象を受ける。

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