« 柏崎刈羽原発、見えぬ再稼働 東電首脳が新潟知事と初会談 | トップページ | 16年新車販売、「プリウス」4年ぶり首位 »

2017年1月10日 (火)

北米カー・オブ・ザ・イヤー、ホンダ車がトラック部門受賞

北米国際自動車ショーで「2017年北米カー・オブ・ザ・イヤー」が発表され、ピックアップトラックなどが対象のトラック部門をホンダの「リッジライン」が受賞した。ホンダは16年も「シビックセダン」が乗用車部門を受賞しており、2年連続の北米カー・オブ・ザ・イヤー獲得となった。
今回のリッジラインは2代目。16年6月に北米で発売した。荷台に本格的な音響システムを搭載した。乗用車部門は米ゼネラル・モーターズ(GM)の電気自動車(EV)「シボレー・ボルト」が受賞。多目的スポーツ車(SUV)部門は欧米フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)の「パシフィカ」だった。(日本経済新聞:1月10日)


北米カー・オブ・ザ・イヤーについて考える。


受賞モデルを確認する。さかのぼるのは可能だが、2000年からとした。下に示す。

■ 北米カー・オブ・ザ・イヤー受賞モデル
   年      乗用車部門                トラック部門                   SUV部門
  2017     シボレー・ボルトEV           ホンダ・リッジライン           クライスラー・パシフィカ
  2016     ホンダ・シビック             ボルボ・XC90
  2015     フォルクスワーゲン・ゴルフ      フォード・F-150
  2014     シボレー・コルベット           シボレー・シルバラード
  2013     キャデラック・ATS             ダッジ・ラム
  2012     ヒュンダイ・エラントラ          ランドローバー・レンジローバーイヴォーク
  2011     シボレー・ボルト(ハイブリッドカー)  フォード・エクスプローラー
  2010     フォード・フュージョン          フォード・トランジット コネクト
  2009     ヒュンダイ・ジェネシス          フォード・F-150
  2008     シボレー・マリブ             マツダ・CX-9
  2007     サターン・オーラ             シボレー・シルバラード
  2006     ホンダ・シビック              ホンダ・リッジライン
  2005     クライスラー・300             フォード・エスケープ
  2004     トヨタ・プリウス              フォード・F-150
  2003     MINIクーパー               ボルボ・XC90
  2002     日産・アルティマ             シボレー・トレイルブレイザー
  2001     クライスラー・PTクルーザー      アキュラ・MDX
  2000     フォード・フォーカス           日産・エクステラ


カテゴリーが2017年からSUVが追加された。それまでは、SUVはトラック部門に含まれていた。北米ではトラックの重要性が高いから、この部門で受賞すると売上と利益に貢献することになる。米国の関税は、乗用車が2.5%であるのに対し、トラックは25%と保護貿易色が全面に出ている。自由貿易を標榜する国でも、守りたい産業はあるということだ。
日常用に大きく重いトラックを使うとしたら、ピックアップトラックということに落ち着く。米国人の考える成功者の行き着くところは、F-150ということなのだろう。キャディラックとロレックスの組み合わせは、米国人の考える思想とは違うということだ。
受賞している会社を見ると、当然のことながら米国の会社が多く、それに日本のモデルを除くと、ボルボ(2回)、ヒュンダイ(2回)、ランドローバー(1回)、MINI(1回)、フォルクスワーゲン(1回)と欧州車が少ない。例えば、MINIはBMWのモデルであるが、BMWの方は受賞がない。欧州の高級ブランドは北米を重要な市場と考えていても、販売台数を稼ぐ地域という位置付けではないようだ。その中でボルボは2回XC90で受賞している。ボルボの乗用車部門は、1998年にフォードに買収され、2010年に中国の浙江吉利控股集団が買収している。その意味では中国資本ということになるが、自動車事業の経営やクルマ作りに関わらないということで、欧州車として扱った。買収をしておいて、経営に関わらないというのもおかしな話であるが、投資ファンドと同じ様に考えれば良いという事か。ついでに、ボルボの地域別の販売台数推移を下にまとめた。

■ ボルボの地域別販売台数推移
             2016     2015     2014    2013     2012     2011     2010
China         90,930    81,588    81,574   61,146    41,989    47,140   30,522
USA         82,726    70,047    56,371    61,233    68,079    67,273   53,952
Sweden       70,268    71,200    61,357    52,260    51,832    58,463   52,894
Western Europe  206,144   198,049   182,157   173,835   175,195   193,754    ―
Other markets   84,264    82,243    84,407    79,366    84,856    82,625  236,157
TOTAL       534,332   503,127   465,866   427,840   421,951   449,255  373,525


西欧にはスウェーデンを含まない。2010年は西欧の台数が無かったので、その他に含まれている。中国、米国、スウェーデンが大きな市場ということになる。この三国で四割を超えるが、米国は15%を占める重要な市場である。この地域で評価されるのは重要なことになるのだろう。なお、XC90はクロスオーバーSUVになる。クロスオーバーSUVというのは、SUVのなかでモノコック構造であるもの、つまり乗用車ベースの製品を指す。米国では、税区分や保険区分が、トラックであるSUVと異なり、乗用車として扱われる。
ホンダ・リッジラインはトラックであるが、フレーム構造の大型トラックとは少し異なる。米国でのトラックは、個人使用と言えども牽引するのは当然のことなるから、モノコック構造では強度不足が生じることがある。また、FF式では牽引能力に不足が生じる場合もある。それでも、ヘビーユーザーでなければ、軽量で燃費の良いピックアップトラックが入手できるということになる。乗り心地は良いし、ずっと静かであろう。


北米市場というのは、複数の要素が混在しているようだ。

« 柏崎刈羽原発、見えぬ再稼働 東電首脳が新潟知事と初会談 | トップページ | 16年新車販売、「プリウス」4年ぶり首位 »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 柏崎刈羽原発、見えぬ再稼働 東電首脳が新潟知事と初会談 | トップページ | 16年新車販売、「プリウス」4年ぶり首位 »

2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
無料ブログはココログ