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2016年12月28日 (水)

自民3都議が会派離脱 小池知事側、都議選へ連携方針

東京都議会の最大会派、自民党の都議3人が会派離脱届を出し、新会派を設立する意向であることが12月28日、関係者への取材で分かった。小池百合子知事側は今後、都政運営や来夏の都議選で連携する方針という。
小池知事は会派を離脱した3都議について、「改革の流れが都議会にも伝わりつつある。非常に勇気がいったと思うが、改革を一緒に目指していければ」と歓迎。来夏の都議選での連携については「勇気に報いることはしっかり考えなければいけない」と述べた。離脱届を出したのは、大場康宣、山内晃、木村基成の各都議。自民党から離党はせず、別の会派を立ち上げる予定という。3人の離脱により、自民党会派は57人となるが、都議会第1党は変わらない。小池知事は12月の都議会定例会の閉会後、記者団に「自民党にも多く改革を目指して活動している人もいる。そうした人もぜひ、手を挙げてほしい」と述べ、都議会自民党の若手を中心に連携を呼びかけていた。(日本経済新聞:12月28日)


東京都議会について考える。


東京都議会の会派別の議員数から確認する。結果を下に示す。

■ 東京都議会の会派別議員数 (2016年年11月21日現在)
  東京都議会自由民主党        60
  都議会公明党              23
  日本共産党東京都議会議員団   17
  都議会民進党              14
  民進党都議団              4
  かがやけ Tokyo             3
  都議会生活者ネットワーク      3
  深呼吸のできる東京          1
  東京みんなの改革           1
  日本維新の会 東京都議会      1


東京都議会の前回の議員選挙は2013年で、当時の国政政党である民主党、日本維新の会、みんなの党の所属であった議員がいるが、その後、民主の流れの都議会民進党と、維新の流れの民進党都議団になっている。みんなの党は分裂している。国会での政党が解党してしまっているので、複雑な話であるが、党の縛りを受けないと、自身の利益の為に全力を出す政治家の性がよく見えた事例ではある。今回は自民党の話である。
新会派を名乗る三名の前回の選挙結果を確認する。当選者と次点までの結果を下に示す。

■ 世田谷選挙区 (定数:8)
当落 得票数      氏名   年齢    政党        新現元
 当  39,952     三宅 茂樹  63    自民党         現
 当  28,778     小松 大祐  35    自民党         新
 当  28,638     大場 康宣  65    自民党         現
 当  24,878     栗林 のり子 59    公明党         現
 当  24,506     中島 義雄  63    公明党         現
 当  23,621     塩村 文夏  34    みんなの党      新
 当  22,541     里吉 ゆみ  46    日本共産党      新
 当  21,503     西崎 光子  58    生活者ネットワーク  現
 次  19,016     山口 拓    40    民主党         現


■ 品川選挙区 (定数:4)
当落 得票数      氏名   年齢    政党        新現元
 当  25,140     田中 豪    50    自民党        現
 当  22,862     山内 晃    45    自民党        新
 当  21,016     伊藤 興一   52    公明党        現
 当  15,338     白石 民男   31    日本共産党     新
 次  12,951     神野 吉弘   55    民主党        現


■ 小金井選挙区 (定数:8)
当落 得票数      氏名    年齢    政党       新現元
 当 15,075     木村 基成    43    自民党       新
 次 14,628     西岡 真一郎  44    民主党       現


大場は現職となっているが、2012年の補欠選挙に新人で立候補して当選しているので、三名とも一期目と見做しても、そう大きく外すこともない解釈であろう。選挙に弱いとも思えないが、それは当選した選挙の結果を見ているからである。同じ選挙区に自民党が立候補する中選挙区制では、立場の弱い側が割を食うことになっている。次はどうなるか分からない。
眺めてみると、次点はどれも民主党で、これは民主党の不人気が影響している。2017年の次点で大きく改善するとは思えない状況ではあるが、小池新党が無ければ与党風に振舞うことも可能になるし、そもそも自民党が自民党員である都知事であるのに野党扱いになって、不人気になる可能性もある。
三人は自民党から離れずに、都知事へのすり寄りって新会派を作るという選挙目当ての動きを露骨に行っている。この結果、選挙において、小池の応援を得られれば、古い既得権益の固まりのような自民党ではなく、自民党の中の改革勢力という位置付けで選挙を戦うことが可能になる。それで当選確実となる訳でもないが、このまま座して死を待つより、ということなのだろう。
他に類似した事情を持つ自民党議員がいないかと考えた。同じ選挙区で2人以上当選して、自民党が過半数を得ている選挙区の議員構成は下記の通りで、所属議員の当選回数と生年月日を示す。

  選挙区   定数  自民  公明  共産  民進  無所属
  大田区    8    4    2    1    0    1
  練馬区    6    3    1    1    1    0
  新宿区    4    2    1    1    0    0
  品川区    4    2    1    1    0    0
  葛飾区    4    2    1    1    0    0
  港区      2    2    0    0    0    0


● 大田区
  鈴木章浩    3期  昭和37年8月21日
  神林茂      3期  昭和27年12月19日
  鈴木晶雅    4期  昭和33年6月29日
  山森寛之    1期  昭和53年11月23日
● 練馬区
  柴﨑幹男    1期  昭和31年1月24日
  山加朱美    4期  昭和28年12月24日
  髙橋和実    4期  昭和22年11月11日
● 新宿区
  秋田一郎    3期  昭和41年6月2日
  大門幸恵    1期  昭和44年4月28日
● 品川区
  田中豪      3期  昭和38年3月7日
  山内晃      1期  昭和43年8月3日
● 葛飾区
  和泉武彦    2期  昭和43年9月2日
  舟坂誓生    1期  昭和23年4月28日
● 港区
  菅野弘一    1期  昭和33年12月14日
  来代勝彦    3期  昭和20年4月12日


来代が自民党から新会派を作るとも思えないし、鈴木章浩がセクハラヤジを飛ばして自民党会派を離れても、知らぬ間に復帰していることからすれば、こちらも未来永劫自民党だろう。党の幹部から命じられるままに行動するような輩である。この行動様式が典型的な自民党議員のイメージで、反改革派の象徴的な存在と言える。それにしても若い議員が多い。ということは、国会議員へのステップアップを狙っているのかもしれない。それぞれの議員のホームページも見たが、自民党を離れるようには見えない。それでも落選したらお仕舞なのだから、党籍は離れず新会派というのが、小池と同じで都民受けするのかもしれない。


生年月日を非公表にする理由が分からない。(大門幸恵)

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