« 紀子さま乗った車の事故 宮内庁「警備態勢は見直さず」 | トップページ | 「田舎のプロレス」発言、萩生田副長官が撤回し謝罪 »

2016年11月22日 (火)

菅長官、北方領土「生やさしい問題ではない」

■菅義偉官房長官
(ロシアが北方領土問題よりも経済協力を優先する姿勢を示していることについて) 70年間解決できなかった領土問題ですから、ここについて両首脳が話し合いをすると。そこは一挙に解決できるような、そんな生やさしい問題ではないというふうに思っています。
ですから、(安倍)総理が(ペルー・リマでのプーチン大統領との会談後の)会見でも申し上げていましたように、一つ一つ、一歩一歩ですね、越えていくべきことを越えながら、(北方領土) 4島の帰属を解決して平和条約を締結するという立場で交渉されていくんだろうと思います。(朝日新聞:11月21日)


領土問題について考える。


北方領土問題が解決する可能性はあると信じるが、ロシアが条件を提示する、常識的には経済支援であろう、ことは当然予想できる。経済支援を出しさえすれば済むと官邸は思ったように見える。楽観的過ぎるだろう。安倍晋三の考えは、北方領土を日本の主権下に戻せば、佐藤栄作の沖縄返還と同じくノーベル平和賞というところだろう。おめでたい考えであるが、結果については正しい。それはロシア政府も認識しているから、相応の経済協力の要請、それも吹っ掛けたと言われるほどのものを求めることが予想できる。エネルギー価格の下落で、ロシア経済は疲弊しているから、交渉の余地は十分あると日本政府が思うのも必然である。これから先は、ばかし合いの類になる。

北方領土に関する交渉で最大の問題になるのは、軍事上の扱いについてである。島を返したら、直ちに米軍が基地を設置したというのは、ロシア側からすれば受け入れ難い。北方領土については米軍は関わらないという条件なら、ロシア側は納得するだろうが、米国は受け入れ難い条件である。アラスカの基地が縮小に向かって久しいから、軍事基地の充実の必要性も乏しいだろうが、どちらの国も相談なしに決まれば反発する。この国の政治家が最も好む作業である根回しは、米国やロシア相手には勝手が違うということか。
四島のうち、二島を先行して返還するというのもある。二島の経済状況が良いことをロシア国民に示して、返還するメリット周知するというものである。前提は、日本とロシアの共同運営をする地域を設定することである。内容については協議事項になるのだろう。心情的には理解するものの、この理屈が通るのなら、南樺太も共同で運営し、その内シベリア全体が日本が管理する地域になるかもしれない。

楽観的な発想は結構だが、交渉は慎重に進めるものである。だいたい、交渉というのは相手に有利な札を切ることから始めるものだ。日本の政治家が喜ぶ状況のみを想像して浮かれていては、まとまるもののまとまらなくなる。日本の政治家を喜ばす札は、ロシアの交渉担当者が切るものである。ロシアが喜ぶ札が、経済的な支援であるのなら、秘密裡に米国の理解を取り付けなければならないというのが手番である。米国大統領選挙が意に反してトランプ勝利になったことから、米国との交渉もままならない、と言ったら過ぎるのだろうが、見通しが立たないというのは事実だろう。


素人のような仕事を見せないでほしいものだ。

« 紀子さま乗った車の事故 宮内庁「警備態勢は見直さず」 | トップページ | 「田舎のプロレス」発言、萩生田副長官が撤回し謝罪 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 紀子さま乗った車の事故 宮内庁「警備態勢は見直さず」 | トップページ | 「田舎のプロレス」発言、萩生田副長官が撤回し謝罪 »

2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ