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2016年11月25日 (金)

北方領土のミサイル「北海道も射程内」 防衛相が見解

稲田朋美防衛相は11月25日の衆院安全保障委員会で、ロシア軍が北方領土の国後島と択捉島に地対艦ミサイルを配備したことについて、「コンパスで引くと、(北海道の)網走あたり、北東部あたりは入る」と述べ、北海道が射程に入っているとの認識を示した。
稲田氏はロシア側の意図については「一般論」とした上で、「極東地域から北海地域に至るロシア太平洋艦隊の展開ルートの援護」と「オホーツク海における戦略原子力潜水艦の活動領域の確保」を挙げた。後藤祐一氏(民進)への答弁。(朝日新聞:11月25日)


北方領土について考える。


ロシア領土と認識している地域に、防衛用の施設を設置するのは当然の行動である。その地域が領土問題を抱えていることと、防衛の実務担当者の考え方とは別のものになる。北方領土がソ連・ロシアの管理下に置かれて70年を超えるから、この地域が領土問題であると考えるのは、ロシアでは外交問題に関係する人以外にはいないのではないだろうか。1991年のソビエト連邦崩壊まで、自由が非常に制限されていたのだから、歴史を学ぶということは、国家にとって都合の良いことのみを学ぶことに等しく、政府に不都合のある事柄を載せた書物が流通することもない国であった。ロシアになって変わったのだろうが、変わらないことも多くあるものである。世の中とはそういうものだ。
ロシアにおける極東地域というのは、資源開発以外にあまり価値の無い土地という位置付けだろう。ロシアはヨーロッパに属しているから、アジア地域であるウラル山脈以東の国土など、多くの国民にとって遠くの場所に過ぎない。遠くの場所の価値は、地下資源や海産物になるが、経済発展の歩みが遅い国では、あってないが如しということになる。しかし、自分のものを他人に渡すのは癪に障るというものである。国防上の要所は端っこに置かれるものである。
ロシア海軍の太平洋艦隊の設備が古くなり、スクラップ状態の艦船が多くあったことが以前話題になった。現在は多くのものが処理されたようだが、米ソ対立で議論する時代でもない。不要なものは削る必要がある。軍隊で効率化を進めれば、自己否定することに近付く危険もある。それでも、小さな設備でにらみを利かすというのが、現在のロシア軍の装備には似合っている。北海道が射程に入るのは、当然の結果ではあるが、それ自体が目的ではないだろう。近いということは、相手から見ても同じなのだから。


当然のことながら、政治的な思惑はそこにある。

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