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2016年10月20日 (木)

TPP月内衆院通過に壁 農相「強行採決」発言で紛糾

今国会最大の焦点である環太平洋経済連携協定(TPP)承認案・関連法案を巡り、与野党の対立が激しさを増している。「強行採決」の可能性に触れた山本有二農相の発言を受け、衆院特別委員会の審議が紛糾。農相は発言を撤回したが、民進党は辞任を要求している。政府・与党のめざす月内の衆院通過のハードルは高くなっており、他の法案にも余波が及びつつある。
「採決は国会で決めることだと伝えたかった。発言を撤回し、おわび申し上げる」。農相は19日夜の衆院TPP特別委でこう表明した。菅義偉官房長官は記者会見で「誤解を生じかねない」として電話で厳重注意したと明らかにした。「辞任するような話ではない」と野党の要求は退けた。野党が問題視しているのは農相が18日夜、佐藤勉衆院議院運営委員長(自民)のパーティーで「(承認案を)強行採決するかどうかは、佐藤氏が決める」と発言した点だ。「強行採決」は野党が欠席・退席するなかで与党だけで法案を可決する事態などをさすため、野党の反発を招いた。断続的に開いた19日の特別委の理事会は、強行採決をしないと確約するよう求める民進党と拒否する与党が対立し、平行線が続いた。特別委は午後1時に予定していた開会が午後7時ごろにずれ込んだ。開会に反発した民進、共産両党は途中退席し、与党と日本維新の会だけで質疑をした。(日本経済新聞:10月20日)


強行採決について考える。


強行採決をしようと考える与党議員の気持ちは分からないでもないが、それを決して口にしないというのがたしなみというものである。口にすれば下品になる。身内が集まった会合で、身内ウケ (まあ、身内しかいないし、マスコミがいても宣伝になるくらいにしか考えない) を狙ったところで失言となる。失言が実際には本音ではないかと言われるが、本音かどうかというより、この一時にウケれば良いという、ひな壇芸人と同質の根性の持主であることは疑いようがない。

強行採決を口にした大臣をクビにすれば、さらに野党が勢い付くのは必定で、切りたい気持ちはやや山慣れど、という心情にあってもおかしくない。強行採決の火消しもあってか、採決の前提になる地方公聴会の24日開催を与党は決めたが、これも強行採決のアリバイ作りに見えてしまう切ない作業になっている。
強行採決に関して17日に、首相である安倍は、「党の考え方とは相いれない発言だった」と何とも難解な答弁をしているから、身動きが取れなくなっている。その場しのぎの発言をすれば、その後が制約を受けるという当然の結果が出て、愚かな首相の周辺で実務を取り仕切る人達は苦労が絶えないことになる。これが政治の醍醐味だと、信念を持って作業される方には敬意を表するが、そんな事態に陥ることを良しとする感性がどうにも理解出来ない。

与党が衆参ともに大きく勢力があるのだから、強行すれば良いという発想であるのなら、過半数をとれば審議の必要もないに限りなく近付くことになる。国民を代表した議員で構成されているとは言い難い選挙制度である上に、この体たらくでは論評のしようもない。野党も審議拒否ばかりしていては、駄々をこねる子供のようだから何かしなければならなのだが、強行の札をチラつかされれば、成すことが失われるという気分なのだろう。


衛星政党が賛成したから強行でないとは言いなさんな。

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