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2016年10月17日 (月)

箱根駅伝の予選、中大が88回連続出場逃す

東京箱根間往復大学駅伝(来年1月2、3日)の予選会は10月15日、東京都の陸上自衛隊立川駐屯地から国営昭和記念公園にゴールする20キロで行われ、最多の14度の総合優勝を誇る中大が11位に終わり、88回連続出場を逃した。1位の大東大、2位明大、3位創価大など10校が出場権を獲得した。
予選は各校上位10人の合計タイムで争われ、他に法大、神奈川大、上武大、拓大、国学院大、国士舘大、日大が通過した。12位は城西大だった。本大会は前回総合優勝の青学大を含む10位までのシード校とオープン参加の関東学生連合を加えた21チームが参加する。(共同:10月15日)


箱根駅伝について考える。


箱根駅伝は正式名称が東京箱根間往復大学駅伝競走で、関東学生陸上競技連盟が主催する大会である。正月にテレビ中継されるので、大学日本一を決定する大会と誤解する人も多くあるようだが、関東の地方大会に過ぎない。真に大学日本一を決定するという看板を掲げるなら、全日本大学駅伝対校選手権大会か出雲全日本大学選抜駅伝競走ということになる。箱根駅伝が217.1kmを10区間 (18.5-23.2km) で構成されるのに対し、全日本大学駅伝が106.8kmを8区間 (9.5-19.7km) 、出雲駅伝は45kmを6区間 (5.8-10.2km) と距離構成に大きな違いがある。最大の違いは2日行うのと、1日で完了することの違いとも言える。
箱根駅伝の注目が高くなったのは、1987年からのテレビ中継によるものだろう。これに大学が宣伝になると考えて乗っかったという理解で良かろう。過去に関東学連で本大会に出場した大学は40大学に留まる。歴史のある大会で、大学名が変わっている場合もあるので難しいところだが、この程度であると理解して良い。シードと予選上位30大学の初出場年と予選タイムを示す。予選会はチーム12人までが20kmを走り上位10人の合計タイムで争われる。

■ シード10大学と2016年予選結果・初出場年 (上位30大学)
 順位     記録        大学名      本大会初出場年
         シード      青山学院大学     1943年
         シード      東洋大学        1933年
         シード      駒澤大学        1967年
         シード      早稲田大学       1920年
         シード      東海大学        1973年
         シード      順天堂大学       1958年
         シード      日本体育大学     1949年
         シード      山梨学院大学     1987年
         シード      中央学院大学     1994年
         シード      帝京大学        1998年
  ------------------------------------------------------------
   1  10時間08分07秒  大東文化大学     1968年
   2  10時間08分17秒  明治大学        1920年
   3  10時間10分09秒  創価大学        2015年
   4  10時間10分18秒  法政大学        1921年
   5  10時間11分47秒  神奈川大学       1950年
   6  10時間12分12秒  上武大学        2009年
   7  10時間12分36秒  拓殖大学        1933年 (紅陵大学)
   8  10時間14分09秒  国学院大学       2001年
   9  10時間14分45秒  国士舘大学       1957年
  10  10時間16分17秒  日本大学        1922年
  ------------------------------------------------------------
  11  10時間17分01秒  中央大学        1921年
  12  10時間19分10秒  城西大学        2004年
  13  10時間20分50秒  東京農業大学     1921年
  14  10時間25分00秒  専修大学        1934年
  15  10時間25分29秒  東京国際大学     2016年
  16  10時間26分48秒  亜細亜大学       1967年
  17  10時間33分32秒  関東学院大学     1994年
  18  10時間33分32秒  日本薬科大学       -
  19  10時間34分59秒  駿河台大学         -
  20  10時間36分10秒  明治学院大学       -
  21  10時間36分15秒  平成国際大学       -
  22  10時間36分51秒  麗沢大学          -
  23  10時間37分07秒  流通経済大学       -
  24  10時間38分57秒  筑波大学         1920年
  25  10時間41分04秒  桜美林大学         -
  26  10時間47分45秒  東京経済大学       -
  27  10時間49分28秒  武蔵野学院大学      -
  28  10時間55分27秒  慶応義塾大学      1920年
  29  10時間57分50秒  松蔭大学          -
  30  10時間59分51秒  東京大学         1984年 (東大農学部実科:1922年)


出場している大学が難しいと書いたのは、東京高等師範学校と東京文理科大学と東京体育専門学校と筑波大学を同じ大学とカウントするかの問題である。同じだと考えることにしたが、異論もあるだろうと思う。
予選の20kmは、早い選手で1時間くらいだと思えば良い。つまり、10人実力者がそろえば10時間強ということだ。20kmを1時間というのは、5kmを15分ということである。このクラスの選手を5人そろえるのも容易ではない。予選トップに1人1分余分に掛る勘定で予選落ちとなる。こんなギリギリ通過を争っては本大会での繰り上げスタートは必定だが、テレビで放映されるメリットは大きいということだろう。
予選通過も2002年の大会までは記念大会を除いて、前年シード9、予選通過6で行っていた。関東学生連合 (以前は関東学連選抜) なる思い出作り混成チームが2003年からときどき認められ、2004年からシード10、予選通過9になり、2015年からシード10、予選通過10の形になった。出場数を増やしたのは、伝統ある大学に出場させようとする涙ぐましい努力なのである。伝統のあるというのは、中央大学、日本大学であり、明治大、東京農大、法政大を加えても良かろう。それでも、通過し難くなっているので、次なる方法は戦前出場している大学の永久シード権でも設定するよりない。

予選通過には1人出場が認められている留学生を使いタイムを稼ぐという方法がある。中央大学はこの策を採用しなかった。箱根駅伝開始にあたり掲げた日本の長距離やマラソンの向上の為というのは、今日では方向がずれてしまっていると言える。マラソンを狙うには距離が短いし、トラック種目を意識するには距離が長い。過去にあった箱根駅伝での中距離種目選手の出場機会をという考えも、距離が18kmを超えれば整合性は取れない。最長区間が20kmあるときに、5kmの区間を設けても結果に影響しないのだが、全日本大学駅伝のように幅があった方が様々なタイプの選手が出場することにはなる。区間はもう少し多い方がよいが、道路通行制限を掛ける関係で実施が難しいのだろう。
東海道に因んだルートで、最初の関所である箱根までの往復という、一見何か歴史のあるようなルート設定が大会の格式を感じさせる要因ではあるが、東海道に関係するなら、山梨の大学や群馬の大学が出場する理由も見出せない。それなら、静岡の大学が出場する方が合理性がありそうだ。


関東のローカル大会を必要以上に大きく扱うから、選手の競技選びを歪ませる。

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