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2016年9月 1日 (木)

プランタン銀座、「マロニエゲート銀座」に名称変更

百貨店のプランタン銀座は8月31日、12月末で仏プランタン社との商号・商標の使用契約が終了するため、東京都中央区で運営する百貨店の名称を「マロニエゲート銀座」に変えると発表した。開業した1984年から32年間続いた「プランタン」の名に幕を下ろす。社名も「マロニエゲート」に変更する。
現在の「プランタン銀座本館」は「マロニエゲート銀座2」と名称を変えて改装し、来年3月中旬にオープンする。隣接する「プランタン銀座アネックス」は「マロニエゲート銀座3」に、「マロニエゲート」は「マロニエゲート銀座1」に変える。改装費は約30億円を見込む。プランタン銀座は改装後、20~40代の働く女性や子育て中の女性の集客に力を入れる方針。笹岡寛社長は記者会見で「プランタンは『OLの殿堂』だったが、より広い顧客に来ていただきたい」と話した。(朝日新聞:8月31日)


プランタンについて考える。


プランタン銀座はフランスの百貨店であるプランタンとの契約によるものである。そもそもプランタンという言葉は、フランス語の printemps で春の意味である。イタリア語の春は、primavera で発音はプリマヴェーラであるそうだ。英語よりイタリア語よりフランス語の方が、買い物に行ったら楽しそうな響きがある。そんなことを契約したダイエーの人が考えたかどうかは知らないが、古い看板を重視する旧来の百貨店とは異なる店舗を目指したのだろう。1984年というのは、バブルの雰囲気が出てきた時代だから、イケイケの気分だったのだろう。ダイエーという会社がことにそうだったのかもしれない。銀座の店舗は、そんなコンセプトに従った店であったと思うが、その後店舗が増えて、横浜市の金沢八景にも出店した。これがバブルに浮かれていた時代ということなのだろう、古いタイプの百貨店ではなく、スーパーの百貨店版ないしは安売り百貨店に流れて行ってしまった。当然の結果として、このような店舗は続かず、看板は三年したらダイエーに変わってしまった。現在はイオンの看板が付いている。その内、日本最大のコンビニエンスストアとしてミニストップの看板が付く日がつくのだろうか。

社長である笹岡寛のOLの殿堂という言葉が、何ともバブルの生き残りのような音である。笹岡という人物を確認する。1956年生まれで島根県出身である。1979年に三越に入社し、2012年よりプランタン銀座の社長である。プランタン銀座の社長が三越出身であるかとえば、ダイエー傘下であったものが、三越に売却されたからで、ダイエー本体はイオン傘下になったが、ダイエー経営不振の対策として先にグループを離れた。三越伊勢丹HDとしては、銀座に三越があって、この地域の一番店は松屋であるし、そもそも松屋は伊勢丹と提携していたものが、伊勢丹が三越といっしょになってしまって、両社の関係は悪化している。銀座地区の松屋と三越は、三越が古臭くなってしまっていることが問題で、同じ問題を抱えても伝統で突き返せる力が残っている日本橋三越とは事情が違う。プランタンがマロニエゲートになっても、中身は東急ハンズであって、百貨店事業を荒らさないと見込んでいるとしても、OLの殿堂なる言葉が思い付いてしまうかび臭い頭の持主の発想では、暖簾に頼る仕事しか思い付かないように思えてならない。


殿堂というのは、ドン・キホーテで使うような言葉である。

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