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2016年8月24日 (水)

日産ミニバン、高速道で自動走行 291万円から

日産自動車は8月24日、主力ミニバン「セレナ」を6年ぶりに全面改良し、国内で発売した。高速道路の単一車線で自動走行できる機能を国内メーカーで初めて搭載した。渋滞時などに運転者の負担を軽減できる。日産は普及価格帯のファミリーカーに最先端技術をつぎ込むことで、低迷する国内販売をテコ入れする。
セレナに搭載した自動運転技術「プロパイロット」はフロントガラスの内側に取り付けたカメラで前方車両との距離や車線内の車両の位置を計測する。カメラの情報をもとに電子制御装置が運転手に代わって車両を操作し、前方車両に追随したり、車線に沿ってカーブを曲がったりできる。プロパイロットを標準装備した限定モデルの価格は291万6千円から。高速道路の単一車線で一定の条件を満たした場合に限られるものの、国内メーカーで初めてアクセルとブレーキ、ハンドル操作の全てを自動にした。海外では米テスラモーターズや独ダイムラーなどが一部の高級車で同様の機能を実用化している。日産の新技術は4段階ある自動運転技術の分類のうち下から2番目の「レベル2」に相当する。運転の責任は運転者側にあり、運転手が介在しない完全自動運転とは異なるが、日産では運転者の不注意や操作ミスによるトラブルを大幅に減らせると期待する。(日本経済新聞:8月24日)


自動運転について考える。


レベル2の自動運転に関する扱いとして、日産のテレビCMは行き過ぎがあるように感じるが、各種の規制をクリアーするような慎重な表現を用いているのだろう。規則に違反しなくても、顧客に間違った印象を意図して持たせる行為をするのを、担当部署ではやっちゃえと承認するのだろう。愚かな広告をする会社である。
自動運転の技術を否定する気はないが、何もしなくても移動できるツールが買えるというような印象を、市場にばら撒くと言うのは間違った行動である。先端技術を積極的に取り込んでいる会社であることをアピールしたいのだろうが、未完成な商品を市場に出す無責任な会社というのと、それほどの差はないように感じるのである。そこがやっちゃえなのだろう。先々に生じる可能性のあることに無頓着な様がやっちゃえなのだから、適切なリスク管理をしている会社というのとは距離が大きい。このイメージを是とする社風というのも不思議なのだが、ある種断末魔の声であるようにも思える。大丈夫である。大きな会社はつぶれないというのが、この国では繰り返し示されている。

自動車が路肩で止まってしまっているのを見る機会はほとんどないと言って良い。JAFの救援依頼で確認することにする。2010年4月からの一年間での救援依頼を、自動運転の最初の対象になるであろう高速道路で確認した。結果を下に示す。

■ JAFロードサービス救援依頼内容・高速道路 (期間:2010年4月1日~2011年3月31日)
  順位   救援依頼内容        件数   構成比
  1   タイヤのパンク        33,262    29.22
  2   燃料切れ           16,375     14.38
  3   事故              11,117    9.77
  4   過放電バッテリー       8,126    7.14
  5   発電機(充電回路含む)   2,442    2.15
  6   キー閉じ込み          2,325    2.04
  7   オートマチックミッション    1,613    1.42
  8   補機駆動ベルト        1,443    1.27
  9   エンジンオイルの不足    1,355    1.19
  10   クラッチ機構          1,294    1.14
        総合計         113,836   100.00


燃料切れやキーの閉じ込めは自動運転技術では防ぎきれないところだろう。事故の防止の一部は対象になるのだろうが、これは分解しないと議論のしようもない。クラッチ機構は自動運転が採用するであろう技術はオートマチックトランスミッションになるだろうから、これも対象外ということになる。
もっとも多い要素はタイヤのパンクになる。これにはバースト、エア圧不足を含む。バッテリーと発電機を合わせて一割近くある。自動運転のレベルを更に上げようと思うのなら、自動車の機能状況について定期的に確認する必要があるだろう。タイヤの左右で空気圧が違っていることを前提にした自動運転技術はないだろう。つまり、タイヤの空気圧や電気系の点検は、自動車で自動に監視する方法により、精密に確認する仕組みが必要になりそうだ。タイヤ空気圧温度測定 リアルタイム監視が可能な製品が単体で販売されている。この技術で点検は可能であるが、空気圧を調整するとなると違う。現状の技術は、空気圧でも、電圧でも、オイル量でも点検は行えるが、当然のことながら、その先の補う行動にはならない。警告して、それでも改善されなければ、自動運転を拒否するということになるのだろう。
その先にある完全な自動運転というのは、自動車部品の品質を長期に安定させる必要が出てくるが、それでは適切な市場価格で提供するという商売の原則から外れる。もう少し品質を上げるとしても、定期点検を然るべき機関を利用して行うということになるのだろう。旅客機の点検で行われるようなイメージで良かろう。オイルやタイヤの交換について自動車内部のメモリに記憶させるのは普通になっているようだから、非現実的な技術構成ではなさそうである。厳密な日常点検を求めるのが自動運転で欠くべからざる作業であるとすると、自動にするには人間が方々作業する前提で成立するということである。ほうぼうというのに、やっちゃえというのが、なんとも大陸的である。そうだ、社長はレバノンかブラジルかフランスの人だ。


自動車から自由を引けば、個人所有は無意味になると感じる。

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