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2016年6月17日 (金)

「蓮舫氏は帰化し泣いた」自民・菅原氏発言、後から訂正

自民党の菅原一秀衆院議員は6月17日、東京都知事選をめぐる党会合で、民進党の蓮舫代表代行について、「五輪に反対で、『日本人に帰化をしたことが悔しくて悲しくて泣いた』と自らのブログに書いている。そのような方を選ぶ都民はいない」と発言した。
菅原氏は朝日新聞の取材に対し、「蓮舫氏のブログではなく、ネットで流れていた情報だった」と訂正したうえで、「五輪に後ろ向きな人が知事になれば困るので、自民党が候補を出すべきだとの趣旨。帰化した人が知事になってはならないという趣旨ではない」と説明。蓮舫氏は取材に「(帰化して泣いたというのは)SNSで拡散されているデマだ。国会議員がこのレベルの書き込みを真剣に受け取って発言するとは驚きだ。五輪・パラリンピックについては成功を期待している」とコメントした。(朝日新聞:6月17日)


選挙について考える。


菅原一秀は何かで読んだと記憶して調べたら、3月に週刊文春で、経済産業副大臣時代に、「政治経済事情視察」として国会を休み、当時の愛人とハワイ旅行に出かけていたと報道されていた。菅原は保育園落ちたから始まったブログ問題で、国会質疑の際に、「匿名だよ、匿名」とヤジを飛ばした人物である。練馬区議から東京都議になり、衆議院議員になったという。
菅原の蓮舫に関する発言は、イメージを悪くすれば良いという程度の話である。区議、都議を経由した国会議員など、誰かに褒めてもらえるなら汚れ仕事も厭わないというところに存在価値がある。意味不明の発言をして、直ちに訂正するというのは、典型的な手法である。

先に進める。菅原の発言は、オリンピックの反対していたということ (事実ではない) より、重心は帰化したことにある。帰化したような人物を都知事にするな、という主張の方が分かり易いが、これだと直接的ないしは差別的で、蓮舫批判に繋がらないと判断して、オリンピックを絡めたというように読める。発言から十分に伝わってくる事柄は、菅原が外国人に対して差別意識を強く要しているということである。堅気の議員はこの手の発言の危険性を注意して避けるものだが、汚れ仕事で功を上げるチンピラには相応しい仕事となる。
上記の論理の前提は、自民党内に差別的な、実際には在日外国人に関して強い制限を加えるべきという思想があるということになる。在日外国人といっても、そのほとんどは韓国人であり、中国人と北朝鮮人がそれに次ぐ。反日活動を制限するのと在日外国人の制限は等しいということになるのだろう。国交のない北朝鮮ならともかく、中国や自由主義圏に属する韓国に対して、なにがしかの制限を加えることは実務的に難しかろうことは想像に難くない。

そうである仮定で考えると、自民党の性的指向・性自認に関する特命委員会のまとめたものが興味深い。LGBTの方々がカムアウトする必要がない、多様性が認められる自由な社会を目指すとしている。女性に家庭を守れと考え、従来からの家族制度の変更に強い抵抗感を有する保守政党の考え方とは思えない。また、差別禁止法ではなく理解促進法をとも表明している。必要な理解が進んでいない現状で罰則をつけた過度な差別禁止等を行うことはかえって予期せず加害者となってしまう方を作ってしまうことになる懸念があること、また差別禁止が独り歩きすると、かえって周囲が萎縮してしまい当事者が孤立する結果を招く可能性もあることということである。非常に理性的な考えである。実際に差別禁止法を作ったら問題が生じる懸念がある。例としては、差別的な思想を持つ企業経営者がいて、マイノリティに対して差別的な言動があったとしよう。しかし、その行動は巧妙であるとする。この経営者に不当に扱われたと訴える従業員がいたとき、経営者は有能な弁護士によって守られたが、従業員は経営者を差別的だと差別したと逆に訴えられる可能性がある。資本主義は能力を金で買うシステムだから、金持ちに有利に働く。金持ちを守る保守政党が、その逆の立場に配慮するというのは、随分と懐が深いと思う。まあ、経営者が訴えられる可能性を排除するというシンプルな設定を、こっちが深く解釈し過ぎただけかもしれない。
特命委員会のまとめたものは、知恵のある人が関係したと思える作品になっている。本当にそこを目指すとは思えないが、意味のある発言をしたことは称賛に値する。なんたって、刑務所におけるLGBTの扱いにまで言及しているのだから。

ということで、党としては少数者についても配慮する考えを示した。これが本音とは思えないが、たとえ建前に過ぎないにしても結構なことである。そんな政党に属する国会議員が、出自に関わる差別的な発言をしたのである。党に理性というものがあったのなら、処分ものだと思うが、現在のところその動きはない。
LGBTの話が選挙目当てなら、蓮舫批判も選挙対策ということで共通しているとも読める。あるいは政党として優れているが、ロクでもない国会議員がいるとも考えることが可能だ。まあ、どっちか知らないが、妙な鉄砲玉を飼っていても構わないが、調教はしておいてもらいたいものである。


ロクでも無い者で構成された優れた組織というのは、何が優れているの源になるのだろうか。

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