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2016年6月 3日 (金)

改造エアガンで中学生撃つ 東京・足立、容疑の男逮捕

東京都足立区で、男子中学生を改造エアガンで撃ったとして、警視庁西新井署は6月2日までに、無職、氏原博之容疑者(43)=足立区西新井本町5=を暴行容疑で逮捕した。男子生徒にけがはなかった。
同署によると、氏原容疑者は「改造したエアガンの命中率を確かめたかった。撃たれた子供の反応を見るのがおもしろく、ほかにも何件かやった」と供述。周辺では昨年末から同様の被害が起きており、同署が関連を調べている。逮捕容疑は5月16日午後6時5分ごろ、自宅の窓から約30メートル先にいた男子生徒(12)を狙ってライフル型のエアガンでBB弾を発射し、左足の膝の裏に1発を命中させた疑い。同署によると、氏原容疑者はエアガンの改造を趣味にしているとみられ、自宅からは23丁と大量の弾が見つかった。同容疑者宅付近では男子生徒のほかに、小中学生9人がエアガンで相次いで撃たれる被害が確認されている。(日本経済新聞:6月3日)


エアガンについて考える。


BB弾というのは、プラスチック製の遊戯銃用弾丸である。つまり玩具ということである。2006年8月の銃刀法の改正によって、エアガン、つまり空気銃も規制の対象になっている。銃刀法の第二条で空気銃が規定されている。内容としては、圧縮した気体を使用して弾丸を発射する機能を有する銃のうち、内閣府令で定めるところにより測定した弾丸の運動エネルギーの値が、人の生命に危険を及ぼし得るものとして内閣府令で定める値以上となるもの、ということである。なんのことはない、規制値は内閣府令に依ることなっている。技術変化の早い分野では、法律に直接的に規制値を書くと時代に合わなくなることが懸念され、柔軟な対応が可能な内閣府令ということなのだろう。立法府でなく、行政府が規制値を任意に設定可能なように読めるのは如何かと感じるところではあるが、実務的にはこれよりないということなのだろう。類似したものは危険ドラッグでもあるが、こちらでは柔軟に解釈いて取り締まるというのは、法律の精神として相容れないところだろう。これは別の話になるのでここまでにする。

エアガンの改造は、見た目を本物に近付けることと、命中精度を高める目的で行われることがある。前者は実害は少ないが、強盗に利用される可能性は排除できない。記事の問題は後者に対する改造ということのようだ。エアガンは空気や二酸化炭素を圧縮してBB弾を発射するものである。銃の精度を高めるには、発射速度を高めるか、弾を重くするか、最も現実的にはジャイロ効果を発生するのだが、丸い弾ではそれもかなわない。弾を重くするのは、金属にすれば良いのだが、その手の弾は流通していない。当然である。BB弾を使うのは、サバイバルゲームが代表的な大量消費である。この用途には、バイオ弾と称されるバクテリアや紫外線によって完全分解される素材が用いられる。この手の完全分解の意味を額面通りに受け止めてはいけないものだが、セミバイオ弾では分解速度が非常に低いし、プラスチック弾なら分解されないと思って良い。山の中で、分解されないものを大量消費されても迷惑な話にしかならない。
BB弾は6㎜の寸法で重量には、0.2gと0.25gがある。前者の方が初速が高くなり、後者の方が風の影響を受け難く安定するという。ということは、0.25gを高い初速で打てるような改造を求めることになる。つまり、高圧縮にすることである。本体の強度に問題が生じる可能性はあるが、これが最も現実的な解ということになる。
銃刀法の改正で、エネルギー量として規制されることになった。エネルギー量といっても単純に初速で決まるものだから、測定を行う気温を定義して、銃口から一定の距離離れたところでの測定ということになる。気圧による変動因子も生じるが、国内法であるから、この国の高度が高いところを意識する必要もないから、特に定義していないということなのだろう。考えてみれば、気圧が低い方が速度低下が小さくなるから、規制対象になり易い方向になるから、考える必要が無いということになる。

この七面倒くさい規則で取り締まりするにしても、外見上の改造が明らかでないと、現行犯で取り押さえるのは難しい。銃刀法での取り締まりの目的が、傷害や強盗を予防するのに用いられると理解すれば、社会の要請に応えていると言えるかもしれない。今回の記事の事件で、撃たれた少年に怪我がないことからすると暴行罪に留まる。銃器が関係していると警察官が思わなかったならば、それ以上の捜査は行われない可能性もある。調べたらぞろぞろ改造銃が出てきたという話である。この手のマニアで、ぞろぞろ出てこない例があるのかとも思うのだが。


この手の趣味が理解の範囲外だが、迷惑の無い範囲でやって貰いたいものだ。

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