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2016年6月 8日 (水)

レコード協会の契約解除は有効 東京地裁、ネット配信巡り

コミュニティーFMラジオ局がインターネットで同時配信する音楽番組を集めた「まとめチャンネル」をめぐり、楽曲の使用を管理する「日本レコード協会」から使用許諾契約を解除されたラジオ局29局が契約継続を求めた訴訟の判決で、東京地裁(嶋末和秀裁判長)は6月8日、契約の解除は有効と認めた。レコード協会が全面勝訴した。
判決によると、原告のラジオ局などはレコード協会に使用料を払って楽曲を利用。2011年3月ごろから、ネット配信サービス「リッスンラジオ(リスラジ)」に番組を同時配信していた。レコード協会はリスラジが各局の音楽番組をつなぎあわせ、24時間無料で音楽を流す「まとめチャンネル」として問題視。規定に違反するとして昨年2月に各局との契約を解除し、「自主制作番組を対象とした許諾契約の対象にならない」と主張していた。判決は「同時配信される音楽番組はリスラジの運営会社が企画する編成に合うように作られており、自主制作されたとはいえない」と指摘した。ラジオ局は「契約解除は音楽配信市場からの排除が目的だった」と訴えたが、判決は「排除が解除の目的とみるのは難しい」と述べた。(日本経済新聞:6月8日)


音楽著作権について考える。


コミュニティーFMラジオ局は、放送エリアが限定されていることから、、放送エリアが広い一般の放送局よりも低額で楽曲を使用できる契約を日本レコード協会と締結している。ここまでは理解可能な話である。加えて、コミュニティーFMは、番組をインターネットで同時配信 (サイマル配信) を行っている。これも、難聴取地域でも放送が聴けるようにする、という目的に合っているから理解できる。一部のコミュニティーFMでは、サイマル配信を利用して2012年からリスラジに番組を提供している。 このリスラジは、各局が別々の時間帯に流す音楽番組をつなぎ合わせ、24時間音楽を流す「番組まとめ」チャンネルを放送している。この番組が人気チャンネルになっているそうだが、実質的に制作しているのはリスラジの運営会社であるエムティーアイ(MTI) であり、局側に対価を支払っていることなどをレコード協会が問題視した。地域限定があって安くしているのに、広範な放送範囲を実質的に獲得していれば、契約の前提条件が変わったと指摘されるのはもっともな話ではある。
コミュニティーFM側の主張としては、配信される音楽情報番組自体は、これに参加する各コミュニティ放送局が、互いに番組制作能力を補い、番組制作に対する意向を十分に伝えあって、共同で制作したものであるとしている。この主張をまったくないと否定する気はないが、コミュニティFMの運営が楽でないことを考慮すれば、裁判所が判断したように制作に関わっているというのは辛いだろう。もしかしたら、そういう局もあるかもしれないという程度ではないか。裁判にするより、契約内容の見直しをするのが本筋だろうが、お金は払えませんと言うなかで交渉するというのでは、価値のある結論を得るのは難しそうである。

音楽著作権を無断使用しないようにするということなのだが、CDが出た1980年代とは技術環境が大きく違ってきてしまった。スマートフォンで数Mbps の速度が達成されるのだから、CDの時代音楽データなど簡単に転送可能である。そして、それ以上の品位にしてもスマートフォンが相手ではありがたみに限りがある。
著作権を守る側からすれば、環境が変わろうともやらなければならない仕事ではあるが、日本レコード協会という大きな団体が、コミュニティFMという取るに足らない小さな会社の集合体を叩く姿が美しくはない。音楽が売れない時代であっても、音楽利用はあるのだから、適正な権利を支払うのは当然である。米国の大きな会社による楽曲の取り扱いについて交渉するような、大きな仕事で成果を上げることを期待する。


後ろで動いているのは、権利の取り合いであるように見える。

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