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2016年5月 9日 (月)

銀座線渋谷駅でレール折れる 東京メトロ、全線点検へ

5月9日午前8時ごろ、東京メトロ銀座線の渋谷駅(東京都渋谷区)で、レール1本が折れているのが見つかった。レール交換のため、同線は直後から渋谷―溜池山王間で上下線の運転を見合わせた。
東京メトロによると、線路の異常を知らせる警報が鳴り、調べた結果、渋谷駅から約70メートルのポイント部分のレール(幅63.8ミリ、高さ138ミリ)が折れていた。年1回の定期点検を4月にした際には異常はなかった。車庫に向かう途中のレールで、乗客を乗せて走る区間ではないという。東京メトロでは6日、東西線東陽町駅(東京都江東区)でもレールの亀裂が発見された。同社は全線の緊急点検を検討している。(朝日新聞:5月9日)


地下鉄について考える。


銀座線は6両編成で、車両重量は30トンを下回るくらいである。銀座駅で渋谷方面に向かう列車が、平日で1日373本出ている。土日祝日は別ダイヤで運行されているが、気にしないことにする。古い地下鉄なので、トンネル断面が小さいゆえに車両自体も小さい。地下鉄の深さも浅いし、渋谷では空中で運行している。
レールについてである。材質は鋼である。日本工業規格で細かく規定されているそうだ。歴史のある産業というのは、こういうところが違うと感じるのである。レールの交換時期は、通過列車総重量6億トンまたは磨耗 9mm で交換ということらしい。そうだ、とか、らしいという表現になっているのは、法律で求められている規定より、実際の運用に関する社内規定の方が厳しいという事情がある。法律を改正すれば一律に厳しくすることは可能だが、都市部の過密ダイヤで運行する路線と、地方の本数が著しく少ない路線とを同じにすることになる。結果として、地方路線の維持が困難になるという改正は採用し難いというのは容易に想像が付く。必要性が無ければいじらないというのは、理性的な判断ではある。そんなところではないかと想像して先に進める。
銀座線は複線であるから、特定のレールの上を通過する重量は、年間で、30トン × 6両 × 373本 × 365日 = 24,506 千トン と計算される。(平日で計算した) 乗客が1両定員100人というところなので、1人60kgとして0.6トンが加わるが、30トンに含めて良いとする。通過列車総重量で計算すると、25年近く持つことになる。直線部分はこのくらいの期間持っても、カーブでは事情が違うだろうし、ポイント部分では別の負荷が生じることだろう。

直近の点検では問題がなかったというが、これは当然である。問題があったか、無かったかしか記録にはない。ありそうだったは、点検作業では問題ありの表記になる。いろいろと安全装置が増えているので、人手による部分が減っているのは結構だが、事故になると人手に頼ることになる。このループは結構難解な気がするのである。


経験を積まないと技術が向上しない。しかし、経験する機会が乏しい。

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