« 悲素の感想 | トップページ | 三菱自、燃費偽装「上層部ぐるみ」否定 現場判断と説明 »

2016年5月10日 (火)

JR東社長が不祥事続発で謝罪 職務中に居眠りや読書

JR東日本の運転士らによる不祥事が相次ぎ、同社の冨田哲郎社長は5月10日の定例会見で、「お客様に不安を与え、深くおわび申し上げたい。社員指導を徹底しておこなう」と謝罪した。
同社によると、2月26日午後、山手線の内回りで30代の男性運転士が田端から大崎までの16駅の30分程度の間、何度か居眠り運転をし、自動のブレーキシステムが2回作動した。また、4月21日には走行中の横浜線の乗務員室で車掌が漫画雑誌を、同26日には発車前の中央線の運転席で運転士が単行本を読んでいた。(朝日新聞:5月10日)


電車の安全運行について考える。


山手線の踏切は、2005年に長崎道踏切が廃止されて、唯一第二中里踏切が残っている。踏切がなく、他路線からの乗り入れがないということは、JR東日本なら東北新幹線とそれほど変わらない。山手線の自動列車制御装置がD-ATCになっているから、自動運転でも問題が無い程度に整備が済んでいる。田端から大崎まで居眠り運転してしまうと、踏切通過が生じてしまうので、平時前提にするには無理が生じる。困ったものである。
横浜線の車掌が走行中に漫画雑誌を読むというのは、車掌というのはそんなに仕事がないということか。中央線の運転士が発車前に本を読むというのは、発車前の点検作業というのはそれほどないのだろう。蒸気機関車の時代なら、こんなに楽はさせて貰えなかったろうが、安全性が低下したという訳でもない。

車掌の仕事が少なくなるのは、作業負担軽減の為に行ったことであり、その結果として車掌なしのワンマン運転も可能になっている。しかし、山手線のように混雑する路線では、駅の乗降客で予想外というか、それ自体が平常のような状況が頻繁に発生するから、車掌の仕事を運転士に移すには負担が大きいとも言える。一方、運転士の仕事は、自動制御が入っているし、その程度が進んでいることからすれば、高速走行や山間部などの坂の多い地域など以外では運転手がいなくても大丈夫な気もする。しかし、自動運転は平時には問題なくても、有事の対応が難しいことがある。自動車の自動運転でも同じだろうが、平時の安定的な環境というのが多いということは恵まれた環境で、その環境を維持するのに日頃から負担があるということでもある。
社長が社員指導を徹底しておこなうと謝罪しても、現場の状況を何も知らないのではないかと疑う。精神論で責めるようなやり方に効果が無いのは、有名になったJR西日本の日勤教育で明らかになった。日勤教育だって、西日本専門のものではなく、JRというか公務員組織全般に見られた手法であろう。国鉄出身の社長で、総務部人事課長も経験しているとなれば、知らないことでもないだろう。先祖返りするのだろうか。


事故防止に設備に金を掛けたら、人が楽をし出したという発想が危険なのである。

« 悲素の感想 | トップページ | 三菱自、燃費偽装「上層部ぐるみ」否定 現場判断と説明 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 悲素の感想 | トップページ | 三菱自、燃費偽装「上層部ぐるみ」否定 現場判断と説明 »

2017年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
無料ブログはココログ