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2016年5月19日 (木)

DRAM価格が続落 メモリー4月大口

半導体メモリーの4月の大口需要家向け価格は、パソコン用DRAMが続落した。新興国の景気減速で需要の落ち込みが止まらない。一方、NAND型フラッシュメモリーは記憶装置のソリッド・ステート・ドライブ(SSD)向け需要の好調から横ばいで決着し、明暗が分かれた。
DRAMは主力のDDR3型の4ギガ(ギガは10億)ビット品が前月比6%安い1個1.77ドル程度。2カ月連続で下がった。複数のDRAMを組み込んだ記憶装置のSO-DIMM(4ギガバイト品)も17ドル程度と、同5%ほど安い。パソコン需要をけん引した新興国の景気は資源価格の低迷で減速している。「需要が盛り上がる契機が見えない」(パソコン部品メーカー)との声が目立つ。NANDの指標となる64ギガビット品は1個2.25ドル程度で前月とほぼ同価格だった。スマートフォン用が伸び悩むなか、起動の速さでハードディスク駆動装置(HDD)からの置き換えが進むSSD用の引き合いが旺盛だ。NANDメーカーは昨秋からの値下がりを受け、収益性が落ちたメモリーカード向けなどの汎用品で生産調整を実施しているもようだ。一部製品は値上げで決着した。「メーカーは低価格なメモリーカード向けの供給を引き続き減らす」(部品商社)との見方もあり、目先は強含みで推移しそうだ。(日本経済新聞:5月18日)


半導体価格について考える。


日本経済新聞が相場欄で毎週掲載している半導体価格の推移を確認する。価格は幅のある表記になっているので、その平均を用いた。価格は米ドルで、大口需要家向けの価格である。DRAMとNAND Flash メモリについて推移を下に示す。
Dram_3Sodim
当然のことながら、DRAMチップの価格と、複数のDRAMを組み込んだSO-DIMMの価格は連動している。DDR3型はPCが主な用途で、市場規模が大きい。速度の遅い仕様であるDDR2型も流通している。現在、こちらはスマートフォンやタブレットPCなどに使われている。PC市場が縮小傾向にあるので、生産調整を行うなどの対応をしているようだが、市況による変動が見られる。NANDフラッシュメモリを示す。
Nand
NAND Flash Memory は16Gbit、32Gbit、64Gbit 品をまとめた。DRAMは流通量が多いが、フラッシュメモリは相対的に小さい。SSDの拡大により、市場が大きくなったとの見解が示されている。確かに市場規模は拡大しているが、主な用途でHDDの置き換えをするのは、少なくとも10倍程度大きくする必要がある。個人向けのノートPCが最も適正のある市場であるが、PC市場の約半分を占めていることからすると、そこまで大きな投資を半導体会社がするかというと疑問がある。緩やかに置き換わっているという流れが予想される。
SSDについて書き換え回数の制限による寿命が心配されていた。SSDが流通して5年程度は経過しているが、専門誌などのテスト結果によると、個人が通常使う上では心配がないレベルにあるということである。ただし、容量が大きくなると記憶セルが小さくなり、寿命の面では不利になるから注意は必要である。ビット単価を下げるにはチップ当りの容量を大きくするしかないのだが、それが寿命に効いてしまうのが辛いところではある。高速性を重視したエンタープライズサーバー用というのは、価格要求は相対的に少ないだろうが、書き換え回数が個人向けPCの比ではないから、こっちはこっちで大変である。

HDDの記録密度向上が難しくなっているから、半導体に分がありそうだ。しかし、PCが現在の形で残るのかという、もっと深刻なリスクも抱えている。先端技術故の不確定要素が多くて大変なところである。


SDカードが毎年安くなっている気がする。しかし、それ程使う用途も無い。

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