« 民進党、衆院TPP特別委を退席 「委員長の会運営は不公正」 | トップページ | フランク三浦が勝訴 フランク・ミュラーの主張認 »

2016年4月11日 (月)

男子バドの田児選手を解雇 NTT東

NTT東日本は4月11日、違法カジノ店での賭博を認めた男子バドミントン部の2012年ロンドン五輪代表、田児賢一選手(26)を解雇、世界ランキング2位の桃田賢斗選手(21)を出勤停止30日とする懲戒処分を決めた。男子バドミントン部は半年間の対外活動自粛とする。(毎日新聞:4月11日)


バドミントン選手の処分について考える。


茶髪の兄ちゃんが、黒髪に染めて、ダークカラーのスーツに白いシャツで表れると反省しているという意見が出てくる。オリンピックでメダルが取れそうだとか、田児が涙ながらに後輩の桃田を庇ったとか、なかなかの人情話になっている。この手の話が大好物な芸能人やスポーツ関係者から、もっと寛大な処分で良いのではないかという意見が出ている。
NTT東日本のスポーツ活動としての文章をホームページより引用する。

NTT東日本シンボルチームは、野球部・バドミントン部・漕艇部の各部と、個別認定選手(水泳)から構成されています。
各種大会への出場や社会貢献活動を通じて、スポーツの普及・青少年の健全な育成を目指します。


つまり、バドミントンの他に、社会人野球とボートについて支援し、個別認定選手として水泳活動を支援している。スポーツの普及・青少年の健全な育成を掲げているが、営利企業の社会貢献と称する宣伝活動である。NTT東日本という大企業が、バドミントンというマイナー競技を支援しているのである。日本リーグの昨年の結果を確認する。

■ バドミントン日本リーグ1部 男子の部
  優勝    日本ユニシス             7勝0敗
  準優勝   トナミ運輸              5勝2敗
  3位     NTT東日本              5勝2敗
  4位     トリッキーパンダース        4勝3敗
  5位     日立情報通信エンジニアリング 3勝4敗
  6位     JR北海道              3勝4敗
  7位     金沢学院クラブ           1勝6敗
  8位     東北マークス            0勝7敗
  * 2位・3位はゲーム率、5位・6位はマッチ率による

■ バドミントン日本リーグ1部 女子の部          
  優勝     日本ユニシス           7勝0敗
  準優勝   再春館製薬所          6勝1敗
  3位      NTT東日本            4勝3敗
  4位      北都銀行             4勝3敗
  5位      ヨネックス             3勝4敗
  6位      ACT SAIKYO           2勝5敗
  7位      岐阜トリッキーパンダース   1勝6敗
  8位      広島ガス             1勝6敗
  * 3位・4位はマッチ率、7位・8位はゲーム率による

NTT東日本は男女ともに3位になっている。2000年以降で、男子は、2014,2008,2007年に優勝し、2005,2001,2000年に準優勝している。女子は、2014年に優勝し、2012,2009年に準優勝している。このチームは、1955年に創部された電電東京バドミントン部(男子)が前身で、1960 年に同女子部も加わった。1985年の民営化に伴って、NTT東京バドミントン部となり、会社が公認サークルとして承認している。1999年にNTT東日本バドミントン部と名を改めた。名門と言って良さそうだ。表彰選手もあったので下に記す。

■ バドミントン日本リーグ1部 男子の部
  最高殊勲選手賞  早川 賢一/遠藤 大由 (日本ユニシス)
  殊勲選手賞     坂井 一将 (日本ユニシス)
               桃田 賢斗 (NTT東日本)
  敢闘選手賞     武下 利一 (トナミ運輸)
               井谷 和弥/リャオ・ミン・チュン (トリッキーパンダース)
  新人選手賞     古賀 輝/齋藤 太一 (NTT東日本)

■ バドミントン日本リーグ1部 女子の部
  最高殊勲選手賞  髙橋 礼華/松友 美佐紀 (日本ユニシス)
  殊勲選手賞     奥原 希望 (日本ユニシス)
               福島 由紀/廣田 彩花 (再春館製薬所)
  敢闘選手賞     大堀 彩 (NTT東日本)
               永原 和可那/松本 麻佑 (北都銀行)
  新人選手賞     東野 有紗 (日本ユニシス)
               田中 志穂 (北都銀行)


男子で三名、女子で一名が表彰されている。

田児と桃田に対する会社の処分は重い気もするが、彼らの社内での立場は、宣伝活動の一環として支援を受けていることを考慮すれば、致し方無いところとも言える。バドミントン協会の方は悲惨である。日本リーグの1部にいるチームを見れば分かるが、NTT東日本のような大きな企業もあるが、小さな企業やクラブチームが含まれている。このような状況はマイナー競技に見られることである。しかし、NTT東日本が廃部するような事態に陥ると、選手の受け皿が確実に小さくなる。社会人の活動が限られれば、大学や高校の活動も縮小する力になってしまう。女子バドミントンで有力なチームだった三洋電機は、2002年から8連覇し、親会社がパナソニックと合併して以降も活動を継続したが2013年3月に活動休止となっている。ルネサスも撤退したが再春館製薬所がチームまるごと吸収して継続している。
日本リーグの試合で入場者数は3000人くらいというのが代表的な人数のようだ。体育館競技は入場者数を大きくしたくても会場の都合もあるし、大きな会場では費用も余分に掛る。バドミントン協会としては、競技の発展を考えると重い処分で社会的な注目を集めるのは好ましくない。協会が先導すると、NTT東日本の撤退を引き起こしかねない。企業の処分は、協会の意を組んで落としどころを相互に探った結果と言えるのかもしれない。


バドミントンの普及を考えれば、田児と桃田の行動は万死に値する。

« 民進党、衆院TPP特別委を退席 「委員長の会運営は不公正」 | トップページ | フランク三浦が勝訴 フランク・ミュラーの主張認 »

スポーツ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 民進党、衆院TPP特別委を退席 「委員長の会運営は不公正」 | トップページ | フランク三浦が勝訴 フランク・ミュラーの主張認 »

2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
無料ブログはココログ