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2016年4月14日 (木)

「H&M」、ネット通販を開始

カジュアル衣料品店「H&M」を展開するヘネス・アンド・マウリッツの日本法人(東京・渋谷)は4月14日、公式オンラインストアを開設したと発表した。日本で実店舗展開していないインテリア雑貨「H&M HOME」など、原則として全商品を展開。限定商品なども用意し、需要を喚起する。
H&Mは国内で57店舗を運営するが、ネット通販は手掛けていなかった。開設記念として一部商品を通常より安い599円で展開するほか、通常499円の送料を5月15日まで無料にする。(日本経済新聞:4月14日)


H&Mについて考える。


H&Mは、スウェーデンのファッションブランドである。安いがデザイン性が高いというのがブランドイメージになっている。2008年に日本に進出している。ファストファッションという言葉がある。最新の流行を採り入れながら低価格に抑えた衣料品を、短いサイクルで世界的に大量生産、販売するファッションブランドである。H&Mはこの代表ということになる。日本生まれのファストファッションがある。ブランドの違いは、ユニクロが保守的で、H&Mが革新的ということになるようだ。H&Mの決算推移と店舗数をまとめたのが下である。

■ H&M 決算推移 (単位:100万SEK)
       売上高     営業利益     税引後利益   店舗数
  2004    62,986     10,667        7,275     1,068
  2005    71,886     13,173        9,247     1,193
  2006    80,081     15,298       10,797      1,345
  2007    92,123     18,382       13,588      1,522
  2008   104,041     20,138       15,294     1,738
  2009   118,697     21,644       16,867     1,988
  2010   126,966     24,659       18,681     2,206
  2011   128,810     20,379       15,821     2,472
  2012   140,948     21,754       16,867     2,776
  2013   150,090     22,090       17,093     3,132
  2014   176,620     25,583       19,976     3,511
  2015   209,921     26,942       20,898     3,924


SEKはスウェーデン・クローナである。1クローナは13.5円前後というところである。61の国に進出している国際的な企業は、自国内の売上が一割に満たないということになっている。最も大きいのがドイツで二割、米国が一割くらいでついで、英国、フランス、スウェーデンという順になっている。日本はスウェーデンの半分以下というところである。決算報告書の地域セグメント売上高を下に示す。

■ H&M地域セグメント売上高 (単位:100万SEK)
    地域セグメント         2015     2014
  Asia and Oceania         23,610    16,878
  Europe and Africa        128,200   114,506
  North and South America    29,051    20,035


欧州中心に活動している会社である。ドイツの売上が大きいのは、GAPがドイツから撤退した際に、全店をおH&Mが買収したからと言われる。GAPは米国資本のファストファッションである。GAPは売上の七割以上を米国で上げている会社である。欧州では5%程度に留まる。大きな米国市場を相手にする会社であり、2004年のドイツからの撤退も経営判断として、選択と集中を実行したということなのだろう。

さて、この大企業が日本で通販に手を出して事業拡張を計るという話である。海外の有力企業なので通販をしていると勝手に決めつけていた。そういうことでもない。ファストファッションには通販は馴染まないのかもしれない。日本では販売店の従業員の賃金がほかの業種より安いから、通販の費用を総合的に考えると実店舗の方が優ることも多くあったのだろう。とは言っても、実店舗を無計画に拡張するのも大変なので、地域的な隙間を埋めようと思えば通販ということになる。工夫としては、実店舗に扱いのないインテリア雑貨を加えたということか。
ところで、外国企業は日本市場をどのようにとらえているのだろうか。高級品なら分かるのだが、相対的に安い商品を拡販するというのに、高齢化が予想される国でどんな将来を描くのだろうか。


日本市場とはどういうものなのだろうか。教えて下さいH&M様。

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