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2016年4月18日 (月)

本震から3日目、また震度5強 熊本地震、死者43人に

熊本地震は4月18日、阪神大震災級のマグニチュード(M)7.3、最大震度6強を記録した16日未明の「本震」発生から3日目を迎えた。土砂崩れや家屋の倒壊などが相次いだ熊本県南阿蘇村では18日午後、2人が心肺停止状態で見つかり、その後、うち1人の死亡が確認された。地震による死者は43人となった。(朝日新聞:4月18日)


地震について考える。


今回の熊本地震に関連すると思われる地震について、震源とマグネチュードを気象庁のデータからまとめたのが下である。
Kum
マグネチュード2.4以上のものがあった。3までを小さな◆で、5までを●で、5以上を▲で示した。対象になった地震は228で、4月14日21時から18日20時40分までになっている。震源と北緯、東経で0.1までの単位で示しているので場所に重なりが多い。厳密な震源のまとめは気象庁が発表していることだろうから、先々にそれを確認すれば良い。速報的な意味で厳密な位置を知る必要もないから、情報提供としてはこれで良いのだろう。
今回の一連の地震で特徴的なのは、震源の深さである。20kmと発表されたのが8件、10kmが173件、ごく浅いが47件である。このデータで、マグネチュードと各地震の最大震度をグラフにしたのが下である。
M_s_2
内陸部を震源とする比較的浅い地震であるから、地震の規模は即ち揺れに結び付くという当然の結果になっている。過去の地震の例を示す。

■ 過去の日本での地震の比較
  阪神・淡路大震災    1995年1月17日     16km         Mj  7.3
  新潟県中越沖地震   2007年7月16日    17km         M  6.8
  東日本大震災      2011年3月11日    130km/70km    Mw 9.0


熊本地震は、4月14日21時26分が深さ11km、16日1時25分が深さ12kmとされる。近く浅い震源の難しさは、対応を難しくする。一般にP波(5〜7km/秒) と S波(3〜4km/秒) の速度の違いによって生じる初期微動により、避難するなどの対策に利用している。エレベータが停止するというのはこれを利用している。しかし、震源が近いと時間差が小さくなり、避難することや警報を出すことも実効的でなくなる。

熊本県宇城市から大分県別府市を結ぶ線上に震源が分布している。活発な断層帯が隣り合う特別な条件下であることが、このように規模の大きな地震が頻発した原因とする考え方もあるようだ。また、一方で、大きな規模の独立した地震があったという考え方もあるという。どっちが正しいかは判断する能力を持たないし、論争に参加する資質も持ち合わせていない。
確実なことは、地震の予知は不可能な状況であるということである。それでも地震は色々な場所で続くのだから、今回発生した災害を記録し、問題点を明らかにすることを諦めてはならない。

政府は食料の確保を声高に叫ぶが、食料の量ではなく、輸送系に問題があることは明らかである。人口密度の低い地域での災害発生で、山間の道路に損傷が激しい。また、熊本県への大きな陸上ルートである九州自動車道に通行止め区間が発生してしまって、大規模な渋滞が発生している。つまり、福岡側から熊本へ向かう道路が混雑し、熊本から東側 (内陸側) に向かう道路は損傷が著しい。さらに、着いた町の機能は停止状態になって、荷物の配布を決めようがないと負の連鎖が生じている。
無駄が生じることを覚悟して、分散させる場所を決めて作業すれば幾らかましになるのだろうが、不公平になることを異常なまでに恐れていては仕事は出来ない。物が届かない地域からの不満を、供給量の拡大で解決するのは不可能である。SNSで物がないと聞いて、機敏に反応するのは、大規模災害の時に二次被害を誘発することになる。救援物資のトラックの列が出来ている状況を、さらに深刻にするだけである。コンビニエンスストアの店頭から商品が無くなったのは驚くに値しない。日頃、商品に溢れる状態を当たり前に思っている頭の方を疑って方が良い。商品は裏に貯められているのではなく、適宜外部から供給されるのである。その為のPOSシステムであったり、ドミナント戦略であったりする。製造元の停止や、輸送ルートの障害が生じれば、それ程の時間を要さずとも店頭から商品は消える。取れる対策はひとつである。急ぎでないものは買わない。
当初派遣された自衛隊は2,000人であった。それを16日に15,000人に増やし、17日からは25,000人体勢にした。供給ルートの確保は民間が直接手出しできない。ルートの確保が出来れば、それから先は民間が活発に動くし、物資の凸凹も均される。役割の認識にズレがあるようだし、災害対応に学びが乏しいと感じるのである。


救出作業でシートで囲うことは止めないか。報道するなの号令一本で良い。余分な仕事を減らして集中させたい。

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