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2016年3月22日 (火)

NPB、巨人・高木京投手を1年の失格処分に

プロ野球・読売巨人軍の高木京介投手(26)が野球賭博に関与した問題で、日本プロフェッショナル野球組織(NPB)の熊崎勝彦コミッショナーは3月22日、調査委員会(大鶴基成委員長)の処分案を受け、高木選手を1年の失格処分とする裁決を出した。
巨人軍に対しては制裁金500万円を科した。巨人軍は高木選手との契約を解除した。NPB調査委の調査結果報告書によると、高木選手は2014年4月末頃から5月上旬頃にかけ、元巨人軍投手の笠原将生氏(25)を介し、プロ野球の計8~9試合を対象に賭けをした。相手は、笠原氏の知人で調査委に野球賭博常習者と認定された飲食店経営者。(読売新聞:3月22日)


野球賭博について考える。


新規に判明した高木に対する処分は1年間の失格処分となった。前の三人と何が違うかというと分かり難いが、成績が優秀な選手であると単純に理解したらいけないことがあるのだろうか。処分された選手はすべて投手で、公式戦の通算出場記録は下記の通りである。

■ 処分四選手の公式戦通算出場数
  笠原将生 (25歳:7年・80試合 116イニングス)
  福田聡志 (32歳:10年・151試合 286イニングス)
  松本竜也 (22歳:4年・一軍公式戦出場なし)
  高木京介 (26歳:4年・139試合 148.1イニングス)


笠原は野球賭博の窓口とされてしまっている。これが本当なら永久追放ものである。福田はピークを過ぎた選手と言える。松本は将来性はあるかもしれないが、実績はない。高木は実績があり、将来性もあるという見方が成り立つ。処分は実績と無関係でなければならないのが本筋だが、この時期に幕引きを計っているようにしか見えないNPBの行動は、興行を優先した結果と解釈可能である。随分な話ではある。
各球団の発表した野球賭博関係の問題行動についての報告結果をまとめたのが下である。

■ 各球団発表などによる調査結果
            野球賭博    高校野球くじ  チーム内金銭  賭け麻雀
  巨人         ●         ●          ●        ●
  ヤクルト       ―         ●          ―
  阪神         ―         ●          ●
  広島         ―         ―          ●
  中日         ―         ―          ●
  DeNA         ―         ●          ―
  ソフトバンク     ―         ●          ●
  日本ハム      ―         ―          ―
  ロッテ        ―         ―           ●
  西武         ―         ―          ●        ●
  オリックス      ―         ―          ―
  楽天         ―         ―          ●


野球賭博を行ったと報告があったのは巨人のみであった。捜査権がなくては調べようがないと言っているのだから、球団調査に対して自首した選手はいなかったということである。これだと、NPBは文春に調査依頼するよりないということになるが、まだそこには至っていないようだ。残念な話ではある。高校野球に関連して金銭のやり取りがあったことが分かった球団が5チーム、チーム内でもろもろの手法により金銭のやり取りが行われていたのが8チームあった。加えて西武の関係者が、当時巨人の笠原らと賭け麻雀をしていたことが発表されている。

元プロ野球選手の愛甲猛によれば、「マスコミは鬼の首を取ったように報道しているけれど、円陣や練習でのお金のやりとりは、モチベーションを上げるためだけのもの。エラーしないためには緊張感を持って練習することが必要で、その工夫のひとつだよ」ということである。プロ野球選手がモチベーションを上げるには、小銭のやり取りが明示された形で必要ということだ。プロ野球選手の収入が大きく、大きな数字は理解しきれないので、小さな数字を目の前でやり取りしないと分からないという事情なのだろうか。あるいは、非常に繊細にできているので、その精神のバランスを維持するのに必要ということも考えられる。なるほど、引退した選手が薬物に手を出す訳だし、現役時代も同じだろう。一流選手の言葉は、いちいち説得力がある。
ノックのエラーや円陣での声出しで金が動くのは伝統的なことだというのは、プロ野球関係者から出ている。伝統的は正当性を主張可能な材料にはなり得ない。昔から問題があったというに過ぎない。この頭の悪さをなんとか出来ないものか。ゴルフでも麻雀でも賭けているのだから、プロ野球選手だけ責めるのはおかしいとも主張する。そうかもしれないが、どれも違法行為と認定されている。問題がどんどんずれていく。それが魂胆というものか。
筋肉脳みそだから、金のやり取りで示さないと分からないとしよう。エラーをしたら金を取っても良い。しかし、円陣で声出しをして、勝った場合には総取りで、負けたら金を配るというのはどうなのか。負けた場合に少額ではあっても、チーム内に利益を得る人が出る。それは、野球協約第355条が規定する敗退行為に繋がるものだろう。買ったら貰うは許されても、負けたらチームの食事会の原資にするとか、福祉施設に寄付するとか、チーム内に留まる形にしてはならないだろう。チーム内の金銭のやり取りは、そのほとんどが明確なものであるようだが、巨人の円陣の声出しは、試合に勝てば全員から5千円を受け取り、負ければ全員に千円ずつを支払っていたという方式で、球団説明は験かつぎとしているが、声を出してない人は、負ければ千円貰えるのである。これを少額故に敗退行為に繋がると考えないのなら、少額故に、モチベーションアップにもならないし、験かつぎの必要性にもならないだろう。

高木は一年したら、復帰を希望することだろう。他の三選手は週刊誌に情報を売る行為が、反省がないと理解されて、減刑される可能性は少ないかもしれない。一方で、高木の処分を軽くしたのは、これから別に有力選手が出てくる可能性を心配してのことだろう。自首すれば数カ月の出場停止で済むとなれば、出てくる選手もあるかもしれない。
反社会勢力と新聞紙面で差別的な扱いをしておいて、綺麗事で済ませているプロ選手が、そこに金を流し込んでいる状況をどう説明するのか。読売がフロント企業というのは、笑うに笑えない状況である。金と見栄の世界であるのが伝統的なヤクザの価値観である。金の集まる人気者と、反社会勢力が接触と求めようとするのは必然の出来事ではある。その対策をするのが、球団の事務方の仕事と思う。事務方は、一昔前の総会社対策に近い仕事をしているようだ。違法行為としりながら、速やかに処理したい。表面化したらひたすら謝る。もとの職場に帰りたいだろうなと同情を禁じ得ない。


一般紙のスポーツ欄のプロレスのように、プロ野球も消えていくのだろうか。

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