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2016年3月23日 (水)

白物家電出荷額、2月10.7%増 10カ月連続プラス

日本電機工業会(JEMA)が3月22日に発表した2月の白物家電の国内出荷額は、前年同月比10.7%増の1684億3500万円だった。全体では10カ月連続のプラスで、冷蔵庫や洗濯機が2桁伸びてけん引した。暖冬の影響でルームエアコンの出荷台数は減ったものの、高付加価値製品が好調で金額は2カ月ぶりのプラスだった。一方で訪日外国人に人気の炊飯器の出荷台数は11カ月ぶりに減った。
冷蔵庫は24.7%増の295億円で、洗濯機は23.2%増の263億円でともに2カ月連続の2桁の伸びだった。洗濯機は台数ベースでも13.7%増で3カ月ぶりの増加に転じた。ルームエアコンは暖冬の影響で台数ベースでは1.4%減だったが、金額は4%増の431億円でプラスになった。一方、炊飯器の出荷金額は8%増の99億円だったが台数は1.2%減で、11カ月ぶりのマイナスに転じた。JEMAは「インバウンド(訪日外国人)消費の対象が日用品などに移りつつある」と分析している。(日本経済新聞:3月22日)


白物家電について考える。


白物家電の世界需要がどうなのかを確認する。JEMAの資料から、5品目についての世界需要の推移をまとめた結果を下に示す。

■ 白物家電5品目の世界需要推移 (単位:千台)
             2008年   2009年   2010年   2011年   2012年   2013年   2014年
  ルームエアコン 62,574   59,792   71,468   82,547   75,813   81,305   80,482
  電気冷蔵庫   80,943   80,500   84,544   86,733   88,806   90,601   90,212
  電気洗濯機   86,721   85,261   89,168   93,084   93,902   94,190   94,168
  電気掃除機   78,908   77,365   86,079   88,762   88,873   91,669   94,004
  電子レンジ    55,649   51,558   56,154   59,013   60,122   60,828   62,482


それぞれ増えているが、爆発的に増えているというものはない。輸出量が大きく増える環境にはない。日本の企業が日本で製造するのが本筋という時代でもない。主として東南アジアや中国での製造であろうし、日本で製造したくても部品の供給や生産量の問題も出てくるという事情もある。問題の日本国内の出荷実績を下に示す。

■ 白物家電5品目の国内出荷実績 (単位:千台、百万円)
 製品名              2015(台数) 2014       2015(金額)   2014
電気冷蔵庫             3,713    4,143      407,984     450,313
電気洗濯機             4,154    4,720      286,485     303,801
電気掃除機             5,062    5,223      107,435     106,476
換気扇                6,210    6,435      114,800     116,430
空気清浄機             2,097    2,455       55,158      63,914
電子レンジ             3,044    3,087       83,716      81,833
ジャー炊飯器            5,813    5,766      126,223     113,714
トースター              1,951    2,045        8,762      8,515
ホットプレート計           962    1,068        8,834      8,932
ジャーポット             1,934    2,000       14,127      12,996
食器洗い乾燥機           699     751       34,296      36,523
IHクッキングヒーター        713     744       71,988      75,697
電気アイロン            1,627    1,645        7,250      7,301
電気シェーバー          9,061    8,305       52,038      43,876
ヘアドライヤー           4,671    3,925       26,571     19,380
電動歯ブラシ            4,114    2,985       12,664      9,995
電気温風機・電気ストーブ計  1,025    1,223        9,334     12,028
電気カーペット            520      547       6,155      6,540
加湿器                 517     419       5,819      6,048
除湿機                 663     587       15,858     13,947
扇風機                1,647    1,733       14,362     14,565
電気温水器               82      92       15,032     16,776
ルームエアコン           8,104    8,503      663,163    684,378
民生用電気機器計          -      -      2,204,260   2,267,757


国内で2015年に前年より増えているのは、台数でジャー炊飯器、電気シェーバー、ヘアドライヤー、電動歯ブラシ、加湿器、除湿器である。金額では、電気掃除機、電子レンジ、ジャー炊飯器、トースター、ジャーポット、電気シェーバー、ヘアドライヤー、電動歯ブラシ、除湿器となる。訪日外国人を相手にするには、比較的小型のものが期待されるだろう。中国からの旅行者を意識するなら、調理器具関係は必要な機能であるかは置くとして、日本の機械は充実していると言える。
白物家電の売上が伸びる国というのは、豊かさが増している国なのだろう。その先の、一定量になり、機能や性能の要求が増えて、台数は伸びないものの金額が増えるというのが、豊かさの充実した国で、台数も金額も同じ水準で推移するのは、一定水準を超えた国であると想像される。日本は一番最後まで来ていて、日本に訪れて白物家電を購入する人の国は、最初は二番目の国の豊かな人ということだろう。それなら、その国に輸出すれば良いと思うのだが、豊かさなに広がりが出るには時間を要する。特に、中国の様な社会主義国では広がらない可能性さえある。そんな事情を考慮すれば、日本で家電を買おうキャンペーンは、旅行関係の人も含めた日本の経済復興に貢献する手法であると思う。しかし、同時にさもしさも感じるのである。ある国の人が希望する製品があるのなら、その国に届けよう。量が少ないとか、輸送が大変とか、アフターサービスが負担だとか、そう言う問題を解決して経済成長をしてきたのが、少なくとも半世紀前のこの国であった。昔は良かったと語る気はないが、精神は引き継ぎたいと思うのである。


白物家電はどう売るか大変な商品のようだ。東芝が中国企業に売ろうと思う気持ちも分かる。

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