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2016年3月30日 (水)

農薬の価格差、農協内で最大2倍 小泉氏「調査が必要」

自民党が3月30日に開いた「農林水産業骨太方針策定PT」の会合で、トップを務める小泉進次郎・農林部会長が、同じ農薬でも農協(JA)によって価格が最大で2倍近く違うという独自の調査結果を示した。東北・北陸9県、21カ所の農協を対象に、農家に配る農薬予約申込書に書かれた価格をまとめた。農薬144種類の半数にあたる73種類で、最高値と最安値の価格差は2割以上。最も差が大きかったものは、最高値が1621円(3キログラム、配送料・税込み)に対し、最安値は860円(同)と2倍近い開きがあった。小泉氏は「配送コストなどの違いでは説明できないほどの差で、本格的な調査が必要だ」と指摘。農林水産省は、全国の農協を対象に実態調査を始める。
中部地方にある農協組合長は「不透明な流通構造で、正常な競争が働かず、農家は高値で買わされている」と指摘。ある小売業者が全国一律の価格でネット販売を始めたところ「関係者からの苦情が絶えなかった」(幹部)という。農薬などの国内価格は国際的に高く、「国内農業の高コスト体質の一因」とされてきた。不透明な価格構造を明らかにすることで、「価格が高い農協に、値下げ圧力が広がる」(小泉氏)ことを狙う。(朝日新聞:3月30日)


農薬について考える。


農薬の販売については一定の制限がある。除草剤や農業用殺虫剤などの農薬を販売する場合には、府知事に届出しなければならない法律がある。また、、帳簿を備え、農薬の仕入れ量と販売量を記載し、少なくとも3年間保存することが義務付けられている。農薬取締法上の罰則があり、最高で3年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金、特に法人の場合には、最高で1億円の罰金が課される。また、毒物及び劇物取締法上の毒物または劇物に該当する農薬を販売する場合は、上記届出のほかに、店舗ごとに都道府県知事、もしくは保健所を設置する市の市長、または特別区の区長の販売業登録を受ける必要がある。この違反に対しては、毒物劇物取締法上で、最高で3年以下の懲役もしくは200万円以下の罰金となってる。
農薬を的確に選択して、効果的にそして安全に使用するためには専門的な知識が必要である。購入者が必要とするアドバイスが出来るよう、農薬管理指導士、農薬安全コンサルタント、緑の安全管理士、農薬適正使用アドバイザーといった資格者が、販売に携わるよう仕組みとなっている。この資格を有した人が販売店にいるのだろうが、十分に機能しているという訳では無いようだ。資格制度が複数あるし、必須でもないのであれば、世の中の役に立つのは、劇毒物の安全上必要な管理くらいではないかと思う。

日本で使用される農薬は安全上の問題が非常に低いものになっているが、世の中は無農薬を好む傾向は変わらない。野菜の残留農薬を気にすれば、コンビニエンスストアで販売されているお弁当や、惣菜を食べるのは躊躇われることだろう。他にも気にし出せばきりがないくらいあるが、食中毒が減ったり、味の劣化が少なかったりするのは、添加剤の効果であるし、添加剤による健康影響も受け入れ可能なレベルと判断されている。農薬の危険性も食べる分には同じようなものだろうが、生産者は適切な使用方法を守らないと危険が生じる。消費者というアマチュアと同じだと、生産者というプロフェッショナルが思ってはいけない。必要な情報の入手は、現品購入時に実施可能なようにするのは当然で、それに沿った考えとして農薬の資格制度があるのだろう。しかし、その志の通りに機能しているというのには疑問がある。現状を理解していない者が制度設計をすれば必ず発生する不具合になっていそうである。
日本の農業は、専門的に特定の野菜の大量栽培を行うのと並行して、少量の多品種の野菜の栽培を行う。これは日本の気候が様々な野菜の栽培が可能であることと、限られた面積で生産性を上げようとすれば必然的な結果である。大量栽培品の農薬に関しては、農薬販売者より生産者が詳しい状況があり、少量の方は種類が多くて分からない農薬も出ることだろう。

記事の中で、「不透明な流通構造で、正常な競争が働かず、農家は高値で買わされている」という意見がある。高値である結果を聞かされて、前の原因を推定しただけのことで、不透明であるか、競争が働いていないかは分からない。競争が働かない市場構造であるのは予想できることで、不透明なのは知らない人には当然のことである。記事の農薬の価格差が大きいものが、その地域で売買されているか量の話も聞かずに適正価格もないものである。


JA経由が高いのは事実である。そんなこと自民がいったらダメでしょう。

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