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2016年3月 9日 (水)

良品計画の営業益最高に16年2月期、330億円強

「無印良品」の良品計画は、2016年2月期の連結営業利益が前の期比4割増えて330億円強になったようだ。3期連続の最高益で、1月に上方修正した業績予想(330億円)を上回る。積極的に新商品を投入した中国をはじめ、国内外で売り上げを伸ばした。
売上高は15%増の3000億円強(予想は18%増の3072億円)だったようだ。食品や生活雑貨などの新商品の効果で、中国の既存店売上高は2ケタの伸びとなった。昨年、上海最大の商業エリアに旗艦店を新設するなど積極的な出店で客層を広げている。国内では、昨年末にかけての暖冬で手袋やマフラーなど冬物衣料の販売が振るわなかったが、化粧水や「体にフィットするソファ」などの定番商品が伸びて補った。「こだわりたいね」と銘打った品質重視アイテムの構成比率が高まり、客単価も向上した。国内の既存店売上高は5%程度伸びたとみられる。衣料品の不振で国内事業の収益は社内計画を下回ったとみられるが、保守的に見積もっていた海外事業の業績が想定以上に良かった。好調の中国では年40店規模の新規出店を計画している。17年2月期も増収増益を持続する見通しだ。(日本経済新聞:3月9日)


良品計画について考える。


無印良品を扱う良品計画である。決算の推移から確認する。結果を下に示す。

■ 良品計画2月期連結決算推移 (単位:百万円)
   年    営業収益   営業利益  経常利益  当期純利益
  2015    260,254    23,846    26,602    16,623
  2014    220,620    20,916    23,047    17,096
  2013    188,350    18,351    19,760    10,970
  2012    178,186    15,438    16,135    8,850
  2011    169,748    13,900    14,229    7,859
  2010    164,341    14,134    14,608    7,506
  2009    163,757    17,223    17,358    6,936
  2008    162,840    18,579    18,666    10,689
  2007    157,063    16,582    16,931    9,313
  2006    140,890    15,234    15,653    9,344
  2005    128,468    11,478    11,840    6,347
  2004    119,827     8,790     9,003    4,695
  2003    115,110     6,750     7,134    2,350
  2002    119,892     5,514     5,677     13
  2001    115,554    11,588    11,669    5,688
  2000    106,959    13,437    13,360    5,879


10年前の2倍の売上になっている。利益も相応に伸ばしている。何が重要な品目なのか分からないが、衣料品や生活雑貨であるような気もするが、食品や化粧品の売上高も多くあるようだ。キャッシュフローの推移もまとめた。結果を下に示す。

■ 良品計画2月期キャッシュフロー推移 (単位:百万円)
   年    営業活動  投資活動   財務活動  現金期末残高
  2015    14,619    -22,193    11,377    30,464
  2014    15,117    -17,842    -5,385    25,001
  2013    13,176     -4,945    -2,540    31,397
  2012     9,729     -4,747    -3,120    24,858
  2011     7,155     -3,381    -6,075    23,244
  2010    11,546     -5,135     -2,779    26,108
  2009    11,321    -10,845    -3,104    22,222
  2008    14,971    -10,296    -1,035    26,748
  2007    11,448    -10,513    -1,861    23,414
  2006    11,174     -3,282     -974     24,063
  2005     8,375     -3,577      348     16,961
  2004    11,423     -2,239    -4,221     11,776
  2003     8,531     -1,514    -3,684      6,844
  2002     5,595     -4,041    -1,436      3,649
  2001     5,634     -9,326      363      3,478
  2000     9,914     -3,950    -3,159      6,780


積極的に投資するフェーズに入っている様子が分かる。期末の現金残高が増えてきているので妥当な選択であるのだろうが、営業活動によるキャッシュフローの増加が判断に困るレベルである。自社ブランドの製品を販売しているといっても、有名メーカからのOEMであるから、劇的に増えるという商売でもないように思う。事業セグメントに関する情報はなかったので、地域セグメントについて推移をまとめたのが下である。営業収益、利益の順に示す。

■ 良品計画2月期地域セグメント営業収益推移 (単位:百万円)
   年      国内    欧州地域  アジア地域  その他
  2015    172,140    11,449    62,258    3,410
  2014    161,105    9,933    34,493    2,389
  2013    151,034    7,931    19,272    1,287
  2012    146,474    7,749    15,144    1,050
  2011    150,030    7,868    10,964     884
  2010    146,818    8,031     8,630     861
  2009    149,900    6,676            7,180
  2008    146,835    9,522            6,481
  2007    142,210    9,758            5,094
  2006    129,400    7,285            4,203
  2005    119,368    6,221            2,878
  2004    112,201    5,813            1,811
  2003    107,910    5,659            1,540
  2002    113,473    5,606             813
  2001    110,876    4,676               2
  2000    103,569    3,390               0

■ 良品計画2月期地域セグメント利益推移 (単位:百万円)
   年      国内   欧州地域  アジア地域 その他
  2015    12,493     -82     7,310     38
  2014    13,956     250     3,808     82
  2013    14,868     228     1,542     77
  2012    12,318     561     1,117     65
  2011    12,303     515     1,243     -38
  2010    13,265     345      742    -126
  2009    16,600     306             316
  2008    17,607     555             416
  2007    16,257     154             155
  2006    15,119     -35             155
  2005    11,033     126             324
  2004     8,467     154             169
  2003     6,699     -147             191
  2002     6,804    -1,384              31
  2001    12,170     -750            2,285
  2000    13,556      -62              79


営業収益の増加の割合としては、圧倒的にアジアが大きい。欧州は日本の一割にも満たないが、アジアは日本の三割を超えるまでに成長している。利益で見るとより顕著な差があり、日本の利益は増加していないが、アジアは大きく伸ばしている。アジアの中で、中国の占める割合は大きい。
前期の営業利益が238億円で、今期予想が330億円だという。国内の利益は大きく変化していないとなると、利益の差額はアジアで生んでいるのだろう。ということはアジアの利益は73億円から170億円になるということである。営業収益は625億円が1,000億円になると見込まれる。
中国などのアジア地域で作って、日本で売るという商売から、アジア地域で作ってアジアで売るという商売にシフトしているということだ。ということは、安いことを武器にした時代から、安くて良い品を売るという時代になったということで、これは商売として健康的な方向であるとは思うが、投機的ないしは国際的な政治力に大きく影響される為替の影響を複雑に受けるということで、経営者に求められる資質は高くなるということなのだろう。


無印には、安くて結構良い文具があると思う。買う機会は少ないが。

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