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2016年2月18日 (木)

USJ沖縄、撤回含めて検討 運営会社の買収が影響か

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)を運営するユー・エス・ジェイが、沖縄県で新設するテーマパークの計画について、撤回を含めて検討していることがわかった。同社を昨年に買収した米メディア大手のコムキャストが、採算面などで難色を示しているとみられ、投資効果を見極めて最終判断する。
計画は昨年3月に示され、沖縄美ら海水族館などがある国営海洋博公園(沖縄県本部町)が有力な候補地。沖縄の自然を生かした施設で、2020年ごろの開業をめざしていた。沖縄振興策として政府も注目し、菅義偉官房長官が候補地を視察するなど後押しする姿勢を示していた。しかし、USJの運営会社は昨年11月にコムキャストに買収され、社長もコムキャスト出身者に代わった。今月1日の就任会見で「(沖縄パークは)社内で議論中で、コメントできない」と話していた。菅官房長官は2月18日の会見で撤回の可能性について、「話は聞いていない。政府として全面的に支援をする従来の方針に変更はない」としたうえで、「民間の判断だと思う」と話した。(朝日新聞:2月18日)


テーマパークについて考える。


米国のテーマパークというのは、極度に人工的な作り物として存在する。可能なら、気温や湿度も、日照や星空さえも制御したいと考えているのだろう。人間の想像力の限界を認識する立場を取るので、自然との協調と方が創造性が発揮されるものだと思うが、近代に知恵によって発展したと信じる国の事業というのは、歴史や伝統にもたれかかるという思想は採用しないもののようだ。
人工的な施設に、沢山の人が集まってお金を落とせば収支が合うという発想である。ビジネススクールの課題のように、いかに集客が期待されるかと精緻な計算をするのが米国企業というものである。日本の政治家は、算盤尽くの米国企業なら資金を掛けて誘致をすれば乗るだろうと思ったに違いない。しかし、長期的な収支を考えると期待されるレベルに達しないという結論に至っているようだ。千葉のディズニー施設にしても、大阪のUSJにしても都市部に位置してアクセスに有利な場所である。沖縄の場合には、沖縄県の人口が少なく、県外からの観光には少し遠い。海外からの集客がどのくらい期待されるかというと、他の観光資源と協調がなされないと難しい面がある。海水族館や海洋博公園の集客力はテーマパークの採算にある集客力とは大きく劣るという判断があるのだろう。そもそも沖縄は台風の通り道で、梅雨時期の天気の悪さも考えると、人工的なテーマパーク建設と気象条件が合致しない。

菅の「民間の判断だと思う」のは当然で、民間以外の圧力があったのなら大変な問題である。金さえ出せばなびくと信じる牧歌的な日本の政治家には理解出来ないのだろうが、儲かるか否かには厳密解を求めるのが米国資本の基本である。沖縄に基地負担に関わるアメとムチの考え方なのだろうが、アメは単独で美味しくなければ競争力がない。半世紀前の政治家の発想から抜け出せない。抜け出せない自覚があるのなら、別の考え方も出てくるだろうし、他人の知恵を借りるという発想も出てくるものだ。愚かである。
沖縄を観光でしか計れない政治家は、その頭を切り替えねばならない。年間で見た場合に観光のみで暮らすというのは気象的に難しいからである。小さな規模でなら成立するが、規模の拡大に馴染まないのである。政治家は基地の替わりを提供するなら、本来なら、地理的な条件を利用して、東南アジアとの貿易の拠点が好ましい解になる筈だ。日本の高級な野菜や果物を輸出する窓口にし、東南アジアからも輸入するという方式である。ただ輸出するだけでは東京でも大阪でも同じだから、東南アジアのバイヤーが買い付けをする市場機能を置けば意味合いも変わってくる。TPPで日本の農業の再構築を口にするならそれくらいのことを考えねばならないだろう。


六次産業というのはみっともない言葉だ。

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