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2016年2月22日 (月)

小僧寿し、アスラポート系の傘下に

持ち帰りすしの小僧寿しは2月22日、居酒屋などを展開するアスラポート・ダイニングのグループ会社で食品卸の東洋商事(東京・品川)が18日付で筆頭株主になったと発表した。人材派遣の夢真ホールディングスの佐藤真吾会長が事実上、同社の株式の13.76%を保有して筆頭株主だったが、約8億円で全保有株式をアスラポートグループに売却した。夢真HDの佐藤氏は14年8月から15年3月にかけて小僧寿しの社長も務め、経営再建を進めてきた。だが、15年12月期も黒字化できず、6期連続の最終赤字となった。今後はアスラポートグループが経営再建を進める。(日本経済新聞:2月22日)


小僧寿しについて考える。


小僧寿しは、過去に経営方針についての意見を公募するという記事で扱った。こんな間抜けな話を本気でする会社は、倒れるか、急速に回復するかだと思った。実際のところ、倒れたも同然の状況であったので、何かしなければならない状況というのが正しい認識だろう。決算の推移を確認する。下に結果を示す。

■ 小僧寿し12月期決算推移 (単位:百万円)
         売上高   営業利益  経常利益  四半期純利益
  2015年    6,054      87     55       -63m
  2014年   12,068    -885    -958     -1,546
  2013年   15,593    -614    -632     -1,684
  2012年   20,199    -644    -611      -878
  2011年   20,447    -140     -91      -907
  2010年   22,354    -398    -314      -766
  2009年   24,648     228      355        60


2015年の利益に改善が確認できる。これは不採部門の大幅な切り離しの結果である。この結果には当然のことながら売上高の減少に表れている。前年のおおよそ半分というのは店舗閉鎖の規模の大きさを窺わせる。懐具合を確認した方が良いと思い、キャッシュスフローの推移を下にまとめた。

■ 小僧寿し12月期キャッシュフロー推移 (単位:百万円)
          2008年   2009年  2010年   2011年  2012年   2013年   2014年   2015年
  営業活動   -154    235    -830    -408     -375   -2,011   -1,176    -440
  投資活動   -270   1,094     47     61    -1,009     602     148     149
  財務活動   -340    -549   -135    -146     1,105     412    1,247    -205
  期末現金   2,944   3,724   2,805    2,312    2,034    1,037   1,257     760


営業活動でキャッシュが入ってこない状況は依然として残っている。それでも、社内の資金が枯渇するまでには至っていない。それでも2015年の期末現金が、2011年の1/3以下になっている。投資活動など控えて久しいし、不採算部門の切り離しと同時に売れるものは売ってきた結果であるから、営業キャッシュフローがマイナス4億円の会社で、8億円の手許にある現金で会社を回復させなければならないというのが、経営者に対する課題として提示されたということである。借入金を増やすという方法もあるが、この延命は会社にも世の中の為にもならないというのが相場である。
小僧寿しのセグメント売上高と利益の推移を確認する。下に結果を示す。

■ 小僧寿し12月期決算セグメント売上高推移 (単位:百万円)
      持ち帰り寿し事業等  寿しFC事業
  2015年     4,621      1,433
  2014年     9,106      2,963
  2013年    12,366      3,228
  2012年    13,540      2,364
  2011年    13,898      2,234
  2010年    19,962      2,393
  2009年    21,878      2,770

■ 小僧寿し12月期決算セグメント利益推移 (単位:百万円)
      持ち帰り寿し事業等  寿しFC事業
  2015年     120       286
  2014年     -85       -201
  2013年     -172       168
  2012年     -40        80
  2011年     231       225
  2010年      50       196
  2009年     545       282


持ち帰り寿し事業等と寿しFC事業の他のセグメントもあったが、無くなっているので省略した。持ち帰り寿しが主力事業であるのだが、事業縮小の対象にもなっている。2009年の1/4以下になっている状況は、持ち帰り寿しという商品が、小僧寿しの様な形態の店と、回転寿しのテイクアウトとで競合する状況が生じている。回転寿しチェーンの決算資料を確認したが、店内での飲食とテイクアウトの割合についての発表資料は見付からなかった。回転寿し店のテイクアウトに関する広告を見掛けるから期待されるものなのだろう。回転寿しに客を取られたかは分からないが、小僧寿しのイメージがスーパーの寿しと近く、回転寿しの方が少し高級となっているのではなかろうか。他にこれといった事業を持たず、本業の市場環境が悪いとなると、経営資本が変わっても再生は手こずる可能性が高いようだ。


ドラえもんずしが無くなった頃から業績が悪くなったのか。

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