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2016年1月 7日 (木)

WTI原油が12年ぶり安値 時間外で一時32.1ドル

ニューヨーク先物市場のWTI (ウエスト・テキサス・インターミディエート) 原油は1月7日の時間外取引で一時、1バレル32.1ドルと2008年のリーマン・ショック時につけた安値 (32.4ドル) を下回った。03年12月以来およそ12年ぶりの安値を記録した。
すでに中東産ドバイ原油、北海ブレント原油といったアジアや欧州の指標原油はリーマン後の安値を下回っている。WTIも下回ったことで、世界の3大指標原油がすべて04年以来の低水準になった。(日本経済新聞:1月7日)


原油価格について考える。


原油価格の指標として用いられているのは、アメリカのWTI価格、北海ブレント価格、これらを反映して決まる中東ドバイ価格の三つが一般的とされる。日本は中東からの輸入が大多数であるし、WTIは産出量が少なく世界市場の少数でしかないとしても、重要な指標と位置付けられている。WTIの推移を確認する。下に示す。
Wt_1_2
2010年までは年間平均で、それ以降は月平均でまとめてある。32.1ドルがすごいのはもちろんだが、年間平均として2015年に50ドルを下回っていることである。2004年に41ドルであったから、それ以来のことである。2000年以降価格が上昇基調であったものが、2014年以降急落している。欧州の経済状況の不安定さや、中国の景気低迷もあるし、シリア情勢の深刻化は最大の景気低迷要因である。それらを含めて、サウジアラビアが減産すれば価格も下げ止まるのだろうが、いっこうに減産する気配がない。アメリカのシェールガス対策としての政策であるという見方もあるようだ。アメリカのシェールガスの損益分岐点は原油価格40~80ドルの間に八割があるという。40ドルを切る状況では生産継続可能なものが例外的な位置付けになるだろう。サウジアラビアの狙いがどこにあるのか分からないが、もしかしたら見ている相手はアメリカではなくISなのかもしれない。彼らの盗んだ原油 (適切でない可能性もある) を闇で売る市場を壊滅させるには、原油安というのがもっとも効果的である。それだけで解決するものでもないが、国内の景気低迷があるのに突き進む理由があるのだろうと想像させる。
サウジアラビアとイランが対立しているのを、スンニ派対シーア派の宗教対立と見るのも正しいし、中東の支配をめぐる対立というのも正しいだろう。この中東の二大国の対立により、日本への石油供給に不安が生じるから、ホルムズ海峡に自衛隊を派遣すると言い出すかと持ったら、そんなことはなかった。あの話は済んだことのようだ。それで良いのかと、思う人も永田町にはいないようだ。対立で原油が上がった訳では無いという理屈もあるのだろうが、随分と経済原理主義で国政を行っているものだと感心する。それなら、憲法改正もないものだろうと思うのだが、あっちの原理主義は、辻褄が合わないことを将軍様の意向で修正するものであるようだ。難解である。


週刊文春で、人気ロックバンド・ゲスの極み乙女。のボーカル、川谷絵音とタレントのベッキーの交際が報じられた。川谷は既婚者だそうだ。倫理的にどうなのかという意見はあるだろうが、まあ、他人の話であるからそれ以上のものでもない。ベッキーというのは現在大変人気のタレントでCMを10社出演している。テレビのレギュラーが9本、ラジオが1本あって、CDも発売しているが、基本的にはCMタレントと思って良いだろう。所属すサンミュージックの売上の半分くらいがベッキーという話があるから、芸能事務所にとっては深刻な話である。サンミュージックの売上高は公表されていない。
もう一方のゲスの極み乙女。であるが、SPACE SHOWER MUSICととマネージメント契約している。この事務所は、スペースシャワーネットワークの音楽ソフト事業本部のサービス名称である。スペースシャワーネットワークは株式を上場している。決算推移を下に示す。

■ スペースシャワーネットワーク3月期決算推移 (単位:百万円)
         売上高   営業利益 経常利益 当期純利益
  2012年   11,022      20      42      79
  2013年   11,658     326     341     166
  2014年   11,638     211     227      86
  2015年   11,759     226     231     113

110億円の売上高の音楽ソフト事業部ということである。安定しているという言い方で外れていないだろうが、成長性に乏しいということも可能である。サンミュージックが失った利益をスペースシャワーネットワークに請求したいところだろうが、そうもいくまい。気軽に払える規模の会社でもない。
CMタレントのベッキーが1社2,000万円で契約している (安く見積もっている) とすれば、2億円の契約金がサンミュージックに入る。今回の騒動で、CM契約を切る会社も出るだろうし、違約金が生じる場合もあるだろう。多くは次回の契約を躊躇うことだろうから、違約金がなくても来年以降は苦しいことになる。サンミュージックで似たことがあったと思い起こしたら、酒井法子の覚醒剤問題があった。事務所の管理能力を問われることだろう。そこで、スポンサー説明の為に事務所で、ベッキー記者会見を開いたということなら、一定の学習効果はあるようだ。もともと、ベッキーが激務になったのも、酒井の起こした問題の穴埋めであった可能性もある。ということは、次の穴埋めは、ダンディ坂野がするのだろうか。


芸能事務所の将来というのは、原油先物以上に見通しが悪い。

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