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2016年1月13日 (水)

テスラ、米でEV販売首位に 15年

2015年の米電気自動車(EV)市場で米テスラ・モーターズが日産自動車を抜いて首位になった。原油安はEVの逆風となり、EV全体の販売台数は前年比5%減の11万6548台だった。高級車のブランドを確立したテスラは販売を大きく増やして22%のシェアを獲得し、自動車大手の強力なライバルとなり始めている。
米調査会社インサイドEVsがプラグインハイブリッド車を含むEVの販売動向をまとめた。テスラのEVセダン「モデルs」は49%増の2万5700台で、43%減の1万7269台だった日産の小型EV「リーフ」を大きく引き離した。独BMWの「i3」や伊フィアットの「500e」などブランド力の高い欧州メーカーが直接競合する小型EVの販売に力を入れたことも日産のシェアを奪ったようだ。米ゼネラル・モーターズ(GM)の「ボルト」やトヨタ自動車の「プリウスPHV」は製品サイクルの末期にさしかかり、販売が落ちている。自動車各社は1月に開催された米家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CEs)」に出展し、EVの新型車を相次いで発表した。EVの世界市場は成長し、車種は増え続けている。シェア争いは16年も激しくなりそうだ。(日本経済新聞:1月13日)


アメリカの電気自動車について考える。


アメリカの2015年自動車新車販売台数は、乗用車が7,740,912台、小型トラックが9,729,587台で合計17,470,499台となっている。景気による影響があるが、乗用車が800万台、小型トラックが900万台と思っておいてそれほど外れない。小型トラックが多いのは、アメリカではピックアップトラックを選ぶ傾向が高いという理由による。説明になっていないのは承知しているが、途上国でいろいろと使えるピックアップトラックを選ぶのには理由があるが、先進国のアメリカでそんな理由もないだろう。ある種の成功の証になっているし、F-150に乗るものなのだそうだ。馬車のようなクルマが好きだということで納得することにしよう。
記事ではEVの販売台数を116,548台ということだが、モデル別の台数を確認しようと、EV SALES の公表している数字は、115,155台となっている。差が何によるのかは分からないが、2015年の上位モデルの販売台数推移を下に示す。

■ アメリカのEV販売台数モデル上位推移
   年              2015       2014      2013      2012
  TOTAL           115,155     119,804     96,034     54,683
  -----------------------------------------------------------------
  Tesla Model S        23,518      17,300     17,650      2,303
  Nissan Leaf         17,269      30,200     22,610      9,819
  Chevrolet Volt       15,393      18,805      23,094     23,461
  BMW i3            11,024      6,092       ―        ―
  Ford Fusion Energi      9,750      11,550      6,090
  Ford C-Max Energi      8,275      8,433      7,154      2,374
  Fiat 500e            6,194      1,793       645       ―
  Volkswagen e-Golf      4,232       357      ―        ―
  Toyota Prius Plug-In    4,191      13,264     12,088     12,750
  Chevrolet Spark EV     2,629      1,145       539       ―
  BMW i8             2,265       555       ―        ―

リーフの台数は抜かれたといっても上位である。そうはいっても、乗用車800万台の市場規模で10万台強の台数に過ぎないEVは特殊な領域に留まっているとも言える。アメリカでは州が国と同じだから、環境に対する法律が異なっている。カリフォルニア州では、一定程度のZEVを販売する義務を課すことが決まっている。ガソリンが安い国で、大きなピックアップトラックが沢山売れている国で、そこで環境性能が重視されている。販売する側には明確な論理がある。一方で、購入側の論理としては、生活環境への影響が懸念されるというのも弱い動機としてあるが、高価な自動車が売れる理由として、環境を気にしている人に見られたいという欲望を満たすからだろう。ひとしきりプリウスがハリウッドの催し物で良く見掛けたのも、良い人に見られたい欲望に最適だからだろう。BMW i8 は炭素繊維を用いた、フェラーリと同じように扱われるべき存在である。価格もそのレンジである。それが2000台売れるのがアメリカという市場である。プリウス プラグインハイブリッドはモデルチェンジが予定される時期になったことで販売台数を落としたという見方であるが、良い人に見られる可能性が低くなったことが大きな要因である。ガソリンが安く、大きなクルマが好きな人の国である。燃費が良いだけでは売れない。ZEVの対象になることが、良い人に選ばれる最低要件であろう。
800万台乃至は1700万台の新車販売台数で、高々10万台に過ぎないのでは、環境改善への影響もまだまだである。しかし、千里の道も一歩からでもある。


カリフォルニアに水素ステーションが広まるのはいつなのだろうか。

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