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2015年12月 3日 (木)

デニーズが郊外型カフェ 「白ヤギ珈琲店」チェーン化にらむ

ファミリーレストラン「デニーズ」を展開するセブン&アイ・フードシステムズは郊外型カフェ店を始める。コーヒーやアルコールの品ぞろえを厚くし、ソファなども用意して、くつろげる場所としてシニアや女性客の需要を取り込むのが狙いだ。12月3日に1号店を東京都世田谷区に開き、多店舗化も検討する。
カフェ「白ヤギ珈琲店多摩堤通り店」はデニーズの店舗跡に開く。メニューは豆の品種やいれ方が選べるコーヒーや生麺を使うパスタなどの料理、注文後に生地から仕込むパンケーキなどのスイーツを充実させた。ボトルワインをそろえるなど「ちょい飲み」にも対応する。店内はデザイン性に優れたソファや電源付きの席を置くほか、仕切られたパーティースペースも用意する。客単価は昼食で約1200円、夕食で約1500円を見込んでいる。(日本経済新聞:12月3日)


ファミリーレストランについて考える。


白ヤギ珈琲店の既存店について確認した。記事の多摩堤通り店より前に開店していたのが五店舗あった。下に店名と所在地を示す。

■ 白ヤギ珈琲店の既存店・所在地
  アリオ市原店        千葉県市原市
  札幌店            北海道札幌市中央区
  グランツリー武蔵小杉店 神奈川県川崎市中原区
  屯田店            北海道札幌市北区

どの店舗もイトーヨーカ堂関連施設の中に入っている。コーヒー店の検討をする店舗の位置付けであったのだろうと想像される。郊外カフェとしては、コメダ珈琲店や星乃珈琲店が店舗を広げており、ファミリーレストランの売上が伸びない中で、新たな市場として注目されている。郊外店の最初の事例として、デニーズ多摩堤通り店は今年9月に閉店している。近いところを確認すると、用賀店が2012年に閉店している。ここの跡地はセブンイレブンになっていた。追加確認をする。セブン&アイHDの決算資料から、デニーズを含むレストラン事業部の店舗数推移をまとめたのが下である。

■ セブン&アイHD レストラン事業部店舗数・2月期売上高推移
   年    店舗数   売上高(百万円)
  2006    702      94,473
  2007    692      92,788
  2008    674      94,392
  2009    595      84,109
  2010    525      69,394
  2011    489      63,668
  2012    486      60,821
  2013    476      61,011
  2014    474      61,539
  2015    473      62,496
                  ※ : 2006,2007年はデニーズのみの数字

デニーズについて2008年に、3年掛けて不採算店130店舗を閉鎖する計画を発表している。店舗数については発表した数字以上になっているから、着実に実行していると言える。デニーズは首都圏中心の店舗構成になっていて、上位3県は、東京都(117)、神奈川県(69)、千葉県(47)となっている。若者の自動車離れの話と同じ理由に原因を求められるのかもしれないが、この手の論理は結論ありきの流れになりそうなので止めにする。
現実問題として、不採算店を閉鎖した当然の結果として売上高は低下している。それも底をついたようで、緩やかな上昇が出てきている。ただし、従来の様に店舗を増やすというのでは難しいというところに、ファミリーレストラン経営の深刻な問題がある。
他の会社の郊外型カフェとしては、コメダ珈琲店、星乃珈琲店が店舗網を広げていて、すかいらーくもむさしの森珈琲の1号店を出している。レストランでは和食メニューの充実の流れもあるようだから、地域ニーズを考慮して店舗の転換を進めるということになるのだろう。逆に言えば、ここに解を求めるよりないということのようだ。
会社の発表資料を転載する。

「白ヤギ珈琲店」は、本格的な珈琲が気軽に楽しめるコーヒー店です。看板メニューは、豆の個性を引き出したハンドドリップコーヒーと、滑らかなフォームドミルクのカフェラテ。丁寧に淹れたコーヒーによく合う、こだわりのフードメニューも豊富に取りそろえました。
「白ヤギ珈琲店 多摩堤通り店」は、多様化するライフスタイルに対応できるお店づくりにこだわりました。
モーニングは、ドリンクやパンが選べる『白ヤギモーニング』や『石窯ブールのフレンチトースト』の他、和食派にうれしい『おばんざい朝食』もご用意。
ランチメニューのおすすめは、サラダ・ミニグラタン・ドリンクがついた『白ヤギプレート』です。また、ランチタイムは17時までですので、ちょっと遅めのランチもお楽しみいただけます。
ディナータイムでは、前菜やパスタ、肉料理など、ビールやワインとも相性の良いメニューをラインナップ。ゆったりとしたくつろぎの時間をお過ごしください。


コーヒーを売る、アルコール飲料も売るというのがファミリーレストランの新たな業態のようだ。つまるところ、長っ尻の客に期待するということである。一般的な表現をすれば、客単価を高める方針を取るということだ。この国では、高い料金と安い料金との極端に分化していくようである。それも極端な気もするが、それよりないという判断には反論できない。


ヤギ飼いの少年が興奮してとびはねているヤギを見つけないと商売にならないのが物悲しい。

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