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2015年12月25日 (金)

新聞社の売上高

新聞社の売上高について考える。


今年最後のブログなので、一年中引用ばかりしていた新聞に敬意を表して、新聞社の状況について考えることにする。新聞発行会社の経営比較を行うつもりでいたが、どの会社も株式を公開していないので適当な資料が見つからなかった。そこで、全体の傾向について新聞協会経営業務部調べの数字を下に示す。

■ 新聞社の総売上高の推移 (単位:億円)
    年     社数    総売上高   販売収入 広告収入  その他収入
  2014年度    92    18,266    10,765    4,188    3,313
  2013年度    92    19,000    11,309    4,417    3,274
  2012年度    93    19,156    11,519    4,458    3,178
  2011年度    93    19,534    11,642    4,405    3,487
  2010年度    94    19,375    11,841    4,505    3,029
  2009年度    96    20,024    12,087    4,785    3,152
  2008年度    97    21,387    12,317    5,674    3,396
  2007年度    97    22,490    12,428    6,646    3,416
  2006年度    96    23,323    12,521    7,082    3,720
  2005年度    96    24,188    12,560    7,438    4,191
  2004年度    96    23,797    12,573    7,550    3,674

11年間に24%の売上高減となっている。販売収入は15%減であるが、広告収入は45%減となっている。その他の収入の方も減少している。不動産収入が多いだろうから、世の中の刑期が悪い期間は、その他は伸びないと考えて良いだろう。利益はこっちが大きいというのが、大手の新聞社で良く見掛ける経営事情ではある。それでは、発行部数の推移はどうなっているかを確認した。新聞協会の発表値を用いた。

■ 新聞の発行部数推移 (単位:千部)
   年       合計     一般紙   スポーツ紙
  2015年    44,247    40,692    3,555
  2014年    45,363    41,687    3,676
  2013年    46,999    43,126    3,873
  2012年    47,778    43,723    4,055
  2011年    48,345    44,091    4,254
  2010年    49,322    44,907    4,415
  2009年    50,353    45,660    4,693
  2008年    51,491    46,564    4,928
  2007年    52,029    46,963    5,066
  2006年    52,310    47,057    5,254
  2005年    52,568    47,190    5,378
  2004年    53,022    47,470    5,552
  2003年    52,875    47,283    5,592
  2002年    53,198    47,390    5,808
  2001年    53,681    47,559    6,122
  2000年    53,709    47,402    6,307

上の11年に相当する期間で比較すると、一般紙は14%減であるのに対し、スポーツ紙は33%減である。これは大変な状態だろうと想像して、それぞれのスポーツ紙の発行部数を確認してみた。数字は各社の公称発行部数である。下に結果を示す。

■ スポーツ紙各社公称発行部数 (単位:千部/2015年4月)
  スポーツニッポン    1,772
  日刊スポーツ       1,662
  スポーツ報知       1,427
  サンケイスポーツ    1,272
  東京スポーツ       1,530
  合計            7,762

合計数が2015年の数字の2倍になっている。印刷した数と考えて良いだろう。矛盾は他にもあって、日刊スポーツが最大の発行部数のスポーツ紙としているのに、スポーツニッポンの方が多いというのもある。過去の数字を見ると、同じくらいではあるが、日刊スポーツの方が多いということのようだ。なお、数字ががなかった デイリースポーツは、670千部くらいといわれる。
スポーツ紙の内容は、野球、ギャンブル、風俗(アダルト)、芸能の組み合わせになっている。風俗欄は宅配用ではテレビ欄に置き換えられるし、近年の社会状況により掲載していないスポーツ紙もある。この他に、サッカーも相撲も扱うのであるが、基本構成がこうなっている。部数の減少には、野球人気の低迷も影響しているが、速報性に優るインターネット環境、とりわけスマートフォンの普及が大きく影響しているだろう。紙面の扱いが難しいスポーツは、オリンピックのような一過性であればなんとでもなるが、継続的に扱うとなると人気を得るまでには至らないだろう。
価格を考えると、特定のスポーツに強い関心があれば専門誌の方が良いという判断もあるだろう。速報性でインターネットに負けて、専門性で週刊や月刊の専門誌に負けては売るのは難しい。公営ギャンブルも売上を落としている中では、こちらの市場も期待できない。芸能も御用メディアとして情報を流すだけでは、差別化は成立しない。なんとも難しい環境である。

仕事帰りの夕食か、あるいは昼食でもよい、ラーメン屋でビールを飲みながら読むというのが典型例だろうか。テレビにはプロ野球中継 (高校野球でも良い) が流れている。四半世紀前の光景になっているのかもしれない。ということは、もう四半世紀経てば絶滅する光景である。

2015年分はここまでで、2016年は1月7日頃から再開の予定である。書くこともなくなってきているので、方向性の修正を検討しなければならないが、まあ、そのうち考えることにする。


アクセス数を増やそうと思わないと、だらだらと続けることになる。

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