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2015年11月 2日 (月)

「ボージョレ」初荷、羽田に到着 11月19日解禁

11月19日に解禁されるフランス産の新酒ワイン「ボージョレ・ヌーボー」の初荷3.5トンを搭載した全日空機が10月31日朝、羽田空港に到着した。
ボージョレ地区の生産者団体によると、今年は高温と強い日差しに加え、8月の断続的な降雨でブドウの熟成が進み、滑らかな口触りのワインになったという。初荷は午前6時40分ごろ羽田に到着したワインは貨物ターミナルに運ばれ、税関職員がボトルのラベルと申告書類を照らし合わせた。業界全体の輸入量は、円安による値上げの影響などで前年を下回る見込みという。(共同:11月1日)


ボージョレ・ヌーボーについて考える。


毎年この時期になるとニュースになる話である。ワインに興味もないが、日本では初物が好まれるようだ。昔から初物七十五日などというから、言葉は忘れられても初物を好む文化は残っているようだ。美味い不味いの話ではなく、縁起物ということで尊ばれるという風土が市場を引っ張っているようだ。それにしても、毎年良い話しか聞かない気がするので、確認してみることにした。幾つか表現があるようだが、代表的なものを拾った結果を下に示す。

■ ボージョレ・ヌーボーの仕上がりに関する各年のフレーズ
  2000年    出来は上々で申し分の無い仕上がり
  2001年    ここ10年で最高
  2002年    過去10年で最高と言われた2001年を上回る出来栄え
  2003年    100年に1度の出来、近年にない良い出来
  2004年    香りが強く中々の出来栄え
  2005年    ここ数年で最高
  2006年    昨年同様良い出来栄え
  2007年    柔らかく果実味が豊かで上質な味わい
  2008年    豊かな果実味と程よい酸味が調和した味
  2009年    50年に一度の出来栄え
  2010年    2009年と同等の出来
  2011年    2009年より果実味に富んだリッチなワイン
  2012年    ボジョレー史上最悪の不作
  2013年    みずみずしさが感じられる素晴らしい品質
  2014年    2009年の50年に一度のできを超える味わい

不作であった2012年の他は良い表現になっている。仕上がりというより、宣伝用のコピーということで理解するのが良さそうである。10年に1回以上の品質が、15年の間に6回発生したら恥ずかしいと思うものなのが日本人の感覚だが、ブルゴーニュ地方の人の感覚が異なるのか、間に入った商売人の熱心さなのか、理解が難しい気がする。
さて、そのボージョレ・ヌーボーの多くは日本に輸出される。日本の大手スーパーが大量買い付けをして船で運ぶことで品質に心配があるという話も過去にあったようだ。安くて重い製品を空輸するのは経済的に合わないから、海上輸送というのは選択肢になるが、赤道上を動かすというのが品質への影響が懸念される。ペットボトル入りもあるのだから、縁起物として捉えるのが相当で、それ以上のものでないと理解するのが良さそうだが、フランス人に日本人の初物好きを受け入れて貰うのが難しいのと同様に、ブルゴーニュ地方の人に、ワインだって買った方の自由だという論理は受け入れ難いだろう。そんな日本の輸入量の推移をまとめたのが下である。2008年以降は適当な資料が見当たらず概数である。

■ 日本のボージョレ・ヌーボーの輸入量の推移 単位:ケース(750ML/12)
  2000年    531,200
  2001年    596,600
  2002年    654,600
  2003年    717,300
  2004年   1,043,700
  2005年    975,100
  2006年    955,000
  2007年    688,500
  2008年    540,000
  2009年    450,000
  2010年    590,000
  2011年    600,000
  2012年    517,400
  2013年    520,000
  2014年    468,000

国内の課税移出数量で、果実酒が1998年に116千kLに達したが、その後は少し減って2004年には70千kL、2012年に91千kLとなっている。この市場は消費が大きく伸びる市場にはなっていないから、ボージョレ・ヌーボーが減っていても不思議はない。一時のブームというのはその後減るという宿命を負っている。減らなければブームではないとも言えるのだが。
若いワインを尊ぶのなら、山梨産でも良かろう。山梨ヌーボーなるワインの宣伝もしているが、ヌーボーなる聞き慣れない言葉で宣伝すれば、フランス物が本物で、山梨が二流品の扱いだと消費者に印象付けることになる。もう少し工夫して、初物を表にした方が良さそうである。商売が上手くない。チリ産でもイタリア産もでよいが、日本の物も広めないと市場が拡大しないという自覚が必要なようである。


初物で定着しているのは、初鰹と新茶くらいか。

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