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2015年9月18日 (金)

年金情報流出、厚労相が給与自主返納 村木次官ら戒告

塩崎恭久厚生労働相は9月18日、日本年金機構から大量の個人情報が流出した問題で、同省幹部らの処分を発表した。塩崎厚労相ら政務三役は2014年9月の就任時から15年9月分までの閣僚給与と賞与全額を自主返納する。村木厚子事務次官ら14人を戒告処分などにした。
塩崎厚労相は記者会見を開き、「年金制度に対する国民の信頼を損なうもので、所管する厚労省として深くおわびする」と陳謝した。厚労省が18日発表した情報流出問題の報告書では「情報セキュリティー対策の重要性に関する意識が希薄だった」と総括した。再発防止に向けて一体的に対応する「情報セキュリティー対策室」を新たに設ける。年金機構は今年5月、サイバー攻撃を受け、125万件の個人情報が流出した。(日本経済新聞:9月18日)


役人の処分について考える。


問題が発生したのだから誰かが責任を取らなければならないという論理である。本来は、責任があって、責任を果たせなかった結果として、処分が付いてくるという流れであるが、出だしは不明確なまま、結果責任だけは負うというのが、この国の国家官僚の在り方のようだ。責任を明示しないで、処分を受け入れるというのは、随分と従順な人物によって、この国家の役人は構成されていると感心するのだ。逆に、従順な者でないと生きていけない組織であるのかもしれない。従順でありさえすれば、表面上処分されたにしてても、国民に向けた形式的なものに過ぎず、その後は身分を保証するということなのだろう。こういう組織であれば、組織の内部というか上位の者と懇ろになりさえすれば、生涯において悪くなることはないという素晴らしいシステムに乗ることになる。
処分を行ったことで役所の作業は完了する。これと比べれば、責任の所在は明確にするものの、処分は保留するというのが最も重い処分になる。保留であれば、天下りに差し障りが生じるからである。重いような処分をしても、その埋め合わせを、その後の職を与えることで済ませるという問題が出る。処分を求めた民主党をはじめとする野党は、処分された役人のその後について監視し、情報公開をしなければならない。それでないと、処分ごっこで内部のなあなあでお仕舞いという体質が改善されない。

問題の発端は、千万人の個人情報を管理することへの自覚の無さである。一般国民の個人情報など、1人1円の価値もないだろう。しかし、このレートであっても、百万人ならどうだ。一千万人なら別の付加価値が生まれるというものだろう。街のスーパーのポイントカードが一万枚発行されていて、個人情報保護法の管理対象になっていたとしても、これが漏れた被害などしれたものである。500円の商品券を配れば収まるだろう。厚生労働省ならどうか。一千万人の情報が漏れたことを、対象者に500円の商品券を配るのだろうか。50億円の原資は、大臣のポケットマネーだろうか。まさか、税金では済ませまい。自民党の2014年政党交付金は157億円を超えていたから、これで埋め合わせが出来る。これでは、政党交付金は不祥事対策の保険になってしまうのだが。

情報流出に認識の差があるのは、役人と国民である。役人が特別な存在であり続けることで、役人天国の国家が成立するが、役人以外の国民が望むものでもない。不正や汚職を根絶出来れば、世界にない成功した社会主義国と言える。その上に自民党が存在して、国民を指導し導くというのであれば、その手法を金正恩は学んで主体思想に展開すれば良い。その結果が、北朝鮮が日本並みに暮らしやすい国になるのか、日本が北朝鮮並みに暮らし難い国になるのかは分からない。優秀な国家官僚の意見を聞いてみたいものである。

政治家の手当というのは、良く分からないものであるから、返納してもしなくても大きく違わないかもしれない。役人の戒告処分など (厳重注意もあるということだ) その役所から出なければ不問だろう。このもたれ合いの慣習を改めなければ、処分が意味を持つことなどない。


意識が希薄だったら、扱ってはいけないというのが、市井の感覚である。

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