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2015年8月 4日 (火)

自民・武藤氏、投稿撤回を否定「学生はだまされている」

安全保障関連法案反対のデモをしている学生団体「SEALDs(シールズ)」を、自分中心で利己的とツイッターで批判した自民党の武藤貴也衆院議員(36)=滋賀4区=は8月4日、投稿を撤回しない考えを明らかにした。党本部で記者団に述べた。
武藤氏は7月末、SEALDsの主張について、「『だって戦争に行きたくないじゃん』という自分中心、極端な利己的考えに基づく。利己的個人主義がここまで蔓延したのは戦後教育のせいだろう」などとツイッターに投稿した。この件で4日、「法案が成立しても戦争に行くことはなく、扇動とか間違った情報に基づいて若い人が誤解し、だまされている」と語り、「撤回することはない」と強調した。
取材に対し、SEALDsの中心メンバーの一人で大学院生の神宮司博基さん(26)は「僕らは『戦争に行きたくない』だけでなく『行かせたくない』。自衛官が人を殺すことも防ぎたい。武藤氏の投稿は軽率」と話した。武藤氏への反論の投稿が相次いだことについては、「権力者の戦前回帰ともいうべき発言に多くの人が『危険だ』と当たり前の反応をした」と歓迎した。
菅義偉官房長官は4日の会見で「政府としてコメントしない」と述べ、参院特別委員会で野党に対応を聞かれた安倍晋三首相は「幹事長に任せている」と話した。一方、自民のベテラン議員の一人は「戦争法案と認めるようなもので、議員辞職ものだ」と批判した。(朝日新聞:8月4日)


個性的な発言を繰り返す武藤貴也について考える。


武藤貴也は、1979年5月に現在の北海道釧路市生まれで、北海道釧路江南高等学校を卒業   している。その後、東京外国語大学を卒業(国際法)し、社会人入試で京都大学公共政策教育部に入学、修了(公共政策)している。学歴について、入学卒業の年数が公表されていない。高校卒業は順調に行けば1998年になり、大学卒業は2002年になる。京都大学の大学院の当該コースは2006年4月に設置されているから、ストレートに行くと合わない。ウェブ上の情報を頼りに確認してみると、高校卒業後5年間アルバイトをして、大学に入学したという情報が見付かった。そうすると大学は、2003-2007年ということになる。大学院在学中の2007年に滋賀県議会の少数会派の政策スタッフになったとある。これだと、京都大学に進むにあたって、数年の社会人生活後社会人入試で合格したというのが怪しくなる。アルバイトの期間が不確定なので、それが1年短ければあうのだから、それだけの話なのかもしれない。
高校は国立大学への進学者が多いところではないので、東京外語大に進むのは大変だろう。京都大学の大学院に入るのも大変だろうが、社会人入試制度は難易度が異なるから額面通りに受け入れられないところである。修了しているのだから、勉強はしたのだろうが、情報なしには判断しようがない。大学の専攻も、大学院も何を学んだのか、気にすればどんどん疑問も湧いてきそうである。
この手の不確定な情報を集めるのは、ネットの世界の住人ならお手の物だろう。それが分かったから何が分かるということでもないが、本人が表にしていない状況であるのだから、少しくらい隠したい理由もあるのだろうと思う。

さて、国会議員であるのだから、選挙によって選ばれた結果の立場である。現在に至るまでに三回の国政選挙に立候補して、二回当選している。立候補したのは衆議院の滋賀県第4区である。結果を下に示す。

■ 衆議院議員総選挙 滋賀県第4区
第47回  投票日:2014年12月14  当日有権者数:288,855人 最終投票率:54.92%
当落  候補者名  年齢  所属党派 新旧別  得票数   得票率  推薦・支持
当   武藤貴也  35  自由民主党   前   60,460票  38.7%  公明党推薦
     岩永裕貴  41  維新の党     前   40,993票  26.3%
     徳永久志  51  民主党      新   40,902票  26.2%
     西沢耕一  36  日本共産党   新   13,687票   8.8%

第46回 投票日:2012年12月16日  当日有権者数:289,966人 最終投票率:61.50%
当落  候補者名  年齢  所属党派 新旧別  得票数   得票率  推薦・支持
当    武藤貴也  33  自由民主党   新   57,049票  32.8% 公明党推薦
比当  岩永裕貴  39  日本維新の会  新   47,715票  27.4% みんなの党推薦
     奥村展三  68  民主党      前   44,231票  25.4% 国民新党推薦
     西沢耕一  34  日本共産党   新   12,674票   7.3%
     小西理    54  無所属      元   12,308票   7.1%
 

第45回 投票日:2009年8月30日  当日有権者数:288,796人  最終投票率:53.87%
当落  候補者名  年齢  所属党派 新旧別  得票数  得票率  推薦・支持
当   奥村展三   65  民主党      前   113,801票   57.0%
     武藤貴也   30  自由民主党   新    61,311票  30.7%
     坪田五久男  50  日本共産党   新    19,420票   9.7%
     曽我周作   30  幸福実現党   新    4,971票   2.5%


この選挙区に縁もゆかりもない武藤は、6万票前後の票を獲得し二回当選している。落選した最初の選挙は、民主が圧勝した選挙である。初当選の二回目は、自民、民主、共産に加えて日本維新の会が立候補し、元自民党衆議院議員の小西理も無所属で立候補する中で勝利している。このときは、公明の推薦も受けている。その次の選挙も勝利して現在に至る。小西というのは、郵政選挙で反対票を投じ、離党届を提出し、滋賀2区より立候補するも落選、その後、参議院滋賀選挙区に立候補し落選、そして上記の選挙に立候補したという元国会議員である。地元出身の元自民党が1万票余り、北海道から来た知らない若者が6万票と、小選挙区は組織力がものを言う制度ということのようだ。
武藤は、滋賀県議会の少数会派の政策スタッフというのに大学院時代から関わっているが、この団体が自民党と政策上対立していた嘉田由紀子知事を支持する会派であった。それが自民党公認になることに反対もあったが、当初予定していた候補者が立候補を辞退したことで回ってきたという事情のようだ。落選しても実績が示されれば、次の選挙で公認を得る必然性が生じる。なかなか運が強い人のようだ。

武藤は、文化芸術懇話会という先ごろ話題になったアナーキーな勉強会に名を連ねている。問題になっていろいろ処分が発生しているにも関わらず、問題発言を繰り返す学習能力の乏しい、というか社会適合性に欠ける集団である。集団的自衛権というのを、先制攻撃と読み違えている可能性さえある。
アナーキーな国会議員が、議事堂周辺に集まるSEALDsから意見を聞こうなどという、前を向いた仕事をするはずもない。固定観念で、利己的個人主義 (お願いだから説明願いたい) は国体を崩壊させかねない危険分子と考えているようだ。東京外国語大学の国際法専攻というのは、核武装による攻撃の必然性を学ぶ場だったのだろうか。あるいは、京都大学公共政策教育部の公共政策というのが滅私奉公なのだろうか。
このアナーキーな議員は、本当のところ思想や信条というものは持ち合わせてはいない。あるのは、権力者への媚び諂いだけで、価値観はこの媚びが差別化可能かという天秤のみなのだろう。


文中、アナーキーと使いました。アナキストの方に失礼な用法であったことをお詫びします。

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