« 70年談話 自民「バランスとれた」、民主「考え伝わらない」 | トップページ | 消費者委、電子マネー被害防止措置を要請 金融庁に »

2015年8月17日 (月)

サントリー賞品「スタッフがデザイン写した」 佐野さんが謝罪

2020年東京五輪の公式エンブレムを制作したアートディレクター、佐野研二郎さんが担当したサントリービールの消費者キャンペーン賞品のデザインで「盗用の疑いがある」と指摘され、一部を取り下げた問題で、佐野さんは8月14日、「(事務所のスタッフが)第三者のデザインをトレースして(写して)いたことが判明した」とのコメントを事務所ホームページで発表した。
サントリービールは13日、賞品のトートバッグ30品のうち8品を取り下げ、発送を中止すると発表。佐野さん自身は指摘を受けるまで写した事実を知らなかったという。佐野さんのによると、デザインについて佐野さんが「ビーチ」など夏を連想させるコンセプトを提示。佐野さん管理の下、スタッフにデザインを作成させ、受け取った。「特に報告がなく、トレースされたものとは想像すらしなかった」とし、「大変申し訳ない」と謝罪した。一方、五輪エンブレムについては「模倣は一切ないと断言したことに何も変わりはない」と改めて強調している。(日本経済新聞:8月15日)


デザイナーの不思議な言訳について考える。


単純な形の組み合わせで構成されるデザインが、知的財産や著作権としてどのように保護されるかというのは素人には難解すぎる。サントリーのキャンペーンで商品から取下げとなった8品のデザインをみると、こちらのほうは単純なものの組み合わせという訳では無い。
佐野研二郎は、会社のスタッフにデザインを作成させて提供したと説明しているが、そもそもサントリーのキャンペーンは佐野研二郎デザインと銘打って行っている。部下がやってでもないものである。というより、その手の話を口にしてはいけない種類の話である。佐野のデザイン会社のMR_Designを確認すると、多くのスタッフを抱える大きなデザイン事務所というイメージではない。デザイナーは数名程度ではないだろうか。もちろん外部の依頼先もあるだろうから、この規模でどのくらいの仕事が可能かという判断も出せないが、管理不能というほどの規模でないのは明らかである。まあ、管理不能になったら、会社の存在価値を否定することになるのではあるが。
トレースしたという聞き慣れない表現が出てくるが、画像の取り込み装置が充実している現在に強いてトレースする必要性もないだろう。もしトレースする必要があるとしたら、コピーしたことが問題になる材料を用いている場合に限定される。それならなおのことも問題があるというものである。フランスパンやクロワッサンの元の絵とされるものは、ブログにある画像のようだ。これらのパンが入手不可能なものではないのだから、どこか近くのパン屋さんで購入したものを写真に撮り、それを材料に画像処理を施すなどして作成すれば権利を侵害することもない。権利の侵害が指摘されない可能性が高いものであるのだから、なおのこと注意するというのがデザインということを生業にするひとの職業倫理というものではないのだろうか。

佐野は大手広告代理店の博報堂の出身であるそうだ。サントリーの今回のような事案であれば、すべての商品を排除するとしてもおかしくないところである。そこまで進めると、キャンペーンでシールを集めた顧客からのクレームを受けることになるし、キャンペーン中止の被害額をだれが負担するかということに発展する。MR_Design で支払い可能な金額には留まらないだろうから、入っているであろう広告代理店が負担するということになる。それは避けたいので、という着地点がこの辺りなのだろう。

MR_Design というのが大きくない会社であることを示しているのに、広報担当が妻であることにも表れている。しかし、広報担当というより妻であって、マスコミ対応が感情的に流れて失点を重ねることになっている。妻なら黙っていられるが、広報担当だとそうもいかないという事情もあるのだろう。マスコミも叩いても仕方のない人に取材しても、何も出ることはない、というか、必ず感情的に流れることを予想して取材しているのだろうが、それでも会社に取材しない訳にもいかない事情もあって、致し方ないというところだろう。
サントリーのデザインで、部下なのか外注なのか知らないが、点検もせずに提出したことは大いに批難される部分である。部下の責任にするようでは、その会社に仕事を依頼できない。それなら、部下の名前を事前に明らかにして提出を求められることになる。今後、MR_Design ではそう対応するだろうか。こんな煩雑な仕事など誰も求めない。もともと、ネット上で材料を探して、デザインを作成するという手法を取る会社なのだろう。試作品にそれを用いても問題はないが、そのまま出荷すれば他人の権利を侵害する。容易に想像がつく結果を、自分だけは大丈夫と思っていて、それでも他人が自分の権利を侵害すれば許さないと主張する。そんな自分勝手な考えが当たり前になる背景には、自分の仲間たちを一緒にもたれ合って仕事をするという環境があるのではないかと想像してしまう。博報堂の仲間たちでの懇ろの関係の中で粛々と進めて、権利関係の収入は山分けしようというのは、随分と時代がかったやり方である。
仲間たちしか入れないいちげんさんお断りのハードル設定が、身内優先になっていれば懇ろであることは否定できない。東京オリンピックの参加基準はどうだったか。


オリンピックのロゴをTでやろうとするから難しくなる。『と』にすれば良い。

« 70年談話 自民「バランスとれた」、民主「考え伝わらない」 | トップページ | 消費者委、電子マネー被害防止措置を要請 金融庁に »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 70年談話 自民「バランスとれた」、民主「考え伝わらない」 | トップページ | 消費者委、電子マネー被害防止措置を要請 金融庁に »

2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ