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2015年8月14日 (金)

70年談話 自民「バランスとれた」、民主「考え伝わらない」

自民党の谷垣禎一幹事長は8月14日夜、戦後70年談話について「非常にバランスのとれた談話である」と評価するコメントを発表した。「先の大戦でのわが国の失敗の原因がどこにあり、戦後、その失敗を克服し、国際法の進化の下でわが国が努力してきた成果を分析された上で、今後のわが国が取るべき方向性を示した」と指摘した。
談話では謝罪すべきでないとの立場を示してきた稲田朋美政調会長はコメントで「将来の日本のあるべき姿として『国際協調主義に基づく積極的平和主義』を掲げたことに意義がある」と強調。「談話は安倍首相の平和への思いと世界貢献への決意の現れだ」との立場を示した。
「おわび」などのキーワードを盛り込むよう求めていた公明党の山口那津男代表は党本部で記者団に評価する立場を強調。「侵略や植民地支配、痛切な反省、心からのおわびというキーワードを使い、歴代内閣の談話および立場を引き継いで、今後も揺るぎないことを閣議決定したことは大きな意味がある」と語った。
一方、野党からは談話の内容に批判的な声が相次いだ。民主党の岡田克也代表は国会内で記者団に、「おわび」などのキーワードが引用の形で盛り込まれている点を指摘し「首相がどう考えているのか伝わってこない。首相自身の考えをしっかりと述べられるべきだった」と語った。
維新の党の松野頼久代表は「10年ごとに毎回、同様な談話が発表されていることに疑問を感じざるを得ない」とのコメントを発表。共産党の志位和夫委員長は党本部で記者団に「自らの言葉として反省とおわびを一切述べていない。大変欺瞞的な内容だ」との見解を明らかにした。
次世代の党の平沼赳夫党首はコメントで「未来志向の内容は支持するが、おわびはもうやめるべきだ」と指摘した。(日本経済新聞:8月14日)


談話について考える。


一言でまとめれば長い。長ければメッセージは曖昧になる。各方面に気を使った結果なのだろうが、そこまでして閣議決定しなければならなかったのかという疑問も出る。
各党のコメントを見れば、自民党は肯定的になると決まっている。公明党は自身の主張が取り入れれらたという成果を喜んでいる。野党は否定的で、民主は当然批判する。保守色の強い維新の党は、同じ内容を発表したことを批判する。共産は民主以上に強く批難する。次世代の党は、おわびの文言がお嫌いのご様子である。
ということは、自民党の支持率低下に悩み、来年の参議院選挙を考えると公明党の協力は必須である。しかし、安倍が発表したい談話は、公明党が認めてくれるものではなく、無理を通せば参議院選挙の協力が無くなるくらいのことは覚悟しなければならない。そうなれば大敗が予想されるし、予想されれば自民党の党内に安倍降ろしの風が吹くことになる。これは困るし、安倍の支持母体の思想も反省しなければならないとなると、長いもの、つまり言い訳がましいものになる必然性はある。考慮するのに外交上の問題もあったろうが、党内事情の方が大きかったのではないかと想像される。

談話というのは過去に幾つかある。50年談話というのが村山談話である。60年談話が小泉談話となる。30年談話、40年談話というものはない。つまり、10年毎に談話を発表しなければならない事情はない。何かと話題になる河野談話は宮沢内閣時代の1993年で、閣議決定はされていないものである。
言葉の配置を工夫するというテクニックを高度に用いて、過去の談話を大きく外していないポーズと、自身の信条を流し込むという目的を達成するというのが今回の談話である。テクニックに流れたことが浅はかである。安倍に近しい右翼からは、性根が据わっていないと言われそうである。
これで安倍は何を得たのだろうか。確実なのは、公明党が政権から直ちに出て行くことはなくなった。韓国は批難する部分もあるだろうが、こじれるほどではない。中国も似たようなものだろう。米国も怒りはしない。失ったものは何だろう。右翼からは軟弱と言われそうだ。左翼からは玉虫色と言われるだろう。安全保障の議論で、誤魔化しているのと同様だと材料にされそうだ。この程度なら大したことはない。もっとも大きなことは、自身が過去に村山談話について批判的であったものを、受け入れたというプライドを捨てたことだろう。安倍のプライドなど取るに足らないものだが、家柄以外に誇るものが乏しい人物にとって、おじいちゃんの思いを叶えるという目標を捨てたら何も残らない。バランスの取れない人物が、バランスを取るというのは、自己批判に等しい行為である。

50年談話に比較し得る切れ目は、100年になるがこれだと先過ぎるとなると、75年というのがある。四半世紀の3倍というのは、日本人には分かり難いが、欧米人なら受け入れられるかもしれない。つまり、70年という中途半端な年に、中途半端な内容の談話を発表したことで、75年談話のチャンスを失ったということである。苦しくとも5年耐えて、真の目標を果たすというのが政治家の矜持と思うが、次の政権でということは受け入れられないようだ。現世利益以外信じないということか。(次の政権時にこの世にいない訳では無いから、不適切な使用方法になってしまう) 堪え性に欠ける小心者ということか。


右翼が総括するという初めてのショーになるのかもしれない。

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