« TBSの安保法制アンケート、自民が回答拒否を指示 | トップページ | 相模原市議選で10万票を点検 県選管、当落逆転受け »

2015年7月13日 (月)

ウナギ、今年の夏は少し安く 小売店で1割安

今年の夏はウナギが少し安く買えそうだ。昨年の稚魚豊漁を受けスーパーや外食店が販売価格を引き下げている。昨年より1割ほど安い売り場が目立ち、外食では前倒しで売り出したチェーンもある。今夏は土用の丑の日が7月24日と8月5日の2回あり、商戦も熱を帯びそう。ただ今年は稚魚が再び不漁のため、値下げがいっときで終わる可能性もある。
イトーヨーカ堂は多くの店で125グラム前後の国産中サイズを約1700円(税別)で販売している。昨年の同時期より80~100円安い。食品スーパーのいなげやでは鹿児島県産が昨年より200円安い1580円(同)だ。価格が下がったため「今年は2尾のセット売りに力を入れる」という。百貨店のそごう・西武でも「国産の平均価格が昨年を1割下回っている」。コンビニエンスストアでも値下げが相次ぐ。サークルKサンクスは「九州産うなぎ蒲焼重」を昨年より200円安い1480円で販売。ミニストップも国産の蒲焼重を300円値下げして1680円にした。中国産を使った「うなぎ蒲焼重」は980円と120円安くし、1000円を切る価格にした。ミニストップがウナギ商品を値下げするのは初めてという。牛丼店ではゼンショーホールディングスが「すき家」で「うな丼」(並盛り)を19円安い780円にした。仕入れ量を増やせたため昨年より1カ月ほど早い4月末に売り始めた。吉野家ホールディングスが6月に扱い始めた「鰻重」(1枚盛り、750円)は昨年に比べ「ウナギを約2割増量したが、値上げは20円に抑えた」と説明する。活ウナギの相場は7月上旬の平均的な国内産卸価格が1キロ4000円前後(1匹200グラムサイズ)と1年前に比べ約1割安い。稚魚のシラスウナギが豊漁だったため、昨秋以降に出回る養殖の生産量が増えた。中国産を中心とした輸入物(1匹250グラムサイズ)は約2割、加工品(かば焼き)も約1割下がっている。
国産の卸値は昨年10~12月に1キロ3300円前後まで下がり、この時期に大量に仕入れて冷凍保存している企業も多い。都内の鮮魚店運営会社は「足元では前年に比べ7割ほど多く在庫を抱えている」と明かす。ただ、小売店や外食チェーンの仕入れ価格は、年明け以降に稚魚が不漁だったこともあり上昇傾向という。養殖ウナギは稚魚を養殖池で1年ほど肥育して出荷するのが一般的だ。十分な量を確保できていない店では「今夏の二の丑に向け、価格を上げざるを得ない可能性もある」(小売り大手)との指摘もある。(日本経済新聞:7月11日)


うなぎについて考える。


完全養殖を目指した作業が進められているが、生態に不明な点が多い生物を養殖するというのは難しい。おまけに、日本食に関心が高まり、うなぎの国際的な需要が高まる状態になれば、高値になる必然性はある。
うなぎの状況を理解していないので、日本養鰻漁業協同組合連合会の資料から、うなぎの国内での取引状況について確認した。なお、加工して輸入されるものもあるので、加工品の活鰻換算は60%として合計されている。結果を下に示す。

■ 鰻輸入量及び国内養殖生産量 (単位:トン)
   年     輸入量   国内養殖生産量 国内天然漁獲量   総合計
  2005    77,566      19,495        484        97,545
  2006    79,386      20,583        302        100,271
  2007    80,355      22,241        289        102,885
  2008    43,923      20,952        270        65,145
  2009    46,186      22,406        263        68,855
  2010    53,072      20,543        245        73,860
  2011    34,061      22,006        229        56,296
  2012    19,661      17,377        165        37,203
  2013    18,258      14,200        134        32,592
  2014    20,243      17,627        113        37,983

輸入物が多かったものが、近年減少してきている。国内物も程度は違っても減少傾向にある。2013年は2007年の1/3まで下がってしまった。需要の変化がないとすれば、供給側の変化は価格に直ちに反映することになる。近年価格が上がったのはこの要因と考えて良いだろう。
国内の天然物はというと、10年で1/4とこちらも同様に下がっている。全体の1%にも満たないものは、非常に趣味性の高いというか、マニアックな人向けの食べ物である。このような商品では、需給バランスによる価格決定が敏感かつ大きく働く。夏の縁起物のような商品だから、それで良いとも言えるが、養殖物は縁起物でもないだろう。養殖業者が17キロトンの年間生産量で、売上が1㎏で5,000円としたら、900億円近い市場規模がある。お気軽に縁起物と扱うには、大きな設備と大きな人員が関わっていることだろう。まあ、輸入業者にしても似たような話であるのだろうが。


完全養殖に期待し過ぎだと思う。

« TBSの安保法制アンケート、自民が回答拒否を指示 | トップページ | 相模原市議選で10万票を点検 県選管、当落逆転受け »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« TBSの安保法制アンケート、自民が回答拒否を指示 | トップページ | 相模原市議選で10万票を点検 県選管、当落逆転受け »

2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
無料ブログはココログ