« 自民各派総会、報道機関巡る発言に批判 | トップページ | 日本、5失点で守備崩壊 日本2―5米国 »

2015年7月 3日 (金)

ABCマート違法残業で書類送検 容疑の法人・役員ら

靴の販売店「ABCマート」を運営するエービーシー・マート(東京・渋谷)が都内2店舗で従業員に対し、労使協定で定めた残業時間を上回る月100時間超の違法な残業をさせたとして、東京労働局は7月2日、労働基準法違反容疑で法人としての同社と、労務担当取締役、店舗責任者2人の計3人を東京地検に書類送検した。
従業員に過酷な労働を強いる「ブラック企業」対策で、同労働局は4月に「過重労働撲滅特別対策班」を設置。大手企業を対象に調査を進めていた。同班による書類送検は初めて。同労働局によると、同社は昨年4~5月、都内の「Grand Stage池袋店」と「ABC-MART原宿店」で従業員計4人に対し、労使協定で定めた上限(月79時間)や法定労働時間を超える月97~112時間の残業をさせていた疑いがある。いずれのケースも時間外賃金は適正に支払われていた。同労働局は過去にも同社の店舗で長時間残業が横行しているとして是正勧告をしたが、改善がみられないため、書類送検に踏み切った。同社は「今回の事態を重く受け止め、コンプライアンスに万全を期す」としている。同社ホームページによると、5月末現在の国内店舗数は約800店。従業員は約7500人で、うち約4200人がアルバイト。違法な長時間労働で病気や自殺に追い込まれる人が後を絶たないとして、厚生労働省はブラック企業の監視を強化。今年5月には、年3回是正勧告を受けた大企業の社名を公表する方針を打ち出している。(日本経済新聞:7月3日)


ABCマートについて考える。


ABCマートの創業者で現会長の三木正浩が、日本テレビのアナウンサーである上重聡に、高級マンションの購入資金として1億7000万円の無利子融資をいたということが話題になった。他にも会長の高級車であるベントレーを自由に使っていたというのも、写真週刊誌に掲載された。無利子融資というのが贈与とみなされる可能性はあり、そうなったらとんでもない金額を追徴されるだろう。実態としては、融資でなく無償貸与していたのではないかと思うが、その程度の裏どりは雑誌社はするだろうから、融資であるのだろう。ベントレーを自由に使う方も、車両保険まで入れば年間50万円を超える掛け金であり、都心の駐車場代まで会長が払っていたら100万円を簡単に超える金額を提供したことになる。こっちでも贈与税が生じそうだが、数回貸しただけとする言訳が出来るのだろうか。
ブラック企業として名高いのは、ユニクロとワタミということになっている。こんなことで有名になっても商売にプラスにならないもので、ワタミが悪くなったのは創業者が国会議員になった頃から話題になっていたが、ユニクロの方は問題なかったものと思ってたら6月度の前年比は売上で88.3%、客数で85.4% と国内既存店の実績が悪くなっている。原因については色々な解説があるが、自社の分析など近々発表されるものだろう。ブラックと称されるから売り上げが下がったという因果関係はなさそうである。
ABCマートが社名を公表されたのは、年3回是正勧告を受けた大企業に該当したからだろうが、その前に手を打てばよかろうにとも思う。まあ、習慣化した違法行為が止められる筈もなく、違法行為でないと仕事が成立しなくなっているものである。なぜ、こんな方法で店舗を動かしているかといえば、そんなやり方でしか売り上げを維持できないからである。安いことを喜ぶ消費者に対応するには、安い賃金の労働力が必須となる。店舗での対応が不要の通信販売でも、ウェブのデザインを作る人や、電話対応する人、宅配便で働く人と安い賃金の業種が並ぶ。小売業の低賃金は長く問題になっているが、改善される気がしない状況である。安い商品の向こうに安い賃金があるのは必然であるのだが、その汚い部分は見ないでおくというのが消費者というものなのだろう。
上手くいかない辻褄合わせを長時間労働によって解決するというのは、どんな業種でもあるものだ。本質的な問題はそこにはないのだが、長時間労働で仕事をした気になる管理者と、その上の立場の人がいて成立させている。誰も問題の本質に切り込もうとしないのだから、競争力が上がる筈もないが、そんな難しいことが出来る人などめったにお目に掛らないと決まっているから、仕事をした気になる人がいて、その人が出世して、会社の幹部がそのような人に占められて、会社が歪んでいくというのは、必然的な流れであるように思える。その先に、会社が倒れるというのがついてくるものだが、良い時期に管理者から幹部に出世の道を歩む人がいるから、収入を幸福の絶対的な価値基準とすれば、運不運というなかの幸運というものだろう。ABCマートのそこそこの地位にあるひとは、自身の幸運を使い切ったと判断して、退くというのが理性というものになる。地位を捨てるというのは、株式と同じく引く時期が難しいものなのだろう。縁がないのは幸運なのか、不運なのかは分からない。


インテリが作ってヤクザが売るという図式はどの業種でも生きているようだ。

« 自民各派総会、報道機関巡る発言に批判 | トップページ | 日本、5失点で守備崩壊 日本2―5米国 »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 自民各派総会、報道機関巡る発言に批判 | トップページ | 日本、5失点で守備崩壊 日本2―5米国 »

2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
無料ブログはココログ