« ギャンブル依存症対策、超党派で勉強会 | トップページ | 参院選改革「仲間が生き延びるようにした」自民・溝手氏 »

2015年7月30日 (木)

オリエンタルランド9%減益 4~6月期、天候不順で客足鈍る

東京ディズニーリゾート(TDR、千葉県浦安市)を運営するオリエンタルランド(OLC)が30日発表した2015年4~6月期連結決算は、純利益が前年同期比9%減の155億円だった。春先の天候不順で客足が鈍った。前期始めたライトアップのイベント効果が一巡したのも響いた。
売上高は1%減の1032億円。前年同期に比べ入園者が減り、グッズ販売収入が落ち込んだ。4月に入場料を大人1人あたり6900円と500円上げたことで単価が改善したが、客数の減少を補えなかった。ホテル事業は好調で、東京ディズニーランドホテルは「ふしぎの国のアリス」など映画の世界観を組み込んだ新客室が人気を集めた。16年3月期通期の業績見通しは据え置いた。純利益は微増の722億円と過去最高を見込む。7月に開業した映画「リロ&スティッチ」の新アトラクションなどで客数の回復を図りたい考えだ。(日本経済新聞:7月30日)


オリエンタルランドについて考える。


東京ディズニーリゾートに興味もないのだが、日本最大のレジャー施設であるのは疑いようもない。オリエンタルランドは、テーマパークとそれに接続しているホテルが主な事業で、それに関連する業務が加わる。セグメント売上高の推移を四半期単位で確認した結果を下に示す。

■ オリエンタルランド3月期決算四半期売上高推移 (単位:百万円)
    年  四半期  売上高計  テーマパーク  ホテル  その他
   2007  Q1      73,375    61,500    5,079    6,793
        Q2      87,176    72,842    6,206    8,130
        Q3     105,477    90,374    6,484    8,619
        Q4      78,054    64,432    5,408    8,214
   2008  Q1      75,737    60,155    7,629    7,952
        Q2      87,377    69,135    8,785    9,457
        Q3     103,673    95,477    1,382    6,814
        Q4      75,634    62,075     5,483    8,076
   2009  Q1      80,680    64,891     7,899    7,889
        Q2     100,397    77,655    13,183    9,558
        Q3     119,387    93,480    13,969   11,939
        Q4      88,778    66,386    10,866   11,526
   2010  Q1      77,138    58,849     9,512    8,775
        Q2      97,481    74,906    12,517   10,059
        Q3     111,476    87,799    12,865   10,812
        Q4      85,319    65,766    10,336    9,216
   2011  Q1      85,187    69,898    10,219    5,069
        Q2      94,515    75,819    12,885    5,811
        Q3     114,897    95,461    13,218    6,218
        Q4      61,581    49,300     7,682    4,599
   2012  Q1      48,551    39,463     5,391    3,696
        Q2      99,573     82,832   11,194    5,547
        Q3     121,655    101,282   13,893    6,480
        Q4      90,281    74,314    11,732    4,236
   2013  Q1      87,464    72,652    10,991    3,821
        Q2     100,923    83,790    12,886   4,247
        Q3     116,731    98,449    13,800   4,482
        Q4      90,408    74,923    11,247    4,237
   2014  Q1     107,062    88,117    14,884   4,060
        Q2     122,976   101,588    16,818    4,570
        Q3     136,184   113,593    17,911    4,680
        Q4     107,350    87,614    15,320   4,417
   2015  Q1     104,236    86,153    13,905   4,177
        Q2     118,490    98,264    15,797   4,429
        Q3     129,374    107,932    16,844   4,598
        Q4     114,191    95,273    14,520   4,399
   2016  Q1     103,294    84,706    14,236   4,351


売上高の八割強がテーマパークで占められている。ホテル売上高が一割を超えているのは、立派なものであるといえよう。テーマパークを使用するのに便利であることや、いろいろと特典があったり、直営のショップがあったりと、好きな人にはたまらないのだろう。こういう施設の利用に季節変動はどの程度あるのかと、分かり易いようにグラフ化してみる。結果を下に示す。

Or_rv_2
Q3で売り上げが高いというのは、10-12月の期間、特にクリスマス行事としてイベントが開催されるからだろう。ついでQ2ということになるが、こちらは7-9月だから夏休みということである。女子供相手の商売は儲かるというのは今日では差別的な表現かもしれないが、ターゲットを絞り込み集中的に資源を投s下するというのは、企業経営としては合理的な手法で、尊敬されるべき結果を出しているといえよう。まあ、日本人がクリスマスで大騒ぎしなくてもなる言い草もあろうが、キリスト教徒ならクリスマスは教会に行くか、家庭で祝うかということだろう。ネズミと大騒ぎはしないものである。しかし、米国の当該施設においても、クリスマスは賑やかであるとの由、信仰で縛りを掛かると断定するのは、このご時世に相応しくない。あるいは、米国の信仰心が不足しているのかもしれない。それならばと、パリは確認すると、集客力は相応にあるようだ。経営状態が悪いのは、キャストという従業員が正社員が九割と多く、繁忙期以外の人件費の調整が困難という国の法律に関わる事項も関係しているようだ。日本の場合、テーマパークセグメントの売上高が、最も少ないQ1と多いQ3で比較すると、1.5倍近くの差があるから、アルバイトなどの調整可能な従業員で一定割合を構成する方が経営的にはやり易いといえる。クリスマス当日はともかく、その周辺においては、楽しく消費するというのが先進国の姿になっている。
2011年のQ4から2012年Q1で売上が減ってるのは、東日本大震災の影響である。ときどき、施設の改修を行う為に利用が限定されることもあるが、閑散期に設定するなど工夫していることもあり、売上高では大きな変化は確認できない。記事では第1四半期(4-6月)が対象になっているので、この四半期のみ抜き出して、セグメント売上高と営業利益の推移をまとめた。結果を下に示す。

■ オリエンタルランド3月期決算第1四半期売上高・営業利益推移 (単位:百万円)
       <<        売上高         >>  <<     営業利益      >>
   年   テーマパーク   ホテル    その他   テーマパーク  ホテル  その他
  2007    61,500     5,079     6,793      4,526      -50    -245
  2008    60,155     7,629     7,952      5,361     1,388    -132
  2009    64,891     7,899     7,889      4,837      304    -737
  2010    58,849     9,512     8,775       850      662    -425
  2011    69,898    10,219     5,069     12,088     1,336    -425
  2012    39,463     5,391     3,696     -1,700     -374    -997
  2013    72,652    10,991     3,821     14,596     2,220     -2
  2014    88,117    14,884     4,060     22,180     3,328    322
  2015    86,153    13,905     4,177     21,848     2,541    354
  2016    84,706    14,236     4,351     19,321     2,896    339

当該四半期を各年で比較してみると、この四半期はテーマパークが減少しているが、ホテルでは増加している。利益も同じ傾向であり、震災前に比べれば増えているのだが、投資もしているのだからそれで済むということでもない。毎年成績の悪い第1四半期を改善できるようになれば、少し事業の安定化に貢献できるだろう。新しいアトラクションの集中導入をすれば、夏の客を食ってしまいそうで悩ましいところではあるのだが。


灌仏会を祝う会を四月あるいは五月にするというイベントを行う。

« ギャンブル依存症対策、超党派で勉強会 | トップページ | 参院選改革「仲間が生き延びるようにした」自民・溝手氏 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« ギャンブル依存症対策、超党派で勉強会 | トップページ | 参院選改革「仲間が生き延びるようにした」自民・溝手氏 »

2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ