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2015年6月 4日 (木)

JT株売却、葉タバコ農家ら反対意見 財務省分科会

財務省は6月4日、財政制度等審議会のたばこ事業等分科会を開き、日本たばこ産業(JT)の株式売却について葉タバコ農家の団体などから意見を聞いた。生産者側からは「(株式を売却すれば) JTは利益追求が最優先になり、生産者は生き残れなくなる」などと反対する意見が上がった。
同日の分科会では、生産者団体である全国たばこ耕作組合中央会のほか、販売店でつくる全国たばこ販売協同組合連合会も「小売定価制などに大きな影響がある」として株式売却に反対した。JTは「政府の中で判断されるべき課題」と述べた。分科会は6月中をメドに意見をまとめる見通し。自民党でも同日、JTの株式売却についての会合があった。出席した議員からは「離島ではほかに基幹産業が見つからない地域もある」として反対する意見が相次いだ。(日本経済新聞:6月4日)


国内の葉たばこ生産について考える。


近年の国内の葉たばこ生産について確認した。出所は全国たばこ耕作組合中央会である。結果を下に占めす。

■ 国内の葉たばこ生産推移 (全国たばこ耕作組合中央会)
   年    販売重量 (トン) 契約人員(戸)  面積 (ha)
  2015     ―         5,845       8,419
  2014    19,980       5,958       8,641
  2013    19,844       6,117       8,938
  2012    19,673       6,117       8,938
  2011    23,605      10,801      14,083
  2010    29,297      11,591      15,121
  2009    36,601      12,303      15,932
  2008    38,484      13,132      16,931
  2007    37,803      13,826      17,803
  2006    37,739      14,534      18,640
  2005    46,828      14,953      19,156
  2004    52,659      18,889      21,675
  2003    50,662      20,079      22,635
  2002    58,174      20,938      23,115
  2001    60,565      21,869      23,544
  2000    60,803      23,128      24,173
  1999    64,727      24,400      24,900
  1998    68,959      25,800      25,500
  1997    68,503      27,500      25,800
  1996    65,031      28,800      26,100
  1995    70,391      30,400      26,200
  1994    79,603      32,000      26,700
  1993    67,430      33,700      27,400
  1992    79,365      35,700      27,600
  1991    69,897      39,400      29,400
  1990    80,544      42,200      30,300
  1989    74,396      44,300      30,700

なぜ2015年の契約戸数と面積が確定しているかというと、葉たばこの種は組合がJTと契約して入手するという手番を踏むことによる。国内の葉たばこが割高であるのは知られていて、JTは2004年に葉たばこ農家の約1/2 (作付け面積のほぼ1/3) の廃業を目指して、廃作希望の募集を開始している。確かにその頃から面積、戸数ともに減少している。まあ、それ以前から減少傾向であったのだが。
葉たばこ農家が生産するに際しての手続きを確認する。最初に、葉たばこ生産農家の組合であるたばこ耕作組合と、JTとの間で売買契約が結ばれる。契約農家の生産したすべての葉たばこが買い上げられる。種についても、JTから無償で配布される。また、出荷の経費についても助成がある。万が一不作になった場合には、災害援助金が支払われる。この辺の手厚い援助に国営公社の名残りが感じられる。たばこ事業法でタバコの製造はJTしか出来ないの。一方で、国内で葉たばこを栽培しても栽培を理由に罰せられることはないようだ。現実的な問題として、葉たばこの種をどうやって入手するかという問題もある。出来なくはないが、いざやるとなると難しい。喫える状態に仕上げるのはなお大変だし、良いものを求めたらどうしようもない。怪しいクスリに手を出すより、自家製葉たばこで喫煙するという方が文化的な気はする。何かの法律に抵触するだろうが、社会に掛ける迷惑としては限定的であると思う。大きくなる植物だが、プランター栽培も可能である。(お勧めしている訳では無い)

喫煙に対する抵抗が大きくなっていて、反社会的な行為に近い認識になっている。これが顕著に見えるのが、映画やテレビドラマである。1980年代までなら仕事をするデスクの周辺、もう少し前ならデスクで、タバコを吸うシーンがあった。刑事ものならタバコを出して、自供を得るというのも典型である。(これは利益誘導で証拠能力が無くなるのだが) 2010年以降になると、タバコを吸うシーンがテレビドラマならまずない。映画ではテレビほどうるさくないのだろうが、テレビ放送を意識すると回避する傾向もあるのだろう。
そんな社会状況を考えれば当然のことであるが、2006年に恩賜の煙草も廃止されている。喫うのが当然の時代が変われば、廃止されるのも致し方ないというところだろう。世知辛いと感じるか、世の趨勢と受け入れるかは人それぞれで良いが、一つの価値観に収斂していく様は不気味な気配を感じる。タバコが世の中から無くなったところで、何も不自由しない立場ではあるが、あんまりな気がしないでもない。

葉たばこ農家が助成などにより儲かっているかというとそうでもない。私の代で廃業するという話は多いようだ。輸入品との価格競争になり、タバコ市場が縮小傾向というのであれば、農家だけは潤っているという状況にはなり様がない。五千戸程度まで減少した葉たばこ農家に大きな政治力があるとは思えないのだが、過去の経緯もあって協力関係がある政治家はいるのだろう。それも四半世紀もしたら、影も形も無いということになるかもしれない。


葉たばこの輸入を含め考えようとしたか、過去に扱っていた。記憶力も怪しくなっている。

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