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2015年6月 3日 (水)

サービスの氷14キロ持ち去った疑い 店の注意再三無視

条件つきで無料で持ち帰れるスーパーの氷を大量に持ち去ったとして、茨城県警牛久署は6月2日、同県牛久市内の自称小売業の男(49)を窃盗の疑いで現行犯逮捕し、発表した。容疑を認めているという。
署によると、男は2日午前0時45分ごろ、牛久市ひたち野東1丁目のスーパーで、買い物客へのサービスとして店内に置いていた製氷機から氷約14キロを持ってきたポリ袋1袋に入れて盗んだ疑いがある。手に持って店を出たところで店長に取り押さえられ、通報で駆けつけた署員に引き渡されたという。この店では、生鮮食品などを買った客なら、氷を備え付けの袋で2袋分まで無料で持ち帰れる。男が購入したのは洗剤1点だった。男は4月21日までに複数回、この店から氷を持ち帰り、そのたびに店長から注意を受けていたという。昨年7月にも別のスーパーで同様に氷を持ち去ったとして窃盗容疑で逮捕された。(朝日新聞:6月3日)


不思議なニュースについて考える。


スーパーが無料で提供しているといっても、買い物客へのサービスの一環としているのだから、無条件に無料と解釈するのには無理がある。実際、生鮮食品などを買った場合を条件にして提供している。今回逮捕された容疑者は、洗剤を買ってはいるものの、生鮮食品は買っていないのだから、店側がサービスを提供しようと考えた客ではない。ご自由には完全に自由という訳では無く、条件付きの自由であるから窃盗罪を構成すると判断したのだろう。
そうはいっても、お客向けのサービスを提供している行為に、行き過ぎがあったことで警察に訴えなければならないというのは、小売店として忸怩たる思いがあるだろう。西友 (他の記事で店名が明らかになっている) の店長も上位の組織への相談もしたのだろう。お客を刑事犯で訴えるというのは、窃盗のような事実関係が明確な事例でも避けるのだから、解釈に若干の紛れが生じる懸念があれば尚更である。警察との相談の上での結論であるのだが、警察に相談に至るまでに、口頭で注意をするとか、繰り返し行っていることを記録に取るとか、店側も調査してきたことだろう。もちろん、他のお客からの苦情などというのもある。そんな状況が想像されるのだが、それでも警察沙汰にしたくはないし、警察も起訴される可能性の少ない事案で、手間も掛り、社会への迷惑も小さいとなると動き難かったに違いない。それでも、継続的に同様の仕事をしてきたということで警察も動いたということが、昨年にも逮捕しているとか、他に類似した事件があるということら窺わせる。まあ、手間を掛けた捜査をしてきたということである。

氷14kgというのは、2リットル入りのペットボトルが6本の段ボール箱より重い。ポリ袋1袋に入れて運ぶと、ポリ袋が破れそうだし、そもそも温度が低いものに袋一枚で触れるというのは冷たい。クルマを横に付けていたのかもしれないが、手間の掛る話である。きっと、家に着けば氷が溶けて水が漏れることも起こるし、こんなに氷は要らない。だいたい、この氷は冷凍保存用で食用として準備されていないから、食べて害がある可能性はこの国の衛生状態なら低いだろうが、積極的に食べるものでもない。こんなことは当然で、現実に得られる利益と、作業負担を考えると合わないというのが一般的な評価である。しかし、そうせずにはいられないという事情があるものだ。事情というのは、その個人の事情で、目の前にあると手にしたいという願望である。少々病的心理と思うが、それなら警察が出てきたからといって収まるものでもない。お店も警察も迷惑な話だが、容疑者にとっても厄介な話である。


一部で氏名を公表しているが、それが問題になる可能性さえ感じさせる。

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