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2015年6月11日 (木)

自転車がぶつかり歩行者死亡 イヤホンをして運転か

千葉市稲毛区小仲台5丁目の県道で6月10日午後7時ごろ、同区の自称男子大学生 (19) が自転車で路側帯を走行中、横断歩道を渡っていた東京都葛飾区の女性(77)にぶつかった。女性は転倒して頭を打って病院に運ばれたが、まもなく死亡した。
千葉県警千葉西署によると、現場は片側2車線の直線道路。大学生はイヤホンをして音楽を聴いていたといい、「直前まで女性に気付かなかった」と話しているという。(朝日新聞:6月10日)


自転車事故について考える。


今回の事故でイヤホンを使用して走行していたということだが、イヤホンを使っていたことは改正道交法の危険行為には当たらない。ただし、音楽プレイヤやスマートフォンの操作をしていていた場合はこの限りではない。一部のメディアでイヤホンを使用していたことで違反となるような報道があるが、これは事実と異なる。イヤホンを使用していて外部の音が聞こえない状態なら違反行為に該当するが、外部の音が聞こえるなら直ちに違反ということにならない。イヤホンをして自転車を走行させていたら、警察官に呼び止められることになるだろう。速やかに停止すれば注意で済むが、無視して走り去ると聞こえない状態であると判断され、5万円以下の罰金の対象になる可能性がある。イヤホン使用については、各都道府県ごとに定める道路交通規則によるのだが、条件を付けずに禁止となっていたのは京都府で確認したのみだった。周囲が聞こえないほどの、という条件で禁止しているのがほとんどということのようである。千葉県においてもこれであった。京都府においても反対意見もあったようだから、規則の設定というのは簡単ではない。

さて、事故の件である。イヤホンの使用違反行為でなかったとしても、現に事故が発生しているという事実は動かしようがない。自動車事故の例で考えると、一般に年齢が77歳の女性ということで、遺失利益は低く算出される。この被害者がどうであるかは分からないが、年金収入に依っている年齢になると低い傾向がある。慰謝料についても似た話で、一家の収入の柱であれば高く、それから離れるほど安くなる。死亡保険金支払限度額は3,000万円であるが、高齢者だとこの半分程度である場合も多いようだ。年齢によって命の値段が違うというのもあんまりな気がする。しかし、法律での処理というのは、失ったものの価値を金額に置き換える手続きとして構成される。それで社会秩序を維持しようと考えているのだから、受け入れなければならないだろう。そうしてみると、法律家の欲の皮の突っ張った面構えも、その生業故のことだと理解し、受け入れられる気持ちになるかもしれない。
仮に賠償金が2,000万円であったとしよう。19歳の自称大学生には払えない金額である。この自称大学生が自転車保険に加入していなかったとすると、誰が払うのかということになる。今回のケースは未成年者であるので、親が監督義務者となる可能性がある。親に支払い能力があったのならそれで済むが、無かった場合には、この手の事故の流れである自己破産ということになる。自己破産というのは、誰も幸せにしないことなのだが、誰も幸せになりませんということを確定する手続きが世の中には必要なようだ。

罰金という国庫の収入源を増やすのに精を出すのは結構だ。しかし、罰則を設けるなら最低限の保険加入を義務化する法整備も同時にしなければなるまい。都合の良い方の片側だけ済ませて、もう一方には目を瞑るというのも変な話である。


警察はそんなにウィンクが好きなのか。

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