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2015年5月28日 (木)

首相「早く質問しろよ」とヤジ 民主の抗議受け陳謝

新たな安全保障関連法案を審議する28日の衆院特別委員会で、安倍晋三首相が質問者に「早く質問しろよ」とヤジを飛ばし、審議が一時中断した。首相は2月にも野党議員をやじって陳謝しており、国政の最高権力者としての振るまいが改めて問われている。
安倍首相は、民主党の辻元清美氏が機雷掃海を実施することで日本がテロに狙われ、自衛隊にも死傷者が出るリスクが高まるのではないかと、3分間あまり質問していた場面でヤジを飛ばした。すぐに同党の長妻昭筆頭理事らが浜田靖一委員長の席に詰め寄って抗議し、審議はストップ。首相はその後、質問した同党の緒方林太郎氏に対し、「辻元議員が時間がきたのに延々と自説を述べて私に質問をしないのは、答弁をする機会を与えないということであるので、早く質問をしたらどうだと言ったが、言葉が少し強かったとすれば、おわびを申し上げたい」と陳謝した。首相は27日の特別委で、野党からのヤジに対して「議論の妨害はやめていただきたい。少し静かにしてください。学校で習いませんでしたか」などと反発していただけに、民主の枝野幸男幹事長も「昨日『ヤジはけしからん』と言った当人だ。政治家、首相として以前に人としていかがなものか」と厳しく批判した。(朝日新聞:5月28日)


ヤジについて考える。


ヤジは議場の華などと言うそうである。政治家の他に、政治記者の類がこれを口にする。その後に付いてくるのが、昔は良かったという話であるが、昔の良いところだけ引っ張ってきても仕方ない。精神科の話だと記憶するが、患者と話すときに、その人の最も良かった時代の話をするのだという。政治記者にとって良い時期がその頃なら、思い出話をする時にだけコメントすれば良い。国会はアンティーク小物を並べる場所ではないし、過去を懐かしむ場所でもない。
ヤジだけが役割になる政治家がいるようだ。それを果たすと出世して大臣になれるという。自民党には、過去にヤジ将軍四人組と称された稲田朋美、西田昌司、丸川珠代、森雅子がいる。汚いヤジを飛ばすと偉くなるというのが党のルールのようだ。自民党に訊けばそんなルールはないと答えるだろうが、不文律が優先するのはどの世界でも共通している。
自身が所属している政党の主張に反対する勢力に、攻撃的な発言をして妨害するというのが評価の対象になる。気に入らないから攻撃しろと、党幹部が言うか、党幹部の顔色を窺って先に行動するか、どっちでも同じで、その先に上の覚え目出度くと続くことになっている。小選挙区になっているから、党の公認を貰えなければ当選は覚束ない。比例区なら順位を上げて貰えない。そして、選挙資金が届かないとなるととっても困る。政党の幹部に媚び諂うより生きる道はないということになる。
この傾向が表れていたのが、5月27日の衆院平和安全法制特別委員会において、維新の党幹事長の柿沢未途が「武力行使」と「武器使用」の違いを説明するよう求めた。これに対して、防衛相の中谷元は、「違いがわからないと議論できない」と答弁している。委員会に出席するからには専門的な知識があって当然で、そのような者を政党は選ぶべきだと考えているのだろう。一見もっともにも思えるが、国会議員は国民の代表である。専門知識の有無によって採用された職員とは根本的に異なる。国民が分からないと思われる質問をしたら、そんなことも分からないのかと小馬鹿にした態度に出るのは間違っている。確実にバカにされるべき存在は、担当大臣であるにも関わらず、役人の用意した原稿を棒読みしている行為である。

安倍は2月に日教組と叫んでいる。委員会というのは、安倍がストレスを発散する場所になっているようだ。前にも書いた気がするが、発言する機会がある者が、ヤジを飛ばすという理由が分からない。答弁するときは、役人の言う通りに答えなければならないから、自由に発言出来ないことが不満だということか。別に、役人がこの国を支配しているとは公式には認められていないから、首相が自由に発言すればよかろうと思う。中谷など少し自由に話したら、更迭話が出てきているが、原因が自由か無知かは現時点では明らかではない。

国会議員について感じるのは、採決にあたって党議拘束が掛けられていることである。政党が一枚岩だというなら、思想的なあり様まで明らかにして、何某党は親米右派であり、伝統文化を継承することに最大の価値を見出す、などと表明して欲しい。福祉を重視するでも良いが、違う価値観の者達の集合体というのは困る。思想チェックを通過した候補者しかいないということにして欲しい。
こんな出来もしない方法を提示するかというと、国会議員が先で、その後に政党が生じるというのが、現在の法律の在り方だろうと思うからである。国会議員の一人ひとりが国民の代表であるという前提があるから、上西が政党を除名されても議員でいられるのである。これで良いと思う。だから、国会議員に党議拘束をお気楽に掛けることを禁止して欲しい。党の方針に反対したら不利益が生じるということを心配し、結果として現状と変わらないという意見もあるだろう。しかし、党議拘束をしないのだから、賛成も反対もできる。少なくとも、選挙区で約束した話を違えたのなら、党公認は得られても選挙区の有権者はそっぽを向く。有権者に約束した話を党の都合でと誤魔化す言訳を排除する効果がある。いっそ、候補者に投票する制度は止めにして、すべて政党に投票するように改めるという手もある。これなら、国会議員は政党の代表であるので、党議拘束に従わなければ議員でなくなることになって良い。離党が議席を失う根拠と必然性も生じる。

自分の立場、役割を認識して仕事をして貰いたいものである。繰り返す。ヤジは約束された仕事ではない。そっちが済まずに、なぜ別の仕事に手を出す。


親の顔が見てみたいというのがある。晋太郎と洋子で、母親は丈夫なようだ。けっこうな話である。

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