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2015年4月 7日 (火)

宮城・大衡村長が不出馬表明 提訴された後の体調理由に

セクハラやパワハラを理由に女性職員から損害賠償請求訴訟を起こされた宮城県大衡村の跡部昌洋村長(66)が4月7日、記者会見し、提訴された後に体調を崩したとした上で「まだ体調が戻っておらず、村長選への立候補は断念する」と述べた。跡部氏は3月18日から公務を休んでいた。既に村議会への辞職願を受理されており、4月8日付で辞職する。村長選の投開票は26日。この日は弁護士2人を伴って記者会見に臨み「村民や関係者に今回の騒動を深くおわびしたい」と謝罪。一方で「訴えられたようなことはしていない。裁判を通じ事実を明らかにしたい」とセクハラなどをあらためて否定した。(北海道新聞:4月7日)


大衡村について考える。


大衡村を確認することから始める。面積が 60.19km2、人口が 5,791人、世帯数が 1,897と最新の村のホームページにあった。面積に変化がないから合併はないようで、人口は長いレンジで見るとここ二十年で緩やかに減少している。面積のイメージが分からないということで比較してみると、世田谷区が 58.08km2、町田市が 71.62km2 である。世田谷区の人口は、日本人のみの数で861,995人である。比較して分からなくなっても仕方ないが、宮城県の中部にある村で、宮城県唯一の村でもある。仙台市から北に40kmくらい離れている。セントラル自動車が2011年に移ってきたことが大きな産業構造の変化になる。セントラル自動車はトヨタ自動車東日本になっている。
村の予算を見ると、一般会計に記載されている歳入が40億円弱というところである。村役場の職員が71人いて、支払った給与合計額が約350百万円となっている。議員報酬は宮城県内の比較で最も安い 20.4万円/月 で、議員定数は14である。期末手当を調べるまでもなさそうなのでここまでにする。

産業の乏しい小さな村に、トヨタ系の大きな工場を誘致した成果というのは大きいだろう。そして、祖父、父も村長であった家系であることは、人の移動の少ない地域では圧倒的な知名度であったことが予想される。セクハラについては村長は争う姿勢のようだが、裁判で勝つ可能性はあったにせよ、恥の上塗りをすることになるだろう。実を取るなら辞職だけえ済ませるのが利口なやり方に思う。
セクハラについても、村役場という職場の雰囲気が、少人数で良くも悪くも家庭的であり、代々続く名士が村長とあれば、殿様気分に浸るのもむべなるかなというところである。近年の社会通念としては、個人がセクハラを行った問題というレベルから、セクハラを許す環境にしてしまうことに管理責任を問うというレベルまで進んでいると思う。被害者である女性が相談できる人がいないという職場環境に問題も指摘されよう。71人という職員数からすると、少々苦しいというのも理解するが、昔からのやり方で良いと主張するなら、外部おの者は入ってくるなということになる。それだとセントラルの誘致は何なのだという矛盾は排除できない。

不信任決議案を可決した村議会を解散して、自身も辞職している。辞職するだけで、解散の必要性は感じないのだが、8月30日に予定されていた村議会議員選挙と村長選挙を同じ日に行ったほうがいいのではないかと思い、議会を解散したと説明する。選挙は金が掛るから、まとめると言うのは合理的だが、少し違う気がする。この発想の源は、村長の椅子はこの家のものという意識から出てくるのだろうか。
最後に、解散された大衡村議会について、前回の議員選挙の結果をまとめた。

■ 大衡村議会議員選挙 (投票日:2011年9月11日)
  当落 得票数    氏名     年齢   性別   新・現   職業
  ◎   379    佐藤貢      58    男     新    会社員
  ◎   291    小川宗寿     50    男     現    会社役員
  ◎   276    佐々木金弥   62    男     現    農業
  ◎   260.521  細川幸郎     52    男     現    農業
  ◎   258    斎藤一郎     63    男     現    農業
  ◎   256    佐藤正志     62    男     現    会社員
  ◎   244    萩原達雄     63    男     現    農業
  ◎   240    遠藤昌一     67    男     現    農業
  ◎   239.478  細川運一     53    男     現    農業
  ◎   227    赤間しづ江    63    女     現    無職
  ◎   225    早坂豊弘     49    男     新    農業
  ◎   224    佐々木春樹   43    男     現    会社役員
  ◎   195    高橋浩之     50    男     現    農業
  ◎   169    山路澄雄     62    男     現    農業
  ×    66     大内清春     69    男     新    会社社長

予想通りと言おうか、女性議員は一名のみである。当選するには200票が必要になるようだ。トヨタ工場の移動により引っ越してきた人が50人いたとすると、選挙結果に大きく作用する。そういった変化を嫌うというなら、議員定数を減らすという手もある。歳出削減にも効果がある。14人を7人にすれば効果的だ。いっそ3人にするという手もあるが、これだと議長と副議長を選出すると残りは1人になる。面倒なことになるので、1人にしてしまえば良いが、これだと村長と議会の区別が付かない。
町村なら議会を置かず、選挙権を有する者の総会を設けることができる。事例はないようだが、情報公開を適切に実施可能な環境を整えれば、検討する価値がありそうである。それでも、村長がこのていたらくでは困ってしまうのではあるのだが。


弁護士先生がそんなに優秀なら、村長の仕事も委託すれば良い。

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