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2015年4月23日 (木)

山谷拉致相・有村女性活躍相が靖国参拝 春季例大祭

山谷えり子拉致問題担当相と有村治子女性活躍相が4月23日午前、春季例大祭が行われている東京・九段北の靖国神社に参拝した。昨年末の衆院選後に発足した第3次安倍内閣で、閣僚が例大祭に参拝するのは初めて。ほかにも、同日中に安倍内閣の閣僚が参拝する見通しだ。
参拝後、山谷氏は「国のために戦い、尊い命を捧げられたご英霊に感謝の誠を捧げた」と語った。有村氏は「世界の平和と安定に寄与できるよう、日本の平和と繁栄のために努力できる人間であり続けられるようお見守りくださいと、御霊に申し上げた」と語った。両氏とも国務大臣として署名し、玉串料(初穂料)は私費から出したという。A級戦犯が合祀されている靖国神社への閣僚らの参拝には、中韓両国などから批判も出ている。菅義偉官房長官は23日の記者会見で、参拝が外交に影響を与えるかどうか問われ、「それはないと思う。あくまでも私人として参拝したと思っている」と語った。安倍晋三首相は例大祭中(21日~23日)の参拝はしない方針で、21日に供え物「真榊」を奉納している。(朝日新聞:4月23日)


靖国神社への国会議員の参拝について考える。



靖国神社は現在宗教法人である。神社といっても神社本庁との包括関係には属していないから、上位の組織が存在しない単立神社である。靖国神社のホームページを確認すると、靖国神社で最も重要な祭事は、春秋に執り行われる例大祭となっている。春の例大祭は4月21日から23日までの3日間で、秋の例大祭は10月17日から20日までの4日間である。8月15日の終戦の日については、靖国神社に公式行事はない。つまり、終戦の日の参拝は、通常の日の参拝と同じという位置付けになる。
今回は春季例大祭であるから、宗教行事への参加となる参拝である。国会議員であっても信仰の自由は保障されるべしと考えている。よって自由で良い。無論、信仰によって二次的に発生する事案については、責任を持たなければならない。しかし、首相というのは在任期間において信仰の自由が制限されて当然とも考える。首相の行動に制限が加わるのは、国民の生命財産を守る立場からすれば当然である。比較的最近、言論の自由を主張していたが愚かなことである。基本的人権は国民にあって、為政者においては制限が加えられて当然である。権力を離せば自由になれる。権力を持っているから自由が制限される。権力を持つということはそういうものである。話を戻す。よって、国務大臣においても制限があって然るべきだとする。
そうは言っても、国務大臣であっても信仰という心の問題に立ち入るのは問題だという意見もある。それはもっともなことだと思う。ということで、宗教行事である春と秋の例大祭に参拝した国会議員数を報道から確認してみた。政党ごとに人数があったものは記載したが、最近の報道では政党を記しているが、過去のものは明らかでなっかた。参考に分かったところを記した。下に示す。

■ 靖国神社の春・秋の例大祭に参拝した国会議員数
               国会議員 自民  次世代   維新   民主  みんな  生活  無所属
2008年 春季例大祭    62
2008年 秋季例大祭    48
2009年 春季例大祭    87
2009年 秋季例大祭    54
2010年 春季例大祭    59
2010年 秋季例大祭    66
2011年 春季例大祭    54
2011年 秋季例大祭    68
2012年 春季例大祭    81
2012年 秋季例大祭    67
2013年 春季例大祭    168    132    ―      25     5     3     1     2
2013年 秋季例大祭    157    
2014年 春季例大祭    147    116    ―      22     3     2
2014年 秋季例大祭    111     90    12       5     2     1           1
2015年 春季例大祭    106     90     6        5     5

自民党が多いが、他の政党もいる。「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」という超党派の議員連盟がある。超党派といっても自民党が中心で、自民党を離れた人も広義の自民党と捉えれば、自民党が大多数である。無論例外はある。しかし、公明党はいないし、共産党も社民党もいない。
この議員連盟の現在の会長は尾辻秀久で、遺族会の会長でもある。尾辻の父親は海軍の軍人で戦死している。尾辻の前の遺族会の会長は古賀誠である。古賀の父親もフィリピン・レイテ島で戦死している。尾辻は遺族会の会長を引き受けることになり、参議院副議長を辞任している。古賀が遺族会の会長を辞めたのは、東日本大震災で九段会館において死傷者が出たことに関係している。(九段会館は、本来は国の財産であるが、遺族会に無償貸与されていた)
靖国神社を参拝する行為を正しい行いと考え、参拝することを広げようとする議員がいることを否定しない。父親を戦争で亡くして遺族会の会長でもある尾辻や古賀が、参拝するというのは政治家としての信念に基いた行為なのだと考える。それなら、山谷えり子、有村治子はどうなのだろうかと確認する。
山谷の父親は志願兵であったそうだ。戦死していない。当然である、山谷は1950年生まれだ。また、みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会にも属していないようだ。有村は、神道、仏教系のいろいろな団体から選挙支援を受けていることが分かる。身内に戦死者がいるかは不明であるが、会には属している。有村の夫は、元マレーシア人で現在の国籍は日本になっている。一時、機密漏洩の問題がないかという話題になった。出自を問うのは如何かと感じるが、立場によってはそれも必要になるのだろう。参考の為に記すと、山谷は聖心女子大学卒業、有村は国際基督教大学卒業で、青山学院大学大学院博士課程に入学していて、桜美林大学で講師を務めていた。そろいもそろってキリスト教系の大学である。まあ、皇后陛下も聖心女子大学の出身だから、教育と宗教を結び付けるのは乱暴である。

心の問題であるから他人が口出しすべきでないとする主張に対する答えを書く。昨年の春の例大祭に参拝した国会議員は147人である。そして、今年は106人である。秘書なりが代理参拝したという者もあるだろうが、心の問題なら代理を立てるというのは、身体の故障があった場合に限られる。心の問題というのはそういうものだ。ならばなぜ減ったか。近隣国との関係を鑑みというのもなくはないだろうが、前年は否定していた論理である。信念はその程度かと問われる態度である。公務があったという言い訳もあるだろう。統一地方選挙の応援である。公務とはその程度で、信念とはかくも軟弱なものに過ぎない。結局のところ、自身の選挙目当てなのだろう。彼らがときに口にする、国のために尊い犠牲となられたご英霊の御霊に、尊崇の念をもって慎んで哀悼の誠をささげる、というセリフとは逆に、尊崇の念の欠片も感じないではないか。信念があるなら、それに見合った行動をとるものである。

あまり大きくは報道されないが、彬子女王殿下、瑶子女王殿下が参拝している。父親である故寛仁親王殿下はたびたび例大祭に参拝している。二人の女王殿下も今回が初めてではない(親王殿下といっしょに参拝している)。報道されないということにも問題があるが、心の問題であるのなら、扱わないという節度もわきまえなければなるまい。


報道されなくなったら参拝する国会議員が減るのだろう。

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