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2015年4月17日 (金)

山本Jフロント社長「補完性高い」 千趣会と提携

大丸、松坂屋を展開するJ・フロントリテイリングとカタログ通販大手の千趣会は17日午後、都内で業務資本提携について共同記者会見を開いた。Jフロントの山本良一社長は、提携の意義を「それぞれの事業領域と顧客基盤は補完性が高い」と説明。Jフロントはマルチリテーラー(総合的な小売業)として事業の幅を広げていく戦略を掲げており、既存分野の拡大と新たな事業展開が可能になる提携の深化は「両社にとって最良の選択だと確信している」と述べた。
千趣会の田辺道夫社長は「(顧客と)リアルな接点を持つ店舗が必要」として、Jフロントから店舗運営や展開のノウハウを得てインターネットと実店舗を融合させるオムニチャネル化を進める考えを示した。田辺社長も両社の補完性を強調し「Jフロントとの提携は最良の選択と思っている」と期待を示した。Jフロントは千趣会株を議決権ベースで22.65%取得し、同社を持ち分法適用会社にする。Jフロントの山本社長は、千趣会への役員派遣について「今後の千趣会との協議で検討していきたい」と述べるにとどめた。(日経QUICKニュース(NQN):4月17日)


千趣会について考える。


通販事業について過去に扱ったと思ったが、調べてみたが使わなかったようである。似た話をダラダラ扱っているからこんなことばかり生じる。Jフロントはとても大きな企業だと思うので、決算を確認してみた。結果を下に示す。

■ J・フロント リテイリング2月期連結決算推移 (単位:百万円)
            2015年     2014年     2013年
  売上高     1,149,529   1,146,319   1,092,756
  営業利益     42,091     41,816     30,857
  経常利益     40,404     40,502     32,202
  当期利益     19,918     31,568     12,183

1兆円の企業である。大丸と松坂屋だから当然とも言えるが、デパート離れが進んでいるといわれる市場環境とはいえ、一定の規模と利益は確保している。規模の大きさに甘えていれば、傾いたときに回復する手立てを失うものである。一方の千趣会の状況を確認してみる。決算推移を下に示す。

■ 千趣会12月期決算推移 (単位:百万円)
    年      売上高    営業利益  経常利益  当期純利益
  2014年    142,526     3,088     3,549     1,798
  2013年    141,552     4,019     4,631     4,046
  2012年    145,750     2,109     2,765     2,029
  2011年    137,261     3,107     3,233     1,583
  2010年    136,859     3,422     3,167     2,037
  2009年    147,292     -2,405     -1,410    -3,811
  2008年    158,285     2,326      -742    -6,754
  2007年    156,792     5,291     5,626     2,494
  2006年    148,150     4,602     5,240     3,627
  2005年    145,453     3,432     3,962     1,267
  2004年    147,159     2,921     3,033     1,231
  2003年    147,607     5,057     4,041     1,819
  2002年    147,100     3,325     2,039     1,366
  2001年    152,075     -3,048     -1,307    -5,228

通販会社としては規模が大きい。Jフロントとの比較では1/10と思えば良いようだ。吸収合併を目指すのなら分からないではないが、持ち分法適用会社にするのにどんな効果を期待しているのだろうか。Jフロントの通販事業を行っている会社にJFRオンラインがある。この会社の決算を確認してみた。

■ JFRオンライン2月期決算推移 (単位:百万円)
    年      売上高    営業利益   経常利益  当期純利益
  2015年     14,719     -152     -150     -154
  2014年     17,229     -138     -139     -403
  2013年     18,043       46       50       13
  2012年     17,874      -42      -40      -50
  2011年     16,860      133       135       77
  2010年     16,666       85       91       58
  2009年     16,679       27       36       11
  2008年     18,546      245      254      307
  2007年     18,483      ―      425       351
  2006年     18,083      ―      186       178
  2005年     17,401      ―       81       60
  2004年     17,201      ―       22     -357
  2003年     16,898      ―       17       16
       ※ 2011年以前は大丸ホームショッピング

JFRオンラインは、大丸ホームショッピングと、大丸松坂屋百貨店のEC部門が統合された会社である。前者が大きく、後者は小さい規模のようなので、2011年以前の大丸ホームショッピングの決算を加えている。千趣会に比べれば1/10の売上高である。利益については良くない状況が続いている。売上が停滞していることを考えれば、事業の見直しが必要と判断するのは当然のことのようである。
ということで、Jフロントが千趣会に興味を持つ理由は分かった。千趣会の社長が言うところの、顧客とリアルな接点を持つ店舗が必要というのが社交辞令以上の意味を持つのなら提携する価値はあると思う。しかし、顧客が喜ぶものがその先にあるのかというところが、よく見えないままであるというのもまた事実である。


百貨店の包装紙が価値のある内に手を打たなければならないということか。

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