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2015年3月 6日 (金)

放射性物質の情報、原則公開へ東電、汚染水で批判受け

東京電力福島第一原発の排水路から港湾外の海に汚染水が流れていた問題で、東電は3月6日、周辺の環境に影響のある水や粉じんの放射性物質の濃度などについて、原則として情報を公開する方針を決めた。汚染水の濃度を測定していながら結果を公表していなかった対応が問題視されたためで、専門家によるチェックも受けるという。
同社の諮問機関の提言を受け、この日の取締役会で決定した。測定した濃度などのデータの意味が十分に説明できなくても速やかに公表する方針で、30日に具体的な情報公開の仕組みや方法をまとめる。東電は取締役会の諮問機関の下に情報公開の分科会を設け、これまでの非公表の経緯に対する社内調査を検証し、30日に結果を公表する。データについて、3人程度の外部専門家のチェックも受ける。排水路の水の濃度について、東電は昨年4月から定期的な測定を始め、雨のたびに濃度が高まることを把握しながら先月24日まで公表せず、批判されている。(朝日新聞:3月6日)


情報公開について考える。


汚染水の濃度を測定していながら結果を公表しないということは、原発事故のことの重大性についての認識が、多くの国民と東電とで違っているようだ。東電からすれば、素人に無駄に情報を与えても騒ぎが大きくなるばかりだという考えなのだろうか。素人に情報を与えないというのは、原発は安全ですとでんこちゃんが言っていた (か、どうかは不明だが) 頃の考え方である。分からないから都合の良い情報を流しておけば、反対するのはプロ市民だと決めつけが出来る。しかし、津波被害にあった福島第一原子力発電所の惨状を見るにつけ、これまでの無関心は危険過ぎると感じたのが、この国における国民の安全意識の変化であろう。それでも、イニシエのシソウにしがみつく理由が東電経営者にあるのだろうか。この頑迷な思想は、恐らく歴史的な史跡として後世に残さねばならない。きっと、いずこで貝塚が発掘されたように、福島原発後塚から歴史的な発見として見出されること必定である。この思想は重要に守られなければならないものなので、破壊が進まぬように大事に保管すべく、経営の部屋からは遠ざけて、静かな冷暗所に移すのが良い。

今回の指摘に対して、ルールが決まっていなかったので処理しなかったという説明になるのだろう。この国で初めての原発事故であり、想定し得なかった規模のものであるのである。前例や、事前想定がされていることを期待するのが愚かなのである。原発に関する様々な事象について、その多くの局面で新しい対応への判断が求められてきた。これは今後も継続する。原発の震災直後の現場での判断は、常にそれが求められてきた筈だ。そして多くは妥当な判断を下し、幾つかでは問題のある判断をしたが、結果は相応な水準に至った。より良い判断がなされれば、現状より良い結果になったという仮定は真であるが、無いものねだりをしているに過ぎない。判断を間違えたことは修復可能であるが、判断をせずに先送りしたことは修復できない。これは全ての関係者が善意で仕事をしているのなら、おおよそ正しいと考えて良い。しかし、悪意のある者が含まれている場合には否定される。そもそも、緊急対応を強いられている現場 (現在でも同じである) に、妨害する者や、無責任な批評家がいては破綻する。経営者が妨害する者であったり、批評家であったりするのなら、退場すれば良いだけの話である。これが、東電にとっても、その経営者にとっても最も幸せな結論である。

トリチウムの処理負担が大きいことが背景にあるのだろう。危険性は低いと説明しても、多くの国民は信じてくれないだろう。それは、でんこちゃんの頃から安全だとする神話を作ってきた反動である。自らが招いた不始末だから、自らが処理する。それだけの話である。情報公開をして説得を継続する。それ以外の手段は、姑息のそしりを免れない。


情報隠ぺいは、震災直後であったら内閣が持たない大事件だったろう。この国の国民は忘れやすい。

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