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2015年2月10日 (火)

100円ショップのキャンドゥが来店ポイント

100円ショップのキャンドゥは3月中旬、全国の約900店でポイント制度を導入する。スマートフォン(スマホ)のアプリ(応用ソフト)を使い、来店に応じてポイントを与える。たまったポイントはクーポンや商品と交換できる。100円ショップでポイントサービスを取り入れるのは珍しい。
インターネット企業のじげんが運営する電子スタンプカード「じげんスタンプ」を採用する。消費者が専用アプリをスマホにダウンロードした後に店舗を訪れ、アプリを操作するとポイントがたまる。菓子や日用品、家電量販店の割引クーポンなどから特典を選べる。じげんスタンプはスポンサー企業の商品を特典に提供する。じげんはスポンサー企業の広告料とキャンドゥからのシステム利用料を得る。キャンドゥは特典の原資を負担せずに済む。(日本経済新聞:2月10日)


キャンドゥについて考える。


百円ショップで購入額に連動したポイント還元というのは、販売方式の性格上難しいところがあるだろうと思ったが、今回のポイントは来店によるものであることが特徴になっている。キャンドゥは費用負担を売上に連動するものではなく、インターネット企業にアウトソーシングして、システム管理料を支払うことで運営することにしている。
キャンドゥについて確認する。キャンドゥの店舗数は、2014年11月末時点で888店舗で、内訳は直営店600店舗、FC店288店舗となっている。最新の情報では893店舗で内訳不明である。直営店比率が高いので、店舗経営に関係する意思決定を行う上で短い時間で処理される可能性が高い。ところで、じげんというインターネット企業がどんな会社であるかを知らないので確認することにする。
じげんは、2006年6月設立のライフメディアプラットフォーム事業を行っている企業である。連結で社員数が139人とある。2013年11月に東京証券取引所マザーズに上場している。2013年12月には2,000円まで株価が上がっているが、直近の株価は640円くらいになっている。上場直後に株価が上がり、その後下がるというのは良くある話である。次元の決算推移を下に示す。

■ 株式会社 じげん の3月期決算推移 (単位:百万円)
          売上高   営業利益   経常利益   純利益
  2008年     112
  2009年     127
  2010年     229      ―         61       35
  2011年     316      ―         67      39
  2012年     538      ―         227     119
  2013年    1,173      591       591     356
  2014年    1,927      925       906     536
  2015年(見) 2,718     1,199       1,199      ―

見込みは書かないのでが、数字が少ないので記載した。上場以前の数字も拾って傾向を確認することにした。規模が小さい段階のインターネット企業は、売上高が高くなれば利益も増えるという傾向がある。業績が上がっているように見えるのに、それが株価に反映されない残念な企業である。個人株主など怒りそうだが、大口は関係者にあれば株主総会は乗り切れる。それなら公開などするなと、火に油を注ぐことになる。
じげんスタンプを採用している企業を確認すると、グルメシティ、ビッグ・エーという会社が出てきた。しかし、全店舗ということではないようだ。どちらもダイエー系の会社で、ダイエーはイオンになることが発表されているから、もしかしてイオンでも使われることが検討されているのかと思ったが、そのような記述は見付からなかった。ただし、じげんスタンプと検索しようとすると、候補にイオンが出てくるのである。
じげんスタンプの広がりはまだ小さい。案外、キャンドゥで900店舗近い採用があると、これが大きいということになる。しかし、来店ポイントというのは、個人ユーザから見て、店舗の利用頻度が高い、該当する店舗数が多い、ポイントから得られる利益が大きいが重ならないと魅力的でない。この先、新たな企業の参加があるように活動するのだろうが、記事の内容から予想した規模より小さなものから始まるということである。実質的に、キャンドゥ単独で行うポイントを、外部に任せるという図式で理解すれば不思議ではない。


ポイントとスマートフォンが人気のようだが、冷静に考えればそれほどのものでもない。

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