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2015年1月27日 (火)

セブン銀、コンビニ内に有人店舗 外国人客に対応

セブン銀行は1月30日、福岡市の博多駅前の「セブン―イレブン」内に有人店舗を開く。同行がコンビニエンスストア内に有人店を出すのは初めて。企業の外国人従業員や留学生らが海外の実家などに送金する需要を取り込む狙いがある。
新しい店には、英語や中国、韓国、ベトナム語が話せる従業員3人を置く。店頭で口座開設や送金サービス契約の申し込みを受け付けるほか、九州や中国地方で外国人従業員を多く雇う企業へ営業活動も行う。
セブン銀は2011年に米国の送金事業者と提携し、大手銀などより安い手数料を売り物に海外送金事業を拡大している。同行での海外送金の年間件数は、13年度までの2年で10倍以上に増えた。口座開設はネットや郵送でできるが、言葉の壁があるため、外国人が多い地域を中心に有人店も出している。関東や東海ではイトーヨーカドーなどに6店がある。(朝日新聞:1月27日)


セブン銀行について考える。


セブン銀行のATMは、セブンイレブンに設置されているからよく目にする。しかし、店舗となると見たことがない。確認すると記事の店舗を含めて首都圏に5店舗、愛知県、福岡県に各1店舗ある。首都圏の店舗はイトーヨーカドーにあり、愛知の店舗はセブンイレブンの隣にある。店内にあるのは福岡が初めてのケースとなる。事業の基本となるのはATMということになる。このATMの設置台数は、2014年11月で 20,381台となっている。
店舗がなくてどんな事業を行っている銀行なのか調べた。この銀行の主な収益源は、ATMによって提携先金融機関や利用者から得られる利用手数料にある。預金については、国債・政府保証債など信用リスクの低い商品に限定して運用しているという。つまりATMによる決済専業銀行ということになる。
決算の推移を確認してみる。

■ セブン銀行決算推移 (単位:百万円)
  年3月期  経常収益   経常利益   当期純利益  総資産    預金残高
  2014     105,587     35,786     21,236      790,377     437,588
  2013     94,965     31,871     19,377     812,531    394,315
  2012     88,318     29,557     17,267     652,956    331,581
  2011     83,964     27,449     16,008     600,061    312,692
  2010     88,830     30,407     17,953     502,782    208,708
  2009     89,815     28,751     16,988     493,360    188,111
  2008     83,663     24,650     13,830     488,137    170,548
  2007     75,427     25,021     12,667     532,757    187,836
  2006     64,612     19,409     10,590     361,338    181,770
  2005     47,967     10,075     10,843     313,305    124,776
  2004     29,117      3,035      5,027     259,676    122,442
  2003     11,568     -8,173     -8,191     159,928     75,908
  2002      1,906    -12,168     -12,181     127,472     35,489

銀行の業務開始は2001年4月で、決算は3月31日になっている。4,000億円という預金残高が大きいのかどうかと考えると、地方銀行64行で32位が32,000億円くらいである。最下位の外山銀行で4,000億円を超えるから規模が大きいということではない。
新しい銀行事業としてネット銀行と比較してみる。預金残高と口座数を下に示す。

■ 主要ネット銀行の預金残高と口座数(2014年3月末)
     銀行名       預金残高(億円)  口座数(千口座)
  住信SBIネット銀行      30,767        1,973
  大和ネクスト銀行      23,991         901
  ソニー銀行          18,900         970
  楽天銀行           10,165        4,602
  じぶん銀行           5,657        1,625
  ジャパンネット銀行      5,427        2,620

業態が異なるから当然とは言えるが、ネット銀行の方が預金残高が大きい。こちらは店舗や自前のATMを持たないから、セブン銀行やゆうちょ銀行に頼ることになる。ネット銀行は地方銀行の下位クラスであるが、拡大する可能性は高いのだろう。高々100万程度の口座数ではネットを利用している意味が出ない。各社、預金残高も含めて一桁増やしてもおかしくは無さそうである。そうなればセブン銀行の利用も増えるという結果になるだろう。
ネット銀行とセブン銀行 (ゆうちょ銀行でも良い) の組み合わせをすれば従来型の銀行業務になる。セブン銀行の収益が拡大するということは、従来型の銀行の在り方に問題があるということでもある。もし、メガバンクがATMを無くしてセブン銀行に移したら利益は拡大して、定期預金の金利が上がるということになるのだろうか。銀行は信用問題が生じると大変なことになるから、ここまで思い切った行動は取れないだろうが、人がいる価値のある仕事とそうでない仕事、人がいるからこと出来る仕事、変化は負担を伴うが動かなければならないこともあるようだ。

国内の仕事ではサービスが広がらないと海外に展開するというのがこの国の流れである。この銀行では海外送金ということになる。セブン銀行の海外送金サービスの利用には、セブン銀行口座の開設と海外送金サービス契約が必要だということだが、簡単に利用できそうである。怪しいことにも利用されそうな気もするが、圧倒的に大きな普通の仕事での利用があるのだろう。


振り込め詐欺防止だけが有人である理由では寂しい。

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